症例61 抗うつ薬で良好な膝痛
Aさん(73歳、女性)、5〜6年前より両膝痛(左>右)。歩行時、痛みが強い。4年ほど前より正座が出来ない。
腰は時々痛くなる。2〜3日前より左下腿がしびれてきた。(冷感)
夜、3時間ほど寝ると目覚める。たまに目まいがする。口が渇く。疲れやすい。たまに安定剤を飲んでいる。午後から少し調子よくなる。
15年11月21日初診:トリガーポイントブロック、抗うつ薬ルボックス1錠/日
11月27日:ルボックス2錠/日
12月4日:全体的に楽になってきている。眠れる。腰痛なし。口渇きなし。膝痛は以前よりよい。足の冷感は時々ある。
12月18日:疲れなくなった。足の冷感少なくなった。
16年1月6日:昨日より膝痛強くなる。
1月20日:普通に歩けるが膝のあたりに力が入らない。つることはなくなった。朝の辛さがなくなった。
2月2日:左膝痛強くなる。ボルタレン座薬処方する。
2月9日:楽になる。
3月8日:2月9日以来良好な日が続いている。ルボックス2錠/日は続けてのんでいる。
コメント
うつ病の治療が関節炎を緩和する可能性
治療開始より約3ヶ月経過したが、現在、良好な状態が続いている。膝痛は気にならない程度。この間、抗うつ薬が主で、消炎鎮痛剤はボルタレン座薬50rを5個処方しただけである。
関節内注射はせず、トリガーポイントブロックを多用した。