症例20  脊柱管狭窄症で即入院、手術といわれた

Kさん、70歳男性。昨年、腰痛で当院に通院したことあり。今年の7月、心臓バイパスの手術をうけました。その入院中に腰痛、右下肢痛がおきました。MRI検査をうけ、硬膜外注射などで強い痛みは治まりました。退院後も定期的心臓と腰のためにに通院していましたが、整形外科の担当の先生が交代しました。「これは、すぐに手術をしたほうがよいから入院しなさい。」そういわれてKさんはびっくりしました。「去年、みてもらっていた院長先生は”痛みを取るのが医者の仕事だ”といっていましたよ。」(私はそんなことを言った記憶はないのですが・・・)

「そんなら、その先生に診てもらえ。」<`ヘ´>というわけで、来院されました。

むしろ安静時に痛む。図のような圧痛点。レントゲンは特に所見なし。年齢のわりには変形が少ない。圧痛点に局所麻酔を注射しました。10分後「どうですか?」「もう全く痛くありません。」痛みはストレスが原因で起きること、それが習慣になることを説明しました。


コメント

医師にも患者さんにも、局所麻酔を打つのは”治療ではない”と思っている人がいます。構造上の問題が痛みの原因だと思い込んでいるからなのです。だから何かごまかしをしているように感じるのです。痛みの原因は生理機能の異常が悪循環をおこしているのですから、それを修正してやればいいのです。

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加茂整形外科医院