スワニー河 / フォスター
木場潟環境フォーラムに参加して
福村県議の祝辞・あいさつ
個人表彰:合場加代子さん
串小学校の環境学習発表

平成23年2月13日(日)
午後1時30分〜4時00分
 こまつドーム集会室
主催:木場潟環境整備促進期成同盟会
共済:小松市 

炭素繊維を用いた水質浄化
講演会:背景は曽我章画伯作
表市議会議長の祝辞・あいさつ
小松市環境推進課員、司会者 
●プログラム
開会挨拶:木場潟環境整備期成同盟会会長
来賓
挨拶:和田小松市長、福村県議、
       表市議会議長

表彰式:団体:符津小学校、小松ロータリ-クラブ
     個人:合場加代子さん
環境学習発表:串小学校5年生60名
       小松工業高校マテリアル科7名
講演:『木場潟の里山プロジェクト』
・講師:小松ロータリークラブ本村公志委員長
会場のこまつドーム入口
団体表彰:符津小学校 
ご来賓の皆様
以下、5年生60名が全員発表
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 会場への参加者が300人を越える程に、この木場潟環境フォーラムは、毎年関心が高まって来ております。この木場潟には、年間50万人を越える入場者があり、健康、環境、家族の憩いの場でもあり、益々利用が広がって来ています。
 福村県議からは、小松には、里山が2つある。一つは日用の山で杉林が多く、環境的には全国でも一番程に苔が育っている。広島大学からも苔の研究をしたいと申し込みがある。また、ホタルの成育が活発である。もう一つは木場潟である。40年掛けて地域が一体となって守って来た。そして、水が浄化されて鮒や鯉が多くなって来た。
 表市議会議長からは、木場潟の環境を守って行こうと継続されて来た取り組みが素晴らしい。水がきれいになって来た。小松の財産となっている。今や高齢者の人達から、さつまいもを作ったり、そばを作ったりしている。木場潟を日本のスイスにしたい。

 席上、今年度の表彰式が執り行われました。団体表彰2件、符津小学校と小松ロータリークラブ社会奉仕委員会。個人表彰1件、花壇の活動から、合場加代子さんが受賞されました。







 木場潟環境フォーラムに参加しての報告と感想です。このフォーラムには、ここ8年程毎年参加しておりますが、全体的には、木場潟の環境を考える上で、昔からの汚染度の比較データから、水質改善の効果が徐々に回復していることは、そのデータが沢山公表され、その研究内容が判り易かった。

 串小学校5年生の一年間の学習成果では、串川の汚さや危険箇所が明らかになったことと、きれいな串川を取り戻したいと言う願いが強く感じ取れました。そして、自然の大切さが理解出来たことや、これを守り増やしたいことが伝わってきました。子ども達には、将来に渡って夢を持ちながら、自分たちが取り組んできたことを、大きな声ではっきりと発表出来たことは、とても頼もしく感じ取れました。その普及活動として、周りの人達への水質浄化の取り組み強化を呼び掛けるところが素晴らしいと思いました。特に水質を汚くしている要因としては、生活排水の台所からと、ポイ捨てのゴミが多いことで、大人の人達にも綺麗にしてもらえるように、これからも引き続きはたらき掛けて行くことが感動出来ました。そして、子供達からもこれからの木場潟が良くなって欲しい姿として、「ホタルや魚が集まる場所」「楽しく過ごせる木場潟」「泳げるくらい水のきれいな木場潟」の希望からも、我々大人が忙しさのあまり忘れかけていた自然の大切さと、これを守り育てて行く情景を夢見てしまうのでした。
 一つ残念なことは、壇上でのリハーサルが無かったのでしょうか?照明が届かなかったり、全員の配置がアンバランスになってしまいました。次回から、スタッフの方には事前の確認をお願い致します。それと、最後の元気な挨拶若しくは合唱の一曲もあった方が、より一体感が表現出来たのではないでしょうか。目に涙まで準備していたことも、かなり期待していた点で惜しく感じました。それで、子供達の発表が終わると、一斉に親御さんらがこの会場から去って行ったことです。子供たちは次の高校生の発表を聞くために残るのに、これまで木場潟を汚して来た大人の方はどうして帰るの?と、残念でなりませんでした。

 小松工業高校マテリアル科の皆さんの発表では、CODやPHのデータを比較し、木場潟の水の汚れていることが良く理解出来ました。また、その改善案として、炭素繊維を用いた水質浄化の取り組みで、フイラメントを12,000本作製し、大掛かりにもイカダに設置して実験を実行している。1ヶ月のデータでは、イカダ内と外の比較では、イカダ内が2倍ほどに透過度が綺麗になり、CODもイカダ内が抜群に綺麗になった。このことからも、生徒からその感想を聞くと、木場潟の汚染度を目の当たりにし、改めて自然と向き合うことが出来て良かった。この課題研究を通して、環境の大切さが判り、木場潟を何とかしてキレイにして行きたいので、後輩達にもこの研究を引き継いで行って欲しい。と、なかなか、研究の熱心さには感動致しました。


 基調講演では、本村先生の取り組みから、長年に渡る研究と大掛かりにも'06年のイケチョウガイ設置や'08年の水草園造成、'09年のヘイケボタル放流など、環境改善活動の熱心さには改めて奮い立つ思いが致しました。
 この日、メイン講演となる「木場潟の里山プロジェクト」では、判り易くスクリーンに映し出される一つ一つの資料は、大変良くまとめ上げられておりました。冒頭にもあった曽我章画伯の描かれた水草植物園からも、それを実現しようとする熱意は、そう簡単に誰もが実行出来るものではありません。植物群から魚類まで、木場潟も天然の一大養魚池として夢多くして、周辺環境に見る取り組みには、長い年月が必要です。これまで、残念乍ら先人達が高度成長と共に、水生植物の群落が消滅して行ったことや、魚類や鳥たちまでもが生息空間が変貌して行ったことなどの理解度がより深まりました。この話し方や写し出される資料から、難しい問題もすごく判り易く説明出来るものだと関心するばかり、これからの湖の保全の大切さと再生の取り組みとしての指標が見えたような気が致します。これからも、木場潟再生を継続的に進めることの重要性が再認識させられました。


 この木場潟から白山を望む絶景は、小松の財産であり、大袈裟にもいつも生甲斐を感じている場所なのです。年間を通じても国際的なカヌー競技やジュニア大会まで活発に開催されたり、サッカーやグランドゴルフの大会も多く開かれております。この運動やジョギング、ウォーキングする人の頑張りを見ては、また元気を頂いてしまいます。
 まだまだ未定である新国道8号線までの第2期工事や、かなり将来的に発展して行くであろう道の駅木場潟まで広がって行くならば、年間150万人の入場者も見込まれるであろう公園事業推進に向けて、益々環境改善の期待が高まります。
 そして、木場潟には鴨や雁や鳥達の絶好の休息場になっており、遠くから訪れたお客さんからも、何と鳥の多い湖なんでしょうかと驚かれているようです。再度、専用カメラ持参での鳥の観察に訪れる気配もあります。近い内には、粟津駅が改築され、より木場潟に近い駅から人が行き交うことも期待出来ます。やはり、この自然豊かな木場潟に雨の日でも鳥の観察が出来るビューテラスが長く伸び、一つのオアシスを形成するような、そんな第2期工事へと発展して行くことも夢で終わらせたくないと思う毎日です。
団体表彰:小松ロータリークラブ
和田市長の祝辞・あいさつ
串小学校5年生全員集合!
ハス全滅の犯人は縁日のミドリガメ
’09符津小学校とヘイケブタル方流
’06白嶺幼稚園とイケチョウガイ設置
ワースト13位〜20位まで改善
全国COD平成2年ワースト2位
講師の本村医院先生
岡田会長の開会あいさつ
小松工業高校マテリアル科の発表