①疼痛の原因は中枢性である⇒下行性疼痛抑制系の賦活
原因は明確にはなっておりませんが、現段階では脳内のモノアミンの不全による下行性疼痛抑制系の機能不全では?と考えられています。
通常、人にはこの経路により、疼痛を脳レベルで感じにくくしています。
しかし何らかの原因により、この機構が働かなくなると、少しの刺激なのに、強烈な痛みとして脳は認識します。
鍼灸ではこの下行性疼痛抑制系を賦活させることができます。
これは針麻酔の科学的裏づけとして長く、生理学者の間で研究されてきたもので、(生理学的にも証明されています)
鍼灸しかできないアプローチといえます。
②•トリガーポイント刺鍼による鎮痛・筋緊張緩和・筋血流の改善
痛みを抑える機構として、もう一つ脊髄レベルで痛みを抑えるものがあります。
通常の痛み止めのお薬は脊髄レベルで痛みを抑えるのです。※この疾患は脳レベルの問題なので、一般鎮痛薬を服用しても、効果がないのはこのためです。
また、通常、痛み刺激がある筋肉は硬くなり、トリガーポイントが形成されます。
たとえ脳内の問題だけだったとしても、長く痛みがあると、2次的な痛みとして、筋肉の凝りなどから脳へ刺激が入力されつづけます。⇒また、新たに痛む場所が増える⇒ますます痛みが強くなる⇒悪循環になります。
ここをトリガーポイント治療で改善させます。
③•セロトニンと腸脳相関の観点から胃腸機能を活性化します。
セロトニンは脳だけの問題と思われますが、実は、腸内のニューロンから脳の数倍ものセロトニン分泌がされます。胃腸を整えることの大切さがここからいえます。
•④付随症状(多数の愁訴)の改善
この疾患はうつ症状、不眠、下痢や便秘、緊張感や易疲労感などの自律神経症状も付随している場合が多いです。
これに対し、鍼灸治療の経穴を使い治療することで、内臓機能が活発になり、自律神経を正常なものに導きます。
•⑤減薬、副作用への処置
鍼灸を併用する大きな意義として、服用しているお薬を減らすことができます。
作用機序はあきらかではありませんが、鍼灸治療により、肝臓の代謝が向上したり、全身の血流が改善するため、同じ薬の量でも効き目がよくなるようです。
検査データや日常生活が改善すれば、主治医のほうから自然と『じゃあ、お薬を減らして様子を見ましょう』といわれるでしょう。
リウマチなどに用いられるステロイドや鎮痛薬などの減薬の研究報告は多数あります。