2012-02-11
金沢は、伝統文化を楽しむイベントも多いが、夜のライトアップが段々と拡大して来ております。2012今年の冬物語ライトアップは、2/3〜2/5及び2/10〜2/12の二週に渡って実施されました。
金沢城・兼六園四季物語のライトアップとミニコンサート
・春物語ライトアップ 4月上旬
・夏物語ライトアップ 6月上旬
・秋物語ライトアップ 9月中旬、11月中旬
・冬物語ライトアップ 2月上旬、2月中旬
2月11日金沢城・兼六園ライトアップへ行って来ました。点灯は17時30分〜21時。無料。注目ポイントは、@.雪吊りの美しい景色のライトアップ A.ミニコンサートの幻想的な調べ
金沢城・兼六園は、文化遺産と文化的景観から世界遺産に相応するものと思います。
「雪吊り」は、松が黄金色に染められ、白い雪と反射する湖面とが美しいコントラストを描いています。この「雪吊り」は、雪の重みから庭木を守るように円錐形に縄を組んでおり、冬の風物詩となっています。すべての縄の総延長にすれば、金沢から京都までに相当するらしい。
冬ならではの幻想的な風景は、冷たい心と体を温めてくれる程に見応えがありました。また、金沢市内では食の祭典「フードピア金沢」が同時開催中で、家族連れに人気がありました。
昨年は、3月11日の東日本大震災での日本における観測史上最大の規模の地震、大津波、原発事故に発展し、2万人余りの人が亡くなり行方不明となっている。「なぜこれだけ多くの尊い命が奪われなければいけなかったのか?」この教訓からも、日本中の人々の思いやりと、これからの復興支援に向けた英知について、身近に考えて行かなければなりません。
先日(2/15)は、石巻の大川小学校の児童の行方不明者には、川を堰き止めての必死の遺留品の捜索が行なわれていました。市報から「津波警報での避難指示は、直ちに海から離れ、急いで高台に避難しましょう」と明記してあるそうです。何故、裏山に向かわず川の堤防に向かったのか?全校児童108人のうち68人が一瞬にして命を落とし、6人が行方不明になったこの大川小学校の悲劇は、教育現場を襲った災害として歴史に深く刻みこまれることになった。これは、単なる天災で終わらせることができない背景が残ります。
私も石巻の現地で体験したことや感じたことをベースに、これからも、災害にまつわる「生と死の現実」について、今後の防災の必要範囲と方案を、身の回り、地域活動から検証して行きたいと思っております。
先ずは、この表題のライトアップに戻り、冬の風物詩である「雪吊り」からも人間の尊さや優しさ、さらには奥深い平和と尊厳について、再度見つめ直したかったのです。