症例78  抗うつ薬が効いた1年来の腰背痛

Aさん(39歳、女性)

X日

約1年前より、背中に違和感があった

マッサージ、整体などするも改善のきざしなし

3ヶ月前より、両腕が痛む。力が入らない

夜間痛があり、睡眠が十分にとれない

圧痛点ブロック(1%メピバカイン16m)

低出力レーザー照射

うつ状態に伴う筋・筋膜性疼痛症候群との説明

うつのパンフレットを渡す

 

 

X+2日 一昨日、帰り腰が重かった

頚は少し楽になる。鉄の輪が取れた感じがする

時間的に痛みの場所が移動する

治ると言われて気持ちが楽になる

全体的に痛みは5割減、とのこと

圧痛点ブロック(1%メピバカイン14ml)

低出力レーザー照射

処方(7日分)

  • トレドミン25mg 1錠
X+6日 ウォーキングを始めた

仕事が忙しかったせいか痛みがでてきた

来月から仕事が忙しくなってくるので、今後が不安な気持ち

朝早く目が覚める

胃が重たい、食欲なし、吐き気なし

圧痛点ブロック(1%メピバカイン18ml)

低出力レーザー照射

処方(7日分)

  • トレドミン25mg  1錠
  • ドンペリドン     1錠
X+12日 注射直後はよいが、しばらくすると痛くなる

1日休んでも元気にならない

職場の人間関係が難しい。休みたいけど休めない。職場の人に大げさだと言われた

職場の皆に体が痛いといっても理解してくれなく孤立していきそう

精神状態は低迷、食欲なし

圧痛点ブロック(1%メピバカイン10ml)

低出力レーザー照射

処方(7日分)

  • トレドミン25mg  2錠
  • ドンペリドン     2錠

 

X+16日 前回受診の翌日、ぎっくり腰になる

涙があふれる。落ち込んでいる

仕事を休んでいる。これからのこと・・・

夫と共に来院する。

処方(14日分)
  • トレドミン25mg  2錠

診断書を書く

休養が必要との説明する。

X+23日

心臓がちくちくする

食欲あまりない

口内炎できる

足先冷たい

職場の人には会いたくない

腰と脚は楽になった

痛みは長時間でなくなった

圧痛点B(1%メピバカイン4ml)

低出力レーザー照射

処方

  • デパス頓服用10錠
X+30日

全体的によくなってきた

食欲出てきた

心臓のドキドキなくなった

お腹の調子よい

痛みが楽になってきてうれしい

休養に実家に帰ることにした

圧痛点B(1%メピバカイン4ml)

低出力レーザー照射

処方(30日分)

  • トレドミン25mg  2錠

 

X+2ヶ月 実家からもどってきたら、2〜3割、痛みが出てきた

左膝痛、右前腕痛

朝早く目が覚める

処方(30日分)
  • トレドミン25mg  2錠

一進一退があるから

X+3ヶ月 元気にやっている

眠られる。痛みなし

処方(30日分)
  • トレドミン25mg  2錠
X+4ヶ月 調子よい 処方(30日分)
  • トレドミン25mg  2錠
X+5ヶ月 痛みなし

眠られる

食欲よい、体重3Kg増加

気の合わない人と話するのがつらい

薬をやめると元に戻らないかと不安

処方(30日分)
  • トレドミン25mg  2錠
X+6ヶ月 元気です

たまに痛み(肩凝り)がでる日がある

眠られる

体重49kg→54kg

来春まで薬

処方(30日分)
  • トレドミン25mg  2錠

 


コメント

抗うつ薬トレドミン(SNRI)の服用後、約1ヶ月で1年来の腰背部痛がよくなった例です。薬を止める時期は、よくなってから半年ぐらいで、あまり急ぐと再発すると言われています。

 

加茂整形外科医院