“シリーズ“新世紀への提言”         
   
       高齢化社会の生き方
                                             平成13年6月26日
                                              光陽町町内会長
                                                 川上 靖雄
 小松市では今年3月現在、65才以上の人が20200人(18.5%)、内、要介護者が約2540人で、全人口の5.4人に1人が高齢者、そして高齢者の8人に1人が要介護者と言うことになります。この数字は急速に増加傾向に有ります。
 出来るだけ介護保険制度を利用しない、何時までも元気なお年寄りになるためには身体の健康だけでなく心の健康が非常に重要なウエートを持つ、今、日本では自殺者が急激に増加傾向にあり、警察白書によれば平成9年24400人、平成11年33000人、内65才以上が8300人(25%)と実に自殺者の4人に1人が高齢者なのです。昔は金が無くて食べられなくて一家心中なんてことが日常茶飯時のように起きていたが、今は物、金いわいる物質面では豊かになり、福祉がゆきとどき、経済大国として世界をリードしている日本で精神的な原因での自殺が増えていることである。五木寛之さんは「心の内戦」と言っていますが私はやはり心の豊かさが欠乏しているためで、戦後55年、半世紀は過ぎましたが、今までは金、物の豊かさばかり追求してきたために心の豊かさ、自然の豊かさを失ってしまったように思います。
 ニューセンチェリーの今年、これからの半世紀は物質的な豊かさだけでなく心、自然の豊かさを追求すべき反省を込めた半世紀にしなければならない。
 身体の健康で言えば市が重点に掲げている三つのポイント
1)毎日20分以上歩くことを日常生活に習慣つける。
2)食事のメニューを1日30食品以上とする。
3)鏡で自分の姿を1日、1回以上見る習慣をつける。
になりますが高齢者が生きがいを持つためには心の健康がとても重要になります。そして心の健康、三つのポイントは
1)趣味を持つこと 仕事以外の趣味で仕事が趣味はNG
2)異性の友達を持つこと 誤解しないで頂きたい、恋人とか愛人でなく茶飲み友達、夫または妻、いない人は例えばふれあいルーム等で一緒になって茶を飲みながらわいわいがやがややるのも良いです。
3)報酬を目的としない仕事を持つこと いわゆるボランティア
になります。 ボランティアとは広辞苑によれば自主的に労力や技術を無料で提供する人、言いかえれば人を喜ばせたり、人に感謝される行為、人の喜びや感謝の気持を頂くことで自分の気持が豊かになり、心の健康に繋がり、生きがいになるのです。従って広義に解釈すれば人に感謝され、喜ばれる行為は全てボランティアと言えます。
 本格的な高齢化社会を迎えて老人ホーム施設の充実も重要だがニューセンチェリーは健康寿命を伸ばすため、元気なお年寄りになるための予防的福祉施設の充実が重要であり、これらの施設を大いに活用して出来るだけ長く介護サービスを利用しないように、身体的にも精神的にも何時までも健康な人間作りを一人一人が心がけることが重要である。



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