旅の秋 / ロシア民謡
2011-10-8・9
前週(10/3)は、平地で最低気温13℃と、この秋一番の冷え込みがあり、北アルプス一体では初冠雪がありました。平年より5日早く、昨年よりも24日早い。
その週末、一泊二日の日程で北アルプス富山県側の有峰ダム近く、折立登山口から薬師岳登山に出掛けました。
この薬師岳(やくしだけ)は、北アルプス立山連峰の主要峰であって日本百名山です。山域は中部山岳国立公園に指定されていた。富山県富山市南東部に位置し、標高2,926mの山で、ここも2,500m辺りから初冠雪していた。
登山口: 折立 − 太郎平小屋 − 薬師峠 − 薬師平 − 薬師岳山荘 − 薬師岳
この10/8・9は、大変良い天気に恵まれ、快晴の真っ青な空が広がっていました。折立登山口(1,300m)からは、本格的な秋山で、紅葉も真っ盛り、ナナカマドの真っ赤な実が色鮮やかで、秋の深まりが充分に感じられました。太郎平辺りから見上げる薬師岳は、空の青さもあって白い綿帽子を被ったように、くっきりと見渡すことが出来ました。しかし、はるか遠くに山頂が見え、決して急登も無いが遠回りに尾根伝いを迂回する行程には、なかなかの根気が必要とされました。幸い、三連休の初日とあってか、気分的には余裕たっぷりに、焦らずマイペースで進むのでした。この晩秋の薬師岳を楽しむ登山者は、この日300名ほどでした。
この10月8・9・10日の三連休で薬師岳山荘は終了です。良い天気に恵まれ、小屋閉め作業開始の迫りからもスタッフは忙しそうでした。その中でも、山荘オーナーで気さくな堀井よし子さんは、終始笑顔が絶えず、宿泊者にはいろいろと話しかけてくれるので、また来年も訪れたくなりました。
しかし、この薬師岳も北アルプスにあっては、一つだけ大きくどっしり構えており、一泊二日では縦走が厳しい位置にあります。とにかく、下山コースは、来た道を戻ります。何度も何度も薬師岳を振り返りながら、辺りの奥の深さと紅葉が目に迫るコントラストが圧巻です。さらに、秋山の天高い真っ青な空は、正しく高山の別世界が広がって、快く登山客を迎えてくれるのでした。また山の自然の偉大な力を感じました。
<写真集二日目>
<写真集一日目>
「薬師岳登山」