第十六巻  花のある謡曲古跡


 ソバの花が満開なのは、福井県熊坂町の国道八号線のすぐ脇です。「熊坂長範物見の松跡」の碑が建っています。輪作なのか普通は稲の水田です。何年かに一度ソバ畑にになります。








 福井県丸岡町長畝の「実盛の館跡」にマンジュシャゲが咲いていました。この小堂は鳥居があることを思えば、「実盛神社」かな。







 今度、再び訪れたら、水仙が生けてありました。神社は村の人に愛されているのですね。この中に「実盛の像」が在るそうですが、見えません。




 ゴールデンウイークに、富山県と新潟県の境の「上路」の村を尋ねたら、村の入り口に、シャクナゲが咲いていました。この村の後ろの山に「山姥」が住んでいました。村の人と仲良しだった、との事。







能登の「下時国家」のお庭は、つつじの盛りです。壇ノ浦の戦いに捕らえられた、大納言平時忠の子孫が住んでいます。







 石川県鶴来町のはずれ、国道157号線の脇の、「歌占の滝」です。八重桜が満開でした。






 能登の珠洲から外浦に抜ける国道249号線の途中にある、平時忠一族のお墓に、きれいなお花が供えてありました。平氏であらずんば人にあらず、と豪語した人の墓です。






 松任市の、聖興寺の、俳人「加賀の千代女」の千代尼塚に、つわぶきが咲いていました。辞世の句「月も見て我はこの世をかしくかな」が彫られた句碑です。





 小松天満宮の梅です。重文の赤い神門が見えます。加賀宝生の基礎を創ったといわれる謡曲好きの、前田の殿様は、菅原道真の子孫と言われています。境内に能舞台もあります。






 兼六園に隣接する石川県立能楽堂の、前庭の、杜若の舞い姿の銅像です。4月第2日曜の定例能の日は、何時も桜が満開です。







 風の盆で有名な、富山県八尾の山奥にある。猿丸太夫の墓です。月見草が咲いていました。胡弓の音が聞こえるのは9月1日から3日間、もうすぐです。










 富山県山田村の、温泉のすぐ先に、鎌倉という集落があります。北条時頼が彫って残していった地蔵さんがあります。地蔵堂にはいつも花が飾られています。






 福井県池田町の水海集落の「鵜甘神社」です。鎌倉幕府の執権北条時頼公が残した、能舞が伝わっています。今は銀杏が黄色に輝いています。能舞のあるのは、真冬2月15日とか。





 福井県丸岡町の「てんのう堂」は、黄色い稲穂の中です。天皇とは継体天皇のこと、花筺の子方です。







 花しょうぶが綺麗なのは、福井県武生の味真野苑です。園内に「花筺」の銅像が出来ました。