症例69  椎間板ヘルニア(レーザー術後)

こんにちは、はじめまして○在住のA(4*才男)と申します。

平成7年に腰椎椎間板ヘルニアになり、3ヶ月間休養しながらリハビリで完治しました。 昨年12月に再発し、動くと右腰から右足膝にかけて激痛があり薬物とリハビリで治療に専念しましたが、一向に良くならず早期完治するPLDD(レーザー治療)を今年4月に○○(**先生)で行いました。
 
しかし1週間休養しましたが痺れが発症し、痛みに変わってくる症状がでた為、診断を受けると治療した個所の収まりが遅いとの事で、お尻に注射しもらい点滴をして薬物治療で様子を見ることにしました。
 
1ヶ月後MRI検査を受け診断結果は、椎間板が垂れ下がっており痺れが酷いでしょう、との事で再度PLDDを行いましたが、結果は良くならず7月17日MRI検査結果で、PLDDの効果がない診断がでました。 椎間板も垂れ下がっており、手術しても治る確率は低く、医師からかなり技術を伴う手術になる為、手術する医者は少ないでしょう、と言われました。現在薬で、なんとか日常生活送っています。
 
(現在の症状)
右足つま先からお尻にかけて痺れがあり、特に膝までがピリピリ刺す様な痺れで腰とふくらはぎに痛みがある、午後になるとしびれが酷く階段の昇り降りは特にきついです。仕事の帰りには引きずりながら帰宅しています。
 
夜には、薬の効きも悪く右腰と膝下外側のふくらはぎの痛みがひどくなり、痛みが引くまで寝られない状態です。(処方箋:ボルタレン・ノイロトロピン・サイトテック) 現在、会社で重要なポストについていますが、力を発揮できず辛い毎日を過ごしています。 今は何をしたら良いか分らず、参っています。インターネットで加茂院長の存在を知り、先生の所へお世話なろうと考えています。 もう一度健全な肉体を取り戻したい気持ちで一杯です。その為には、努力を惜しみません。 忙しいと思いますが是非アドバイスよろしくお願いいたします。

 

 

  赤点:圧痛点

  青:しびれ感

 

8月19日(入院開始)

痛みやしびれの原因がヘルニアにあるということは生理学上説明できず、また図のような圧痛点が実際にはどういう状態になっているのか説明しそこに局所麻酔を注射すると痛みやしびれが軽減することを確認する。ヘルニアが原因で痛くて活動できないという認知の誤りを修正する。(認知療法)

入院中はつとめて外出し自信をつける。(行動療法)

「ヒーリング・バックペイン」「腰痛は怒りである」などの本を読む。(読書療法)

8月20日

「昨日はよく眠れました。痛みやしびれは軽くなっています。腰をひねるとピリッとくるのはやはりヘルニアのせいなのでしょうね。」

「いいえ、ヘルニアのせいではありません。筋肉の痛みですよ。」長年の思い込みが一度に治るものではないのでしょう。

8月21日

腰の痛み、お尻の痛みはほとんどなくなる。下腿のしびれ感(ピリピリ感)はまだあるが少なくなる。下腿の圧痛は減少する。

夜は眠れる。

日中はつとめて外出して歩くようにしている。

加茂整形外科医院