2013-08-13
夏山白山登山
            白山日帰りコースです。
エコーライン→室堂→御前峰→お池めぐり→大汝峰→室堂→観光新道
                <単独行コースタイム>
別当出合6:48→中飯場7:16→甚ノ助8:10→エコーライン口8:42→室堂9:50(15分休憩)
→頂上10:45→翠ヶ池11:10→大汝峰11:48→室堂12:59(20分休憩)→別当出合15:31
 2013年のお盆休みを快適に過ごそうと猛暑の下界を脱出する計画を立てた!早朝5時起きにて、一日を有意義に過ごそうと爽やかな白山登山を敢行しました。これまでは、団体行動として、山荘にての宿泊でしたが、今回は単独行にて、日帰りでどこまで延伸出来るか?挑戦的な思いもありました。


 この季節は、夏休みの子供さん連れや、学生のテント貼り隊、遠方からの宿泊登山者が多くなります。確かに、一番に緩やかな「砂防新道」を登るコースには、長蛇に団体が繋がっていたり、下山者こも交差することから、南竜分岐点では、エコーライン側に進路を変更した。それでも、南竜山荘からの下山者の数人とは、自然と「おはようございます」「こんにちは」と挨拶が交わされ、元気を頂いたりした。


 もちろん、夏山に咲く高山植物の綺麗な花が次々と現れます。登山とは、キツイだけでは誰も登りません。広々とした自然豊かな環境と真っ青な空、気温は15℃前後、湿度の少ない爽やかな風にも随分と癒される思いがして、あたかも新鮮な別世界に飛び込んだ空間が感じ取れるからではないでしょうか?幸い、白山別山の視界も良く、広大な山々からは、青く澄んだ空気が流れて来ます。傾斜面には、お花畑が延々と続いている。シモツケソウ、シナノキンバイ、ハクサンチドリ、トラノオ、ニッコウキスゲがグッと視線も潤い心豊かになった感じで体力が増すから不思議なものです。


 後は、広大な「弥陀ヶ原」から一気に「室堂」を目指す。広がった雪渓を左手に大岩の続く厳しい坂は息も乱れながら一気に突き進む!やがて、赤い屋根の「室堂」が見えて来た。「室堂」では、昼食タイム15分間となった。初めて知ったが、新築なった「雷鳥荘」に向かう左下には身も凍る程の冷たくて美味しい水が取り込めた。


 いよいよ、室堂→登頂開始!標準登頂時間40分。クロユリやハクサンフウロ、コバイケソウ、クルマユリ、イワギキョウなどが目を楽しませてくれる。緩い石畳を登るが、徐々に足取りが重く、呼吸も乱れがちになって来た。中間点の「高天ヶ原」(たかまがはら)は、神仏の遊び場所だったと言われており、天地の境でもある。残り15分で石を積み重ねた「御前峰」の頂上で全国の白山神社の総本山奥殿にて詣る。白山の最高峰2,702m御前峰です。


 頂上より、今度は、奥側お池めぐりの方面にガレた急坂を下山する。下まで降りて振り返るとこんなに荒々しい御前峰の姿かと別の山に感じる。油ヶ池、紺屋ヶ池では雪渓上で大の字、翠ヶ池は一番大きい、血の池、千蛇ヶ池。高山植物が美しい。イワウチワ、ミヤマキンポウゲ、イワギキョウ。やがて、大汝峰分岐にては、時間調整から、1時間追加の大汝峰敢行を決意し、一気に駆け上がる。


 大汝峰下山後は、室堂に向かうがハイマツ群を抜け出した所から、この白山登山の中で、ようやくハクサンコザクラに出合う。思わず感動し数分間見入ってしまった。最後はクロユリの群生にて驚く。


 室堂に着き、いよいよ別当出合までの下山道コースの選択となるが、2時間30分の見込みでは、かなりキツイと覚悟を決めるのでした。登山と言うのは、登りよりも下りの方が怪我をする確率が多く、慎重な足さばきが必要です。悪いことに団体さんがスローペースで道を陣取っている。いよいよ我慢仕切れず、人の少ない観光新道にて尾根道をひた走る。最後は、長い長い下山の階段が続く。幸い、登山者が殆んど居ないことから、トレランにて階段を突き進んだ!もちろん、トレランは怪我の危険性が高くなったり、他の登山者には大迷惑な状況を作り出してしまいます。本来の登山計画では、安全第一に、ゆっくりと休憩時間を取りながら、綺麗な山々を眺めたり、植物観察をすることが大切であると思います。