輝く夏の日に / スウェーデン行進曲
2011-08-20
白馬岳しろうまだけ)(2932m)
 昨年(2010-08-20、21)の爽やかな白馬三山(白馬岳、杓子岳、鑓ヶ岳)の再現を計画し、すでに昨年末から福岡のtsctamaさんとは、綿密な白馬山行を企画して来ました。しかしながら、今度の出発日には、山は雨降りの予報で動きが取れず残念な状況でした。そのため、tsctamaさんとそのお連れさんには、我慢の日として8月19日初日は、小松にじっと待機してもらいました。
 翌日の8月20日には、雨の予報にも負けじと、すでに未明の3時には、出発する決断となりました。高速道から糸魚川IC下車にて千国街道を南下し、道の駅小谷で待つNOVAさんと合流する。登山口の猿倉荘では、6人の入山届けを提出し、小雨のためカッパ装着にて7時には登山口から出発しました。白馬岳までの標高差は、1700mと結構ハードな登山がスタートしました。
 先ずは、白馬尻から大雪渓へ向かった。この大雪渓は、日本で一番長いとのことで、1時間歩き続ける必要がある。所々、上から転がり落ちてきた落石がある。ここでは音もなく落ちてくるので常に落石に注意して歩くことや、除々に傾斜が増し、足元が滑り易くなるので、アイゼンを装着して登る。昨年のアイゼン未装着とは、随分楽と感じました。
 しかしながら、相変わらず雨の降り続ける状況にあって、足元の悪さと雨ガッパでは、随分と行く手が苦しくなって行きました。もちろん、周りの山々はガスが立ち込めて見えるはずも無い。精々が高山植物の奇麗な花をみていることで心が和むのでした。他には、猿が10匹程に集団となっており、登山者を無視するが如く、遊び回っている。
 長い長い急登が続いた5時間の後、ようやく村営宿舎に到着する。すっかり冷えた体には、幸いにも温かい鴨入りうどん(900円)を食べられることで助かった。30分程の休憩から、また40分の頂上を目差す。途中、宿泊予定であった白馬山荘に立ち寄り、記念スタンプを押す。頂上に近い頃、かわいい雷鳥親子に出合い感激する。
 頂上では、記念撮影するがバックに映るはずの山容がまったく見えない。とても残念な登頂となった。
 下山時に見付けたコマクサにこれまた感動する。下山コースとしての周回する予定であった杓子岳、鑓ヶ岳方面とも別れ、敢え無く大雪渓コースへ引き返す。ここから4時間は、特に雨降りでは苦手な下山が続く。2度程転倒して、切り傷を負う。皆さんも何度か転倒してました。さすが、強靭な足腰だけあって、捻挫等の後遺症は無かった。ようやく登山口に到着も夕方5時半でした。tsctamaさんの言うように、白馬岳弾丸登山の10時間半は本当にお疲れ様でした。


 

       コマクサ(ケシ科)               ミヤマオダマキ












     




   


次回は晴れの日に再挑戦!写真の左奥が白馬岳、右手前は杓子岳