誤った考え方 |
正しい考え方 |
痛みは生体の警報及び防衛反応を示すものである |
警報や防衛反応を示す例はさほど多くはない(症状の程度、進行度と相関しない) |
痛みは診断に必要なので簡単に鎮痛してはならない |
直ちに鎮痛すべきである。診断は痛み以外からでもできるし、患者の協力が必要である |
鎮痛は対症療法であり、根治にはならない |
ほとんどの治療は対症療法であり、鎮痛により完治するものもある |
痛みを止めることに専念すべきではない |
患者にとっていちばん辛いのは痛みである |
鎮痛剤は体に毒である |
痛みを我慢させることも身体に有害である |
痛みは原因疾患の一症状にすぎない |
原因疾患が軽症、または全くなくとも痛みは生じる |
原因疾患の見当たらないときには「あなたの痛みは気のせいでしょう」「痛くないのに痛いといっている」と説明する |
痛みは気分の一種であるので、原因を突き止められなくとも患者が痛いと感じたら痛いのである |