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| 第八巻 野外の能舞台の色々 |
| 能楽は現在は、室内の能楽堂で催されています。しかし能楽堂が室内に入ったのはごくごく最近の事です。それまでは神社や寺院の境内に独立してあったものです。城内にあっても見所は青天井だったらしいです。現在、能楽堂は室内に移っても屋根がそのまま残っています。 いろんな野外の能舞台が今でも残っています。色々と紹介して見ましょう。 ![]() 伊豆の修善寺の「あさば旅館」の能舞台です。今でも定期的にお能が有ります。 旅館と舞台の間に大きな池があります。 ![]() 舞台の裏が小山になっており、池の上を声がよく通ります。観世流太鼓の「矢車会」に参加したときの写真です。お家元ご夫妻を囲んでの記念撮影。 ![]() 富山県の黒部市の「コラーレ能楽堂」です。見所の間に水を張っています。 ![]() 私の社中「清響会」で借りてお稽古会を開きました。時々狂言の会などがあります。 ![]() 佐渡の「大膳神社」の能舞台です。茅葺き寄せ棟のかわいらしい舞台です。時々使われているようです。 ![]() この舞台でも「矢車会」がありました。座っていて実に気持ちのよい舞台です。橋懸かりが途中で折れ曲がって、舞台の裏に続いています。 ![]() 若狭の美浜町にある「弥美神社」の能舞台です。毎年8月20日に、能が奉納されています。地元の「倉座」が勤めます。 ![]() 「弥美神社」の「一人翁」です。翁を簡略にしたもので、翁と面持ちの二人で演ぜられます。面持ちが地謡をうたいます。 ![]() みちのく平泉の「中尊寺」の、白山神社能舞台です。茅ぶきの、どっしりとした気持ちのよい舞台です。「矢車会」がありました。 ![]() 安芸の宮島「厳島神社」の回廊より能舞台を望みます。この能舞台は文化財に指定されていると思います。毎年5月にお能があるようです。 ![]() 私の住んでいる石川県小松市の「小松天満宮」の能舞台です。大掃除をして使えるようになりました。 ![]() 三田市にある「有馬能楽堂」です。なんとステーキ屋さんの庭にあります。仲間と西国観音霊場めぐりの途中、昼食に寄りました。時々お能が有るようです。 ![]() 若狭の三方町「宇波西神社」の神事能です。毎年8月19日に行われています。この舞台は橋掛かりが無いので、このときだけ隣の建物まで橋係りを付けます。 ![]() 若狭の上中町「須部神社」の能舞台です。この舞台でも毎年10月28日に、神事能が奉納されます。 ![]() この舞台は、私の住んでいる小松市の「多太神社」の能舞台です。多太神社は国宝の実盛の兜があるので有名です。芭蕉が訪れて「むざんやな兜の下のきりぎりす」と詠みました。昭和28年10月の多太神社1450年大祭の能楽大会です。シテは私の親父です。現在はこの舞台は使われる事はありません。 ![]() 金沢市の郊外の深谷温泉の「石屋旅館」の能舞台です。お能好きの先々代が建てました。今でも使われています。 ![]() 金沢の寺中町の「大野湊神社」の能舞台です。毎年5月15日に「神事能」があります。なんと400年も続いているとかで、半端ではありません。 ![]() 昭和53年に、佐渡の本間舞台で会がありました。写真が出てきたので載せておきます。舞台に座っていると、虻が顔の周りを回るので弱りました。 |