国立工芸館は、兼六園の近くの本多の森にあり、県立美術館や、歴史博物館、能楽堂、伝統産業工芸館が立ち並び、自然がいっぱいの雰囲気が良いです。
 駐車場もこの館の奥にあり、とても便利です。駐車場入口では係のおじさんから駐車券をもらい、館内にて無料のハンコを押してもらえます。
観覧券は一般が300円のところ、65才以上が無料でした。
 この国立工芸館は、金沢でも屈指の文化スポットとして、古典的なものから現代アートまでを射程にした全国屈指の施設だと思います。



 2020年(令和2年)10月25日に、東京九段下の国立近代美術館工芸館が、金沢市の本多の森に移転し「国立工芸館」として開館しました。
 陶芸や漆工、木工、竹工、金工、染織など東京国立近代美術館工芸館が所蔵する約3,900点のうち、およそ1,900点が金沢に移されました。
 向かって左側の建物は、明治31年に建てられた旧陸軍施設で、現在公開されている展示室はこちら側の建物です。
 展示棟と管理棟として使用。2つの建物のあいだにはガラス張りのエントランスが設けられています。
 明治時代の建物で周囲の公園の雰囲気にマッチしており、歴史が感じられる雰囲気のある建物に興味がありました。





 9月6日は、『水のいろ、水のかたち展』が開催されておりました。
 「水」をテーマに、工芸・デザイン作品に表現された水や水を入れる器の形に注目した所蔵品が展示されており、「水」は、様々な形や色で表現されており、蒔絵や竹の編み方と多数の色糸で織り上げた水の表現が楽しめました。
 立派な佇まいと展示物の美しさが際立ち、静かで落ち着いて楽しめる空間があります。
 建物自体も素敵ですが、デザインや、工芸品に興味のある方なら間違いなく楽しめます。
 国内外の染織や陶器、ガラス、漆工からジュエリーまでさまざまな分野の工芸及びデザインを収集、展示されています。
 観覧での注意点は、順路通り静かに行動し、写真撮影ではフラッシュ禁止、松田権六の作品は撮影禁止等、係員に確認すると良いです。


 深見陶治《初めての航海》

 木村芳郎《碧釉連文器》

 高橋朋子《蒼掌水指》











            

2023-09-06
国立工芸館の魅力