痛みの可塑性 慢性痛発生の機序
日本整形外科学会誌73:1999 教育研修講座 より
可塑性 〔粘土・プラスチックなどのように〕強い力が加わった時に、形が変わってしまい、そのまま元に戻らない性質。Plasticity
痛みの早期遮断の重要性について
慢性疼痛への転化を防ぐために「痛みの早期遮断」は重要である。
先取り鎮痛
痛みが記憶されることが判明して以来、術後痛など必ず生じる痛みに対しては痛みが生じてからではなく、痛み刺激が中枢神経系に入力される前から鎮痛する先取り鎮痛法が試みられるようになった。手術による侵害刺激を中枢神経系に伝達させないためには、伝達麻酔による神経ブロックが最も有効であり、視覚、聴覚的ストレスには全身麻酔による意識の除去が最善である。
痛みのワインドアップ現象 繰り返し痛みの刺激が加わると次第に痛みが強くなる。これは痛覚神経終末(脊髄後角部)で伝達物質放出が増加し、最初の痛み情報が次に送られてくる痛み情報を増幅することによる。
痛みのワインドアップ現象
繰り返し痛みの刺激が加わると次第に痛みが強くなる。これは痛覚神経終末(脊髄後角部)で伝達物質放出が増加し、最初の痛み情報が次に送られてくる痛み情報を増幅することによる。