侵害受容器(ポリモーダル受容器)          侵害受容性疼痛の知覚機構


 

    

 

      消炎鎮痛剤 ブロック
痛み 痛覚受容器の関与なし A.中枢性疼痛(視床痛、持続性身体表現性疼痛障害)

×

×

B.神経因性疼痛(帯状疱疹後神経痛、幻肢痛)

×

一時的

痛覚受容器の関与あり C.内因性発痛物質(ブラジキニン)(C繊維)

D.機械的刺激(Aδ繊維)    

ポリモ-ダル受容器(原始的な感覚受容器)


機械的,化学的,温熱的刺激のいずれにも反応する受容器で,ヒトの皮膚のC線維受容器の大部分を占めると考えられる。さらに深部組織においてもこの受容器が刺激に反応していると考えられる。

神経ペプチド(SubstanceP、CGRPなど)の産生

機能

  • 痛覚受容器(特に病態時)
  • 反射性入力として自律系などの働きを修飾する
  • 内因性鎮痛系(オピオイドなど)の賦活:針鎮痛の入力
  • 神経ペプチドによる局所調節作用

後根神経節細胞でつくられた神経ペプチド(SubstanceP,CGRP)の大部分はポリモーダル受容器に運ばれる。ポリモーダル受容器は効果器として働く。

図は、放送大学「痛みの科学」 熊澤孝朗氏より

加茂整形外科医院