東日本大震災から8年! 午後2時46分鎮魂の祈り!!
がんばっぺ! (絆) 石巻!!
7月9日(土)第二日目の作業は終了しました。
道具の後片付け、洗浄・うがいを済ませ、本日の宿泊先に向けてへ出発。
石巻から、40km離れた大崎市古川にて、2ヶ所のホテルに分散しました。
その夜もテレビのテロップには、宮城県沖で震度2と流れたが、ここまでは
感じ取れませんでした。睡眠時間も充分で、翌朝は良く目覚めました。
7月10日(日)第三日目
8時には、石巻の作業現場に近い第2バス駐車場まで移動し、石川県の
ベスト着用で結団。現地ボランティアセンターからの指示では、前日とは
異なる作業内容となった。スコップや土嚢を持ち活動地点まで移動する。
現地の家族の指示で、小屋の解体、用水のヘドロ除去の作業を始める。
特に、黒いヘドロは異臭が強い。ハエが多くペットボトル内が真っ黒になる。
余震が毎日続く中、作業していると大きな地震で家々が揺れている。
震度5、マグニチュード7.2、津浪警報発令!!! やはり、地震は怖い!
電柱も傾く中、現地ボランティアセンターからの指示でバスまで待機する。
この日、石巻は全国的にも最高気温の35.8℃と灼熱状態でした。
やがて、ボランティアセンターより、正式に「午後の作業は中止」とするように
、全ボランティア団体に対し、一斉に通達があった。
早速、現地に置き去りの道具類は、トラックを借りて回収に当たる。
スコップ、鍬の清掃、天日干し、洗浄、うがいを実施する。
今回は、最後までの任務は完了せず、現地御家族の方には大変申し訳無い
気持ちでいっぱいです。
現地ボランティアセンター長殿より、御挨拶を受けました。
バス内で着替え後、予定より早い帰路になってしまいました。
途中、リフレ泉パークタウンのパワー温泉にて、体の臭いが取れました。
自分の家族へ連絡
余震による大きな地震と津波注意報発令で、バス内にはNHKニュースが連続で
流れている。これも、早速、正確な情報から家族への状況報告は大切です。
女房からは、「安心しました」と一言だけの返信が有りました。
娘からは、「もう歳やから無理せんといて・・・」と、その気持ちは判らなくはないが、
これも、老若男女関係無く、ボランティアは参加してみて初めて理解されると思う。
息子からは、東京都からの要請で気仙沼、陸前高田を中心に一週間のボランティア
活動中でした。夜は、公民館などで宿泊していたとか。途中にも経過報告があった
ので安心はしていた。丁度、強い地震のあった日は、午前中に帰宅のための移動
日だとか。これも、良い経験だと慰めては来た。彼なりには、沢山のボランティアの
人と交流し、賑やかに活動出来たのが良かったそうです。今後の自分の生活や、
人への思いやりとしても、これから敏感に感じ取ってくれるものと期待している。
さらに、社会に貢献出来る人間になって欲しいのはもちろんのこと、親父的に言う
ならば、「他人に迷惑を掛けるな」この言葉を自覚し続けて欲しいと思います。
全般的なボランティア報告
現地の被災状況の確認として、石巻は漁業を中心に水産加工が盛んな地域です。
この地震と大津浪と火災では、沿岸部の殆んどがメチャクチャに破壊されています。
死者・行方不明者5千人、避難者1万人以上と甚大な被害のあった地域であり、
その猛威は想像をはるかに超えたもので、その自然のエネルギーには、只々
ひれ伏し、誰もが呆然となるばかりです。まさしく、大津波の凄まじさを感じました。
奥まった商店街も頭まで水に浸かった爪痕が残り、入り口のガラスは割れ、泥水
が中に入って来て、営業出来ない店が殆んどです。もちろん、人の動きも少なく、
静まりかえっています。
我々の作業もボランティアセンターからの指定された地域へ向かい「ヘドロの除去」
、「小屋の解体」、「排水溝の除去」等の作業となるものの、異臭とハエと埃が凄く、
しかも力仕事でした。それでも、参加された皆さんは黙々と作業に当たっている
ことも関心致しました。
ボランティアは、地元のボランティアセンターが作業計画、手配するものと決めて
いる様子で、我々への配慮として遠慮がちになるかなとも感じました。やはり、
このボランティア団体のみならず、もっと行政とのコミュニケーションを取りながら、
必要な資金と重機資材の調達で、これらの作業内容の効率化に向けた復興支援
へと切り替える段階に来ていると思います。
この大震災から4ヶ月も経過している中で、国家上げての対応がまったく見えて
来ないところは悲しい限りです。
ボランティア精神について
地元に帰り、東北ボランティアの報告を機会有るごとに言い続けて来ました。
最初は、誰もが静かに一生懸命聞いてくれました。
しかしながら、一般的には、このボランティア活動に目を向けて行動に移す人は、
皆無に等しいと感じるのでした。
やはり、「本当のボランティアとは何か?」本当に理解して行動出来る人は居ない
のか?・・・いや、それは、自信たっぷりな指導者の包容力の問題のようでした。
今回、いやそれ以前からのボランティア参加者には、誰一人他の人の行動は然り
ません。それだけ、自主的に申し込みされ、ボランティア精神の素晴らしい考え方を
持ち得た人達ばかりですから、より前向きに取り組んで行けるのでしょう。
最後に
被災者の方からは、まだまだ助けを必要とし、救済の手を望んでいます。
復興のための今後の行政の行く方を期待しながらも、我々国民が、長い目で支援
活動を続けて行くことが、大変重要な任務であることは確かです。
そして、このボランティア活動の中で、色々な方々と出会い、数日の共同生活で
あったとしても、日々、新しいボランティアの精神を見直す程に、沢山の人と話す
場のあることが、心豊かな人間として楽しく生活出来ることに繋がります。
自然災害については、誰も明日はどうなるか判らないことから、当たり前に過ごす
日々に、人から感動を受けたり、沢山元気を頂けるならば、どんなに苦しい時でも
あきらめないで前を向いて歩いて行けるでしょう。
東日本大震災ボランティアは石川県ホームページより登録出来ます。
http://www.pref.ishikawa.lg.jp/kenmin/saigai/vol.html
☆東北ボランティア(報告)後半☆