Insights(日々あれこれ)
ぽつり、ぽつりひとしずくのひとりごと。

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1st 朝起きると南側の窓にべったり雪が張り付いていた。風の当らない所においてあったはずの、玄関の花やゴミ箱が風に飛ばされている。風向きがいつもと違う。湿気のある雪は重く、交差点で車の屋根からフロントガラスに落ちてきた雪をワイパーでどける時、ワイパーの腕が折れないかとハラハラする。日陰の雪は固く凍っており、朝日に融けてシャーベット状のところもある。車輪の左右が違う状態の雪の上に乗ってるのがわかる。雪道の運転は馴染みの道が、異郷に思える。
英会話の後に入ったトイレの注意書き。 この英語の表記では、あかんでしょう(^^ゞ

2nd 明日の曲水発送作業が延期になり、日程上出席できそうに無い。発送作業に必要な書類一式を郵送する。郵便局前の駐車場は、融雪装置が効いて水浸し。水の噴射の勢いが強くて、くるぶし以上の丈の履物を履いていないと、濡れる。足の長いスニーカーの兄ちゃんらは、大股で濡れない所を探して歩くが、それを横目に長靴で、内股ベンギンの様にヨチヨチ歩く。夕方の寒さで、路面は凍り始めている。ほんの数メートル歩いただけでおそろしく足の筋肉を使った。

3rd 兼六園の冬のライトアップに出かける。3度目の正直で、ようやく松や雪吊りに雪が積もっている景色を眺められた。胡弓とギターの生演奏も見ることが出来た。それはいいのだが、時々傘の雪を払わないと湿気を含んだ雪の重みで、傘を投げ出したくなる。時々横殴りに吹雪く時もあって、髪に付いた雪が融けて、首筋が湿気てくる。それにしても中国人の若い女の子達は元気だ。「漂亮(ピャオリャン)!」を連発している。そして西洋人のオジサンは「1分だけ〜!」を連発して、周囲の観光客を排除して撮影に夢中。出店で食べた蒸饅頭と熱いほうじ茶のおいしかったこと!若いカップルの、男性が雪でこけて女性にしがみつき、一緒にキャーとこけていた。寒い中を歩きまわり、車に帰るとかじかんだ耳や指先が却ってポッポと熱くなった。なんだかインフルエンザにはかからないぞと、根拠の無い自信が湧いた。

4th 夫と新年会に参加する。今年は、30周年記念でスペシャル版だった。野球の梨田監督の話を聞く。誠実さとユーモアが溢れていて、心が温かくなる。HALとPAROのプレゼンもある。特にPAROは触らせてもらってその手触りに癒される。その後の宴会時にも廊下に展示してあった。誰も構ってくれなくて淋しくなっていたのか、トイレに行こうと前を通ると、ク〜と鳴いて首を持ち上げた。思わず頭を撫でると、瞳を閉じてしっぽを振った。寝たきりになったら絶対PAROを買うぞ!と思ったら、寝たきりになるのもまんざらでなくなった。但し、見守りの機能は付いていないとのこと。HALももっと進歩・発展・安価になるかもしれず、それまで自力でがんばろうという気になった。会場で10年ぶりくらいで偶然Tさんに会う。2人とも夫を先に部屋に帰して寝かせ、ロビーで積もる話をした。大浴場でUさんにも会う。

5th 朝は早めに起きて朝風呂に入り、朝食に向かう。家を新しくしてからは便利になったので、そんなにホテルで泊まって楽〜という感動は無くなったが、まだ朝風呂と朝食の楽しみはある。金沢で解散後、お店に寄りながら帰る。ティーテーブルを見て歩くが、ピンと来るのが無い。値札は見ずに、高さ・材質(手触り)・面積・重さだけを念頭においても無理だった。これに価格の条件がからむと余計難しい。結局、今あるテーブルのガラス面に厚い透明シートを敷いて、もうしばらく使う事にした。

6th 買い物から帰って来ると、向かいの子がうちの玄関の前にいた。玄関の雪だるまを見に来ていた。3日前、夫が玄関の雪かきをしていたので、どうせやるならどかした雪でだるまとうさぎを作ってほしいと頼んでおいた。夫は不細工な雪だるま1つと、調子に乗ってうさぎを6つ作った。こういう雪のつくりものは、はかなく、おっそろしく天気に左右される。雪が降ると、雪の布団を被って形が定かでなくなるし、天気になると融けて左右の目の位置がずれて、福笑いの面のようになる。今日は暖かったので、雪うさぎは、南天の実の目だけ残して全部消滅しており、雪だるまは植木鉢の帽子がずり落ちそうな格好でかろうじて立っていた。札幌の雪祭りのニュースが流れていたが、あの雪像の陰の苦労がほんのちょっとわかる。

7th 義兄夫婦から、かなり前からマグカップが出来上がったから遊びにおいでと言われていたのが、やっと実現した。ちょっと行かない間に周囲が様変わりしていてびっくり!義姉は術後の足先がまだむくむ様で、椅子に腰かけても足先は高くしている。「やはりメスを入れて血管や神経をぶった切るから、血流や感覚が本当に戻るまでには3年位かかったよ」と先輩面してきた。
ちょっと調べ物をしていたら、現代の西洋医学が、ヒポクラテスのコス派でなく診断を基にするクニドス派の流れを汲むものだというのが目に入った。もうちょっとコス派に揺り戻すような、融合した医学が発達しないのかな?

8th
 明日お客さんが来るので、切花のチューリップとスイトピーを買って来た。どちらの花も去年植えたので、もう少し待てば咲いてくれるだろうが、待ちきれずに買ってしまった。イチゴも買った。亡母が元気な時は、畑のイチゴが実る5月まで待ったものだ。今は待ってもイチゴは無いのだからと、言い訳して買った。方言に「しんぶりまんぶり待つ」というのがある。「辛抱して待つ」のとは違う。「しんぶりまんぶり待つ」は、何か楽しさもある待ち方なのに、どうもそれができなくなってきた。

9th 今日来るお客さんは、昔夫が世話になった人だ。朝から片付けや掃除をしている横で、夫はネットで蛍光灯の探し物をしていた。メーカーに問い合わせるため、メールを書こうとしていた。メールに画像やURLを埋め込むやり方がわからないから教えてくれと、言葉だけは丁寧に言う。いちいち手を止めて教えていた。が、「仏の顔も三度まで」というのがある。私の場合、仏じゃないので三度目はレッドカードだ。堪忍袋が切れそうになった丁度その時に電話が鳴った。お客さんからで、雪が多いので訪問を延期するという連絡だった(^^ゞ

10th 明日の法事の準備。お寺に法名を持っていかなくてはならない。軸に仕立てて仏壇の内部に下げてあるのを、矢筈を使って外そうとした。間違って仏壇の屋根を突いてしまい、屋根の部品が落ちてきた。金箔が剥げたかもしれない。夫にやってもらおうと呼ぶ。夫は現状を見るなり叱りつけたが、自分も瓔珞やら輪灯にふれて、部品がバラけた。仏壇をお守りするのは、雛飾りよりややこしい(^^ゞ

11th 夫と娘夫婦とで、母3回忌と祖母25回忌の法要に行く。おまいりが済んだ後、御坊さんから「お若い人らが、ようお寺にきてくれました。ありがとうございました」と娘らに向かって言った。そうだ、本当にありがたいことだと、夫と共にしみじみ思った。夕方、お飾りのお下がりを持って近所や近くの親戚を回る。叔母から来月従妹の法事をすると話がある。19歳で交通事故死の従妹を思い出した。私はこれまでリウマチの痛みで生きているありがたさをどうしても感じられない時が何度もあった。そんな時、彼女の死顔を思い出し、その無念さを思ったら、死んでたまるか!と力を振り絞ることができた。そして彼女の倍以上の年まで、生かされた。

12th 引越ししてはじめて、公民館の婦人部の掃除当番に参加した。8時に少し遅れたら、もうみんなやるべき位置にはついて、作業が始まっていた。前の班は人数が少なく、下手すると班長を含めても4人でやらなければならない時もあったが、大きい班なので20人近くの参加がある。そして若い人が多く動作が手早い。自分が平均年齢以上で、年寄りの方から数えた方が早い位置だった。後から来た叔母は濡れ雑巾を掴むと、せっせと台所の床を拭きだしたが、私にはそんな事はできない。コンロの周りの汚れを落とす程度。が、コンロを持ち上げたら、下に干からびたゴキブリがあった。去年色々お仕事の上で付き合いのあったYさんが、手を突っ込んで拭いてくれた。この班では、若い人は私の病気を知ってる人が少ない事に今更気づいた。前の班では掃除が終わると、軽くお茶を飲んでおしゃべりして解散だったが、この班ではさっさと掃除を終えたらみんな即帰る。貴重な日曜の朝だものね(^^ゞ

13th 雪で延びたNさんの訪問が今日になった。夫が、良かったら奥さんもご一緒にと電話でお誘いしたら、奥さんも来られた。30年ぶりに会った。Nさんは髪が白くなり少し口調がゆっくりした他は全然変わっていなかった。奥さんも、相変わらず上品でおっとりしている。Nさんの時流を読んで、商売換えした話を面白く聞く。見切りの良さと決断力はさすがだと思う。娘の結婚式の写真を見せると、息子4人を育てた奥さんは、「娘がいなくて、男の子は淋しい」と言う。りっぱに独立した息子が4人もいるから、80歳でも拡大・前進するNさんの意欲の根源になっていると思うのだが…。話していると、時々Nさんより年寄りくさい事を言う私達夫婦だった。

14th 書類の探し物があり、久し振りに古い家へ行った。1年半前に、とりあえず生活に必要な物だけ新居に運んだ。あの日から古い家の時は止まったままだ。代々の遺影や子ども達の賞状額も鴨居に並んだままだ。感傷に浸らず、探したがみつからない。だんだん私の古い家の記憶が曖昧になってきている(^^ゞ それにしても人が住んでいない家は寒い!整理は春になってから(^^ゞ 世の中には不思議だなぁと思うことがある。なかなかすぐに答えを聞いたり調べたりすることができず、それでも「?」を頭の隅に置いておくと、ある日ひょっとした事から、その答えが見つかることがある。今日はそのうちの小さな一つの答えが見つかった。人と会って話すことは面白い。

15th 英語の塾を開いている人の話。中2の生徒で、学校での英作文のテストで丁寧な表現に「could」を使ったら×を付けられたそうだ。中2レベルでは授業で「may」までしか習わないから、「may」じゃないと○にならないらしい。業者の一斉テストなので、多分学生アルバイトらが、ただ機械的に採点しているのだろうとの事。寒〜い教育(^^ゞ 夫は昔、Nさんの息子さん達の家庭教師をして、晩御飯にありついていた。一昨日息子さん達のそれぞれのその後の消息を聞いて、学校の成績はイマイチだけど、世渡り上手の人懐こい子が、郷里を出て頑張っているのに納得していた。

16th うちの体重計は古いバネ式だった。計りに乗って思ったより増えていると、すぐに降りた。そして言い訳がましく、針の0の位置がずれていたのだと微調整した(^^ゞ 少ない時はそのままにしてるけど。体脂肪や骨量まで出せるデジタル表示のを買ってきた。これで言い訳はできない。BMIが19.7。去年娘のWiiで計った時は「痩せ」範囲だったのに、1年で「普通」になった。骨量・筋肉量も「普通」なのが驚いた。だが一体何を基にして「普通」というのかな?私にとっては、妊娠中を除いて、最大体重で、今も右肩上がり傾向を実感しているのだが。

17th 難病相談・支援センターの年度末会議。昼前、来客があり、昼食抜きで、バナナとドリンクを持って金沢へ向かう。5分遅れたが間に合った(^^ゞ 会議の後、支部長と、来年度は副をはずしてヒラの委員になりたい件で少し話し合う。たとえば今日の様な場合、ヒラの委員であれば、支部からは他の人が出席しているので多分欠席していただろう。今まで、支部委員会に出席するだけでも、限られた時間と体力を調整して、かなり綱渡り的なことをやってきた。お金で時間を買うために、自費でタクシーを使ったこともある。限られた時間と体力をリウマチ以外の事に使いたいとの思いが強まった。また支部活動にとっても新陳代謝は必要である。副も編集も10年以上やってしまった。

18th テレビをつけながら朝ごはんを食べていると、今日と明日、「かんじき作り」のイベントあるとのお知らせ。夫はすぐに喰いついた。「アレに行きたい。すぐに調べて申し込みしてくれ!」自分でやりゃいいのにと一瞬思ったが、私も少し興味があったのでネットで調べた。もうとっくに参加申し込みは締め切られていた。電話で問い合わせても、将来定期的にやる計画も無かった。で、夫が自力で調べたら、長野にかんじき作りを教えてくれるペンションがあると知った。春になったら出かけてみようという話になった。

19th 親は子ども達に何を遺すのが、ベストなのだろう?楽に人生を送れること?…子供達がまだ幼かった頃の事を思い出した。とにかく生き延びる人間になってほしかった。その術を伝えるのが親の責任だと感じていた。まだ火の怖さを理解できてない頃、この寒い時期、決して暖房器具を点けたままの部屋に子供だけにしておかなかった。出張帰りの夫を駅まで迎えに行く時は、夜10時過ぎでも起こして連れて行った。風邪を引かすより暖房器具の方が怖かった。そして畑やキャンプで、実際に火を扱わせた。…今や成人し独立した子供達には、そんな単純な話ではなくなった。

20th 大雪の予報が出ていたが、大したこと無い。去年に比べれば屁のカッパ。新雪が眩しい道をオレンシア17回目の点滴に出かける。治療前の診察で、主治医が血液検査の結果の画面を見ていたので、言われる前に自分から言った。「最近肥えてしまって…」案の定、コレステロール値をはじめとする、デブの値がちょっとはみ出ていた。「まだ薬を飲まなければならないほど、ひどくはないですよ」…アッタリ前よ!誤差の内だよ!せっかくリウマチ関係の薬を減らしてきたのに、ここでまた他の薬が増えてたまるか!

21st 2月は曾祖母・祖母・母の祥月命日の月だ。そして21日は祖父の月命日だ。先日夫が畑の椿を剪定した。つぼみを付けた枝をバケツに浸けておいた。天気が良いのでそれを持って墓参りに出かけた。夫も一緒に来た。曾祖母の墓碑を見て、自分が曾祖母の亡くなった齢であるのを思い出した。墓の中に6人が眠っている。子ども達に何を遺すかでなく、私がここに入った時、この6人に向かって何を語れるか?だと思った。なんか腹が据わってすっきりした。夫は、自分の手で6人の内の3人のお骨をこの墓に納めた。「わしこの墓の中、暗くてジメジメしとって入るの嫌や」とゴネ出した(^^ゞ

22nd 再度Nさんの訪問を受ける。ほぼビジネスの話。で、Nさんの提案は断った。とても残念そうな顔だったが、やはり自分達の方針は妥協無く自分達で決める。まぁ、Nさんのお陰でこの一週間あまり、ものすごく調べたり、実際に出かけて目で確かめたり、夫と議論したりと頭がチンチン沸いていた。そして、それは自分のことを眺める良いきっかけにもなった。夜、娘が寄った。娘達も、色々家族で迷い、選択しようとしている。人は常に迷いと選択の間で生きとるもんやね。

23rd
 ビール会社から宅配便があった。随分前に出した懸賞のWチャンスに当ったとかで、飛騨牛のビーフジャーキーの小袋と大きなCSRレポートの冊子が入っていた。「ステ−クホルダー」という言葉がまた出て来た。今年に入ってこの言葉を何度も耳にした。そのたび夫婦でお互い「この言葉知っとる?どういう意味?」「知らない。調べて教えて」の会話を繰り返してきた。今回ビーフジャーキーと一緒に目にしたので、ステーキがずらりと並んでどっかに保存されてる絵が私の頭の中に浮かんできた。これはいかん!すぐに調べた。神様が怠惰な私に人参(ビーフジャーキー)をぶらさげて、警告してくれたのかな?

24th 映画「ドラゴンタトゥーの女」を観る。ケーブルTVで、既に基になった「ミレニアム」を観ていた。結末は知っていたので、表現方法をじっくり観る事ができた。初めて観た点を差し引いてもスウェーデン語のオリジナルの方が、観ている方に余韻を残したり想像力をかきたてる余地があった。映画はmade in Americaテイストだった。「ニキータ」のフランス製とハリウッド製の違いと同様だ。「せっかくカーチェイスやるならもっと派手でも良かったのに」と、アクション好みの夫は別の所で物足りなさを感じていた。
金沢福祉用具情報プラザに寄り、展示品の椅子付きのスワニーを借りる。実際に街中で使ってみたいと申し出ると、向かいのmont・bellまでの買い物に貸し出してもらえた。最初借り物で恐る恐る扱っていたら、なかなか椅子のセットがうまくいかず、ダメかも…と思いかけたが、何回か繰り返すうちに、コツが飲み込めた。舗道の点字ブロックや段差も、引き方(押し方)を変えれば良いと分かった。
そしてメインの目的武田邦彦講演「日本の将来を救え-間違いだらけの環境問題」に行く。開場前、もう行列ができていた。「こんな時あのスワニーがあると便利やね」と言うと、夫が「わしもほしいな」と言った。甘えるな!客席はほぼ満席だった。私はまわりのエコ運動に疑問を感じていた時、テレビで彼の説を聞いて、やっぱりおかしいと思う学者がいる事にホッとした。そして今日ナマの講演を聴いて、私の疑問のいくつかも解けた。

25th 朝の有線放送で、午後から市の主催で香山リカの「ストレスに負けず自分らしく生きる処方箋」の講演会があると知らせていた。調べると先週既に申し込みが終わっていた(^^ゞ これであきらめてはアカン!娘に電話すると、休日出勤で受付に出ると言う。シメシメ(*^^)v 申込み無くても入場できるかメールで様子を知らせてほしいと頼む。「入れるが駐車場が×」。夫に送ってもらい、もし駐車場が空いていれば夫も入るつもりで出かけた。かろうじて○。但し本会場は満席で、小ホールのスクリーン。600人以上の入場者があったそうだ。数年前他のイベントで、彼女の講演会を希望したが却下された事を思い出していた。

26th もうすぐ春だと思うと、ちらつく雪も名残り惜しくなる。窓から雪を眺めるのも風情だ。ムクドリの群れが隣の屋根に一列に並び、うちを覗いていた。こっちも良く観てやろうと、双眼鏡を構えた。半分くらいが、サッと飛び去った。夫が写真を撮ろうとカメラを防湿庫に取りに行き、構えた時にはもう数羽しか残っていなかった。撮影を諦めてカメラを仕舞った途端、隣の屋根の向こうから、ムクドリの群れが扇形で一斉に飛立った。一瞬窓の視界の半分が、鳥で埋まった。たまたま久し振りで建築時の設計士に会った。「冬も楽しく暮せていますよ」と伝える。

27th リビングの床のちょっとした異常を見に来てもらうついでに、ちょっとした手直しの相談をした。畳を切る提案については、「ダメモトで自分でやってみたら」と夫がけしかけられた。夫は「まかしとけ〜」と大いにやる気満々だ。が、ちょっと私は憂鬱。まず仕上がりに”オシャレ”というセンスを期待できない。作業中、そこらじゅうにゴミを撒き散らさない事とそこらじゅうに傷を付けない保証が無い。収納型の段差については言葉でうまく説明できなかったので、見本に「かんぽの郷」の客室の写真を撮ってくる事にした。

28th 朝から天気が良くて、歩いて広報紙を分けに行った。帰宅して家の中に閉じこもっているのがもったいなくなり、出かける理由を探した。で、「かんぽの郷」へ写真を撮りに行く大義名分が見つかり、夫に言うと「待ってました!」とばかり車に飛び乗って出かけた。受付で事情を話すと、快く客室を開けて見せてくれた。丁度お昼時になったので、レストランで「白山百膳」などを食べる。道の駅に寄って、トチ餅と新鮮ななめこを買おうとした。あいにくトチ餅が品切れだったので、コーヒーを飲んで待たせてもらった。「気持ち大盛にしといたからね」と言いながら、お店の人はコーヒーを出した。春の気配に、景色や人がみな和んで見える。

29th 英会話教室をしばらく欠席続きだったYさんが、久し振りに顔を見せた。痩せている!しかし体調が悪かったのはYさん自身でなく、ご主人だった。こころの病にちがいないのだが、医者に行きたがらず、行っても喧嘩して帰ってくる。だから薬も飲まない。冗談交じりにYさんは「あの人、味音痴だから、黙ってお茶に混ぜて一服盛ろうかしら」と言った。もちろん向精神薬という意味だ。子供さんの中にはこころの専門家もいるので色々相談しているそうだ。大変そうだが、こうやって周りに心配し、世話をしてくれる人がいるYさんのご主人は幸せだ。

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