図は「脳の探検(下):講談社:フロイド・E・ブルーム著/久保田競監訳」から拝借しました。


 

心が脳を変える脳科学と「心の力」

慢性疼痛にたいしてこの本を参考に書きました

慢性疼痛の治療

bio-psycho-social medicine

生物ー心理ー社会的医学

たとえば慢性の腰痛は腰が悪いのではありません。あなたの持っている灰色の物質(つまり脳)の電気回路に不具合が生じてロックされてしまっているのです。

「習慣」を生み出す持続放電型ニューロン

ロックされてしまっている痛み回路(皮質、線状体、扁桃体、視床などのネットワーク)

「脳にあなたが振りまわされる必用はない」

自分の体験を外から静かな澄んだ心でみつめる。観察された事実にただ留意することだけに心を傾ける。

第一ステップ:慢性疼痛に伴う感情の「ラベルを貼り替える」

痛みが起きたら、「これは私の腰が悪いわけでも、心が弱いわけでもない。脳の回路に問題があるために起こる不愉快な感覚、それだけのものだ。」

症状は脳の病的なプロセスの表れだというラベルを貼り替える。

第二ステップ:「原因の見直し」

痛みは脳の故障のせいだ。「それは本当の自分ではない。」

症状が執拗で激しいのは脳の生物化学的作用のせいだ。「脳は脳で働いているのです。でも、あなたがそれに振り回される必用はないんですよ。」

第三ステップ:「関心の焦点を移す」

間違ったメッセージに抵抗するには強い意志の力が必用となる。悪い回路の代わりによい回路を使う。新しい習慣を身につけるのだ。

第四ステップ:「価値の見直し」

価値の見直しとは、さらに突っ込んだかたちの「ラベルの張り替え」だ。自分が持っている灰色の物質(つまり脳)を煩わせることも、ましてそれに従って行動する必用もないのである。痛みは脳の有害な廃棄物。

「指向性のある心の力」

心の力は「神経回路を活性化する。新しい回路が定期的に発火し始める。

脳は変化しうる。心によって脳が変化する。


THE MIND AND THE BODY 心が脳を変える脳科学と「心の力」

ジェフリー・M・シュウォーツ(カリフォルニア大学ロサンゼルス校医学部精神医学研究教授

この本は強迫性障害についての記載ですが、「心が脳を変える」と主張しています。上記はこの本を参考にして、私が慢性疼痛について書き換えました。

 

加茂整形外科医院