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| 第二一巻 奥の細道と謡曲古跡W |
| 八百年ほど前に西行法師が訪ね和歌を残し、五百年後にそれを慕って芭蕉が訪ね「奥の細道」を書き、それを慕って三百年後に、私がここ東北地方の謡曲古跡を訪ねてきました。一昨年に続き三回目です。 芭蕉は「月山」に登っています。奥の細道本文に寄れば「息絶え絶え、身凍えて頂上に至れば、日没して月顕る。「雲の峰幾つ崩れて月の山」」 芭蕉さんに負けては居られません。相棒を誘って七十歳コンビは、日本百名山の三山を、三日間で登りに出掛けました。一日目は「磐梯山」登頂。 二日目は「安達太良山」。おっぱいみたいな山です。 乳首の上が頂上です。 憧れの高山植物「ヒナウスユキソウ」。日本のエーデルワイスです。 頂上を月山神社が占めていました。 芭蕉が留まっていた羽黒山の五重塔。 麓の黒川地区に「黒川能」が伝えられています。その能が奉納される春日神社です。 「黒川能の里・王祇会館」を覗いてきました。我々の親しんでいる能楽が、この地方だけに発展して、お祭りと結びついて伝わっているのは、興味深いですね。 |