立山と言えば、標高3,003 m 雄山(おやま)、標高3,015 m 大汝山(おおなんじやま)、標高2,999 m 富士ノ折立(ふじのおりたて)の三つのピークを総称して立山と呼んでいます。

さらに、別山、立山、浄土山の三山を合わせて立山三山と呼ばれています。

しかし、立山アルペンルートの交通費は全国の中でも高いのは有名で、立山駅から室堂までの往復券は、4,310円でした。

  
ケーブルカー~高原バス。室堂より立山雄山を望む 奥は冨士ノ折立~別山



今回の企画は、日帰りとしては厳しい立山三山の縦走に挑戦するのでした。
実際のところ、周回コースを歩き出して10時間の踏破は過酷なものでした。

     



室堂から左旋回コースは、まず右手の浄土山(じょうどさん)を目指した。途中、展望台立ち寄りでは、北アルプスの全景が見事に晴れ渡り、遠くには槍ヶ岳や笠ヶ岳の形良く突き出した山々が一望出来ました。感激したのは、雷鳥(雄)に出会えたことです。
        
                 雷鳥(ライチョウ)(雄)

室堂から見る浄土山   チングルマの花群生   北アルプスの全景

展望台にて富山市内~北アルプス展望。浄土山登山は雪渓渡りから登る          

ヨツバシオガマが随所に見られる。幅広い雪渓。ゴロゴロした岩場を登る

浄土山頂上から立山を望む 軍人慰霊碑があり 龍王岳への稜線



分岐からは、一ノ越(いちのこし)に向け下ります。 鞍部には一ノ越山が建ち、その横には公衆トイレが完備している。(協力金100円)
        
         立山(雄山、大汝山、冨士ノ折立)の展望

室堂から直道の登山者 一ノ越山荘の壁に到着 岩場のキツイ登りを見る

一ノ越山荘前の広場にある公衆トイレの脇からキツイ岩登りの挑戦です

山荘を眼下に岩場の傾斜は限りなくキツクなりペンキマークを頼りに登る

室堂平、大日岳の展望から、雄山神社が建つ雄山山頂に到着します



雄山の山頂部には、立山頂上の芦峅寺(あしくらじ)中宮祈願殿が鎮座している。危険な下り坂は細心の注意が必要です。
        
        雄山神社本社前から標高3,003 m祈願殿を望む

雄山神社峰本社。お守りの販売。参拝料500円で御払いしてもらえる



大汝山(おおなんじやま)は、立山の中では最高峰3,015m。雄山からの緩い稜線を進む。十分な幅の登山道があるため高度感はありません。また、直下には大汝休憩所があり、軽食を摂ることができる。
        
        頂上は記念撮影のための列で後の人に撮影を頼む

大汝山へは稜線の西側をトラバースする。 小さな大汝休憩所がある



大汝山から平坦な稜線を進むと富士ノ折立(ふじのおりたて)です。
頂上に向かう人は少ない。やはり、ここはキッチリ登頂すべきです。
        
        冨士ノ折立は標高2,999mと剱岳と同一高さ

眼下には室堂平が広がっている。奥には大日岳、手前が奥大日岳



富士ノ折立から左方向に一気に下って行きます。異常に長い岩斜面が続きます。鞍部には「大走り」分岐があり、左の雷鳥沢には向かわず、周回コースは真っ直ぐに真砂岳(まさごだけ)に向かう。
        
        内蔵助カールにて、尾根歩きを楽しみ真砂岳へ

長く長く続く崩れそうな岩山を慎重に降りて行く。両稜線が続く。

稜の脇には、タテヤマリンドウ、イワツメクサが多い。真砂岳の三角点



いよいよ、最後の難関!別山(べつざん)踏破します。立山三山の雄大さは、最初から最後まで眺め良く満喫出来る訳ですが、いざ、別山との向かい合いではアタックするには、かなりの覚悟が必要とされた。
        
        別山に向いしどの山が山頂か?唖然とした

いやいや、大きな岩山もあり、結構登り易くて時間を気にせず頂上に到着

        
      5年前にアタックした剱岳に向かい、こみ上げるものがあった!

別山から見る剱岳は、どっしりとした山容からもより険しさが増して来ます



別山から剱御前のコルにある剱御前小屋に向かう。小屋からは剱岳に向かう登山者とは反対方向に雷鳥沢を一気に下って行く。
        
        雷鳥沢では雪渓を横目に最後のガレ場を下る

剱御前小屋は剱岳登山者が多い。長い雷鳥沢は歩き難い。雪渓滑り。

クモマニガナ(雲間苦菜) トウヤクリンドウ(当薬竜胆) クルマユリ(車百合)

室堂平のテント張り。新たな迂回路はキツイ。血の池地獄とチングルマ毛

地獄谷は危険ガスで通行止。みくりが池。立山の湧水は冷たく美味しい



輝く夏の日に / スウェーデン行進曲
登山日  2014/08/13(水)

立山三山縦走