症例56  椎間板ヘルニア

Aさんはちょっとした怪我で久しぶりに来院されました。

「おかげさんで、もうどこも痛くないわ。」

「そうやったね、ヘルニアで痛いっていって治療してたんやね。」当院の前で怪我されて来られたのでしたが、ヘルニアで痛いというのでついでに治療したことを思いだしました。

「感謝しとるんや。そやから、今度のことも会社の薦める病院やめて、また先生のとこきたんや。」

「インターネット見ているとヘルニアで困っている人がいっぱいいるんや。医者が言うより、患者さんの体験談の方が説得力があるもんな。そんなに感謝しとるんやったら、体験談書いてくれよ。そしたらインターネットにだすからな〜。そしたら多くの人が読んで希望がもてるというもんだ。」

「うん分かった、書いてくるよ。」

ということで、書いてきてくださいました。ちょうど、治る時期がきていたのでしょう。私はその邪魔をしませんでした。大学病院で重度のヘルニアと診断された方の自然経過とみたらいいでしょう。痛みとは本当に不思議なものですよ!

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ヘルニア(ツイカンバン)   ○市○町××

自分はS38年3月23日現在満41歳です。自分は若い頃からスポーツ好きで趣味は登山と格闘技です。柔道弐段でした。

S60年の「ある日」を境に、金を貯めようと思い、本職以外にアルバイト3つ、4年間やりすごしました。平成2年(27歳)すぎてから腰が少しずつ減ってか?日に日に、体も堅くなっていくのも分かりだしたころ、仕事中に、腰が痛く、立って歩けなくなりました。半日会社で休憩室で横になっていましたが、腰に熱をもち、とうとう1ヶ月仕事ができませんでした。

ある大学病院でみてもらった結果、可也の重症で「ツイカンバンヘルニア」と聞かされました。病気したことのない自分がなんのことかわからずとにかく日中夜が地獄でした。約3ヶ月程毎日病院へ通い、痛みはやわらいできたけれども、歩けば足はしびれるし、腰はもちろんのこと「じわじわ」痛かったです。

この繰り返しがなんと10年間続いて、いくつもの病院に行きました。37歳(平成12年)で半年に2〜3回という周期までたどりつき、やっと腹筋と背筋約30回ずつ毎日平成15年までやってました。しかし、腰の痛みは、忘れたころ何回かやってきました。このころまだ全然ジョギングもできず、仕事がやっとでした。

平成15年10月3日フェン現象で、直径2cmぐらいのあられが頭上に落ちてきて、風速25〜30mという強風に飛ばされた板パレットにぶつかった事件がありました。自分はたまたま外科の目の前で被害がおきたのが幸いなのか?面識のない医者である「加茂」に通いはじめてから約3週間で腰や全身にあった痛みが全然感じなくなりました。そして現在ジョギングまたは空手も柔道もできるようになりました。「先生」ありがとうございました。   平成16年1月15日

加茂整形外科医院