平成13年第2回 6月議会だより  平成13年6月12日〜21日 
 
 

 

青山の「不妊治療の町独自の助成制度創設」の質問に平田町長は「導入に向けて検討する」と答弁。

議会一般質問   6月14日(木) 10時30分より

青山利明 質問要旨

1. 町政執行の基本理念について

2. 一党一派に偏せず常に町民の側に立  ち、平和で人権が尊重される町づくり。清潔、公平、自由で思いやりと、笑顔のこぼれる町づくり。一人ひとりの幸せ、住んで良かったと言える町づくりを目指べきである。

3. 少子・高齢社会に対応した福祉・医療の充実

4. 不妊治療の町独自の助成制度について

5. お年寄りや障害のある人等への支援と生きがいづりりの推進について

6. 町村合併問題の基本姿勢

7. 海岸や田園など、豊かな自然を守り環境と調和したまちづくりについて

8. 新しい男女共同参画社会の創造へ向けて、女性の視点を生かしていくこと。町政、各種審議会、委員会等に女性の登用をすること。

青山利明 質問詳細

  最初に町政執行の基本理念についてお尋ねいたします。  

 去る4月3日に告示された、根上町長選挙で無投票当選された平田文雄 新町長の好きな言葉は「誠心誠意」そして、趣味は読書と山歩きだと聞いております。そのまじめな新町長に町民は21世紀の根上町行政への舵取りを期待しております。新町長は笑顔のこぼれる町を、皆さんと、ともに…・そして、思いやりの政治をモットーに掲げ公平で、町民が主役の町政を。田園と都市の、調和のとれた発展へ。福祉と文化を、大切にする施策で。未来へ雄々しくはばたく根上町を育てます。と、言われました。

 対話を重視して一党一派に偏せず常に町民の側に立ち、平和で人権が尊重される町づくり。清潔、公平、自由で思いやりと、笑顔のこぼれる町づくり。一人ひとりの幸せ、住んで良かったと言える町づくりを目指べきであります。

 平田町長が今後取り組む町政執行の基本理念についてお尋ねいたします。 また、その基本理念に基づく具体的な町政の執行についてお尋ね致します。少子・高齢社会に対応した福祉・医療の充実についてまた、その中でも特に 不妊治療の町独自の助成制度について是非、実現をしていただきたいと思います。この助成制度についてはすでに、川北町、本年からは辰口町でも実施されていると聞いております。

 妊娠を望みながら子供ができない不妊に悩む夫婦は、全国で130万組にも上ると言われております。実に10組のうち1組という高い割合となっております。石川県内でも1,000組以上いると推測されております。 根上町でもかなりの方が悩んでいるものと思われます。

 子供が欲しいという願いは、夫婦にとっても昔も今も変わりませんが、何らかの理由で子供ができないことがあります。子供ができない期間が2年を超すと不妊症と言われます。その場合、不妊治療などによる妊娠に頼らざるを得ないのですが、治療費も1回に平均で40万円から50万円かかり、費用負担全体で100万円から、高い人は500万以上という例もあるそうであります。高額の費用がかかる上、夫婦にとって過重な経済的、心理的負担を強いられているのが実情であります。

 日本では、1983年に体外受精が初めて実施されて以降、これまでに2万7,000人以上の子供が不妊治療によって生まれております。もはや治療技術として確立され、定着しております。しかし、国の取り組み、公的支援は余りにも不十分であります。少子社会への対応において、現に子供を持つ家庭への支援はかなり充実してきている一方で、子供が欲しくてもできない家庭への支援は、個人の努力に委ねられているというのは、どう考えても不公平であります。

 平田町長のモットーとする思いやりの政治で町独自の助成制度の創設についてお尋ね致します。 次にお年寄りや障害のある人等への支援と生きがいづりりの推進について具体的な取り組みについてお尋ねいたします。   

 町村合併問題の基本姿勢についてお尋ねいたします。

 昨日の北國新聞の報道に寄りますと石川県町村会定期総会が6月12日開催され地域住民の意思を尊重した町村合併を実現することを決議した。と、ありました。町長はその場に出席されていたと思いますが、その内容についてご報告を頂きたいと思います。  この問題についての町長の基本姿勢。合併問題に今後、具体的にどのように取り組まれるのか。町民との対話、ご意見をどのようにして、お聞きして行かれるのかお尋ねいたします。

 次に海岸や田園など、豊かな自然を守り環境と調和したまちづくりについて。また、

 新しい男女共同参画社会の創造へ向けて、女性の視点を生かしていくこと。町政、各種審議会、委員会等に女性の登用をすること。これらについても具体的にお示しを頂きたいと思います。

 

 

 

平成13年第2回定例会町長議案説明   13.6.12

本日、ここに平成13年第2回定例会が開かれるにあたり、提案いたしました議案につきましてその大要をご説明申し上げます。  まず、平成12年度の財政状況につきましては、大変厳しい環境の中にありましたが、町税の自然増や国、県の補助金、交付税等が確保でき、歳出では、経費の効率的運用に努めた結果、厳しい中にも健全財政を堅持する見通しにあります。

  さて、今回の定例会に提出いたしました案件は、報告4件、議案2件、承認7件でございます。 まず、報告事項でありますが、3月定例会以降、町民の皆様方から寄せられました寄付採納の報告でございます。この間29名の 皆様から多額の現金、また多数の物品の寄付をいただきました。皆様方の真心に対し深く感謝申し上げますとともに、その趣旨に沿うべく有効に活用させていただきます。

 次に、議案第2号、平成13年度根上町一般会計補正予算の主なものとして、まず、総務費及び教育費の内、姉妹都市交流費、国際交流活動助成については、今年イルクーツクへの直行便が廃止されたため、ハバロフスク経由となり、経費の増額を計上いたしたものであります。 衛生費につきましては、エコクリーン車の導入でありますが、 現在、国民の2人に1台の割合で自動車が普及しておりますが、その自動車から排出される二酸化炭素が地球の温暖化に大きな 影響を与えております。 町では、日常業務の中で排出ガスを削減した「地球にやさしい 低公害車」の導入を図り、環境保全の大切さを広く町民に啓発することといたしました。  土木費につきましては、一級河川西川のうるおい空間整備に併せ、福島町地内において水に親しみを感じるような公園整備を計画しており、今回、基本設計費を計上するものであります。

  教育費につきましては、福岡小学校屋外運動場整備事業については遊具設置工事及び整備面積の増によるものであります。  次に、承認第2号、平成12年度一般会計補正予算の専決処分の承認につきましては、主なものとして、収支の状況及び財政の 後年度負担への対応を勘案し、減債基金、長寿福祉基金、公共施設 維持管理基金合わせて1億7,000万円を減額いたしました。 また、病院会計の補助金につきましては、療養型病床40床の 運営を実施し、一般病床103床の看護・介護体制の拡充を図ったことにより、入院患者はもとより外来患者数も増え、診療収入が順調に推移したことにより3,000万円を減額したほか、各種 事業の精算による補正が主なものであります。

 承認第3号から第7号につきましては、いずれも特別会計に係る補正予算の専決処分の承認を求めるものであり、歳入の確定及び 精算に伴う補正であります。 次に、根上町総合計画の策定についてですが、従来の計画である「ねあがり21世紀プラン」に引き続き、平成11年度から新世紀の町づくりの基本方向を示す新総合計画の策定に取り掛かってきたところであります。  今までに住民から頂いたアンケート結果や町内の各種団体との 懇談会等の意見をベースにしながらも、最近の急速に進む社会経済の構造改革や市町村合併問題に見られる地方分権の進展、更には 地域産業の活性化などの課題を十分視野に入れ、町民の目線に立った町政の運営を目指すために、今一度、町民の皆様から葉書やインターネット等を通じ、ご意見ご提案を頂きながら検討を進めてまいりたいと考えております。

 次に、重油の漂着事故から美しい根上海岸が復活したことや親水空間「渚の広場」の竣工を記念してスタートした「美しい根上海岸フェスティバル」についてですが、今年は、海水浴場「根上グリーンビーチ」がオープンする翌日の7月21日、22日の両日にかけ開催することといたしております。  21日の土曜日は、「渚の広場」において夕暮れから太鼓演奏、 ダンスパフォーマンス、花火・レーザー光線による音と光のファンタジーショーを計画いたしております。  また、よく22日の日曜日は、年々グレードの高い大会となってきています「第3回全国インラインスケート大会in根上」を 開催することといたしております。 昨年は、全国18都府県から329名の選手に参加頂きました。  本年も大勢の皆さんが根上に集い、美しい松林を走り抜けていただくとともに「グリーンビーチ」の海水浴客や町民の皆様と共に大いに楽しんでいただき、根上町を全国に発信する大会となるよう 開催に向け準備を進めております。  また、根上り七夕まつりについては、節目の40回目の開催であり、本年は全国七夕サミットを本町において開催することとなっております。全国各地で七夕まつりを開催している団体が一堂に会し、結束を強めるイベントとして盛大に開催されるものであります。  七夕まつりを全国に発信する格好の舞台であり、町の更なる賑わいの創出と活性化を図ってまいります。

 次に国際交流につきましては、この22日から1週間に亘り シェレホフ市から少年親善使節団が来町される予定であり、8月には、根上中学校の代表団及び町の公式代表団と根上シェレホフ親善協会の使節団の皆さんの派遣が予定されております。  今年は、姉妹都市締結25周年であり、交流の輪を更に大きく育ててまいりたいと思います  以上を持ちまして、私の説明を終えますが、なにとぞ慎重ご審議 のうえ、適切なるご決議あらんことをお願いいたします。 平成13年第2回定例会町長議案説明要旨(追加)  本日、提案いたしました議案につきましてご説明申し上げます。

追加議案町長議案説明  13.6.21

議案第  号、根上町地域イントラネット基盤整備事業の工事請負契約の締結につきましては、去る6月11日、指名競争入札を行いましたので条例の定めにより、議決をお願いするものであります。 本事業につきましては、高度な情報通信技術の便益を活用し、 地域の教育、行政、福祉など住民サービスの向上と行政事務の 効率化を図るために整備するものです。 なにとぞ、適切なご審議のうえご決議あらんことをお願いいたします。

 

青山利明 教育育民生委員長報告    2001.6.21

 去る6月15日午前10時より、助役、教育長、病院長、所管課長、委員全員出席のもと、委員会を開催しました。当委員会に審査付託されました案件は、意見書案1件、議案2件、承認6件であります。 全ての議案に全員一致で可決採択いたしました。以下、主な議案の審議の内容についてご報告いたします。

 意見書案第1号 義務教育費国庫負担制度の維持と教育予算の充実を求める意見書について現在、県費対象の事務職員が3名(各小中学校)、栄養職員(根上中学校)が1名、町単独で嘱託の栄養職員が1名(浜小学校)いますが、これらの給与等を国庫負担の対象から外すことが毎年、検討されておりますが、この制度の改正は地方財政をさらに圧迫するものであり、現行の教育水準を維持する必要があります。さらに、21世紀の希望ある学校の創造に向けて平成14年度の教育予算の充実が図られる事を求め、可決採択と致しました。

 議案第1号 能美郡介護認定事務組合規約の変更について は、介護認定事務の事務所位置の変更と介護認定審査会委員数を審査件数の増加に伴い30 人以内と変更するものであります。

 議案第2号 平成13年度根上町一般会計補正予算(第1号)   〜所管事項〜 については、福島保育園駐車場の舗装整備費(200万円)、環境に配慮した低公害車導入事業 費(255万円)、福岡小学校屋外運動場整備事業について遊具設置工事及び整備面積が増え た事に対する(800万円)補正がが主なものであります。委員会の中では低公害車を通じて環境 に優しい町づくりをPRすべきであるとのご意見がありました。浜小学校の敷地について委員より 質問があり、全体面積23,272uに対して借地が19,162uあるとの説明がありました。今 後、地主の要望に応じて順次用地取得をすべきであるとのご意見がありました。

 次に承認第1号から承認第7号までは、いずれも専決処分の承認を求めるものです。

  承認第1号 平成13年度根上町老人保険特別会計補正予算(第1号)の専決処分の承認を 求めることについてについては、平成12度の会計において、出納閉鎖期まで国庫支出金が得ら れなかったことにより、繰り上げ充用等、決算処理の補正であります。

 承認第2号 平成12年度根上町一般会計補正予算(第6号)の専決処分の承認を求める ことについて   〜所管事項〜  については いずれも 補助事業等の精算が主なものであります。在宅バリアフリー事業費が減額となっているが PRに努めるようご意見がありました。青年の家使用料の増加があり(164万円の増) イベント等利用者が増えたと説明がありました。今後、関係者の一層の努力を求める ご意見がありました。

 承認第3号 平成12年度根上町老人保健特別会計補正予算(第2号)のの専決処分の承認を 求めることについては、年度末において発生した利息の会計処理を行ったものです。なお、 12年度中の平均加入者は1,910人で年間平均医療費一人当たりは711,000円程度となる 見込みであるとの報告がありました。

 承認第5号 平成12年度根上町国民健康保険特別会計補正予算(第3号)の専決処分の 承認を求めることについてについては年度末において国庫支出金等が決定された事により、 歳入のみ補正したもので、予算総額についての変更はありません。現在、調整基金は 2億1205万円であるとの報告がありました。  承認第6号 平成12年度介護保険特別会計補正予算(第2号)の専決処分の承認を求める ことについては、国、県等からの特定財源の精算による補正です。

 承認第7号 平成12年度国民健康保険町立根上総合病院事業会計補正予算(第2号) の専決処分の承認を求めることについて 奈良病院長に引き続き定例会の委員会にご出席をしていただく事といたしました。  昨年4月より既存の病棟を急性期医療を中心とした、一般病棟103床と長期療養を必要とする患者のために療養型40床、その内介護保険者のために8床設けました。その結果、入院患者はもとより外来患者数も増え、診療収入が順調に推移した事により病院会計の補助金については当初町からの繰出金1億8000万円を3000万円減額とするものです。

 奈良院長の説明では、内科の先生が2人やめたが4月は内科の外来が少し減ったが全体では昨年と変わらないむしろ少し増えた。5月も同じ状況であるが、もう少し経緯を見たいと事でした。透視機械古くなっている。小松市民病院で見てもらっているが、早く新しい機械を導入したい。現在、機種選択をしている。現在、コンピューター化を皆で検討している。オーダリングシステムだけではメリットない。電子カルテの導入を図りたい。多大な経費かかるが取り組んでいきたい。 情報の共有、事務処理の迅速化、医療ミスの防止をはかりたい。  医薬分業については公立松任石川中央病院で導入しており、小松市民病院も近く実施する予定で検討している。本当に患者サービスにつながるのか検討しているが、将来的に必要である。 カルテの情報公開につていては医師が親切に説明をすることであるが、マニュアルを作って公開にそなえたい。はまなす、療養型病床ともに患者が固定化している。在宅へと試みるが現状は難しい。患者さんは家に帰りたいが家族の受け入れが難しい場合もあり社会全体で考える必要ある。

 委員の中からも絶対数足りない現状で自治体としては施設を作って行かざるを得ないのではないかとの指摘もありました。その際、奈良院長はグループホームの形が良いのではないかとの、答弁でした。また、病院の駐車場を早急に確保すべきである。現在、耳鼻科、婦人科外来が週一回と不便であり改善を求める質問に耳鼻科を週2回に持っていきたいとの答弁がありました。

 根上町地下水保全に関する条例施行規則の変更については許可の基準を満たすものとして、井戸と井戸との間隔が300メートル以上である場合。ただし、季節的に使用する井戸との間隔は町長が認める場合に限りこれを適用しない。との変更については委員会として了解としました。ただし、海岸線などの地下水の水位が低下している地域に於いては、基準を厳しくするなど、柔軟な対応を求めるご意見がありました。

 その他のご意見として中学校歴史教科書の採択についてはどうゆう歴史認識の中で歴史を教えていくのか。次の世代の日本に係わる大事なことであるので、慎重に取り組むようご意見が出されました。 以上が審議の内容であります。 尚、閉会中の継続審査につきましては、お手許に配布の通りでございます。以上でございます。