症例32 症例32Mさんの再発
症例14
のMさん(35歳、女性)
昨年10月中旬以降、調子がよかったので通院はありませんでした。今年1月11日、特に誘因なく左下肢痛におそわれました。一時は歩行も困難な状態でしたが少し楽になりましたので22日、来院されました。今回は思い当たるストレスとなるできごとはないそうです。
左図のように圧痛点がありました。前回と同様にその圧痛点をすべてブロックし消してしまいました。症状が全く消えたことを確認してから帰宅されました。
2月7日来院
「当初の痛みの何割ぐらいになりましたか」
「2割ぐらいです。今回も前の病院でMRIの検査を受けたのですが4番、5番の間に大きなヘルニアがあるといわれました。」
「ということは第4腰神経(L4)の神経根に問題があるということですね。このデルマトーム
をみてごらん。あなたの痛みの場所はL4とは無関係ですね。このように、ヘルニアに関しては矛盾だらけなんですよ。」
コメント
硬膜外ブロックよりも圧痛点をブロックするほうが、確実に痛みが消えます。少し時間をおいて痛みが残っていないか確かめるのがこつです。今回もそうしましたが、一番上の赤点が追加したポイントです。本態は神経根には無関係な筋・筋膜痛だと思います。