平成13年第3回 9月議会だより  2001年9月11日〜21日 
 
 

 

青山の「ロシア・シェレホフ市との姉妹都市交流に両市町の職員の一年以上の交流を提案」の質問に平田町長は「検討する」と答弁。

 

青山利明 質問要旨

1. 高速通信の推進について、光フアイバーケーブルを網羅し、高速で安定した通信環境と住民サービスの放送を提供するための、根上ケーブルテレビの開設を推進せよ

2. 姉妹都市提携から25周年を向かえて、役場職員の中にロシア語の話せる人が多くいても良いのではないか。両市町の職員を一年以上交流して、言葉や文化をお互いに学び交流を深めよ。

青山利明 質問詳細

  アメリカで去る9月11日(現地時間)で起きた、同時多発テロ事件の計り知れない惨劇は、世界中に言語に絶する衝撃と恐怖を与えました。あまりにも多くの尊き人命が奪われ、犠牲になられた方々へのご冥福を心よりお祈り申し上げます。また、すべての被害者の皆様、愛する人を亡くされた方々、ご家族、友人の皆様に深い哀悼の意を表します。 私たちはこの深い悲しみと試練を乗り越えて、 今こそ暴力に打ち勝つ社会と世界平和の建設にまい進しなければなりません。

  高速通信の推進についてお尋ねいたします。 近年、インターネットを利用して、多種多様な情報を手軽に家庭で入手できる時代になりました。

 先ほどの、アメリカでの惨劇に際して、家族、友人の安否の確認に電話や携帯電話が一時つながりにくくなったとの情報がありました。阪神・淡路大震災のときもそうでした。今回、電子メールでの安否の確認がずいぶんなされたようです。

 12月から本町の地域イントラネットの運用が開始されることになっており、インターネットを利用した情報の広がりが、さらに加速されるものと期待されます。

 これに伴い、通信速度に対しても日々進化し続け、音楽や動画など大容量の情報を高速で通信できる、ADSLや光ファイバーケーブルの高速通信網の整備も大きな話題となっています。 根上町としても光ファイバーケーブルを網羅し、高速で安定した通信環境と住民サービスの放送を提供するための、根上ケーブルテレビの開設が必要ではないでしょうか。

 野々市町では金沢ケーブルテレビ放送に出資して、全町域にケーブルテレビ(CATV)回線を敷設すると聞いております。来年度に着工する予定で、昨年度、策定した町地域情報化計画に基づいて進める予定で、町ではCATV網を活用して、家庭や企業、教育機関、町役場などを結ぶネットワーク環境を構築すると聞いております。これにより約2万世帯で高速インターネットサービスの活用ができます。そのほか、医療や福祉、教育など町の総合情報を受けたり、双方向でのやりとりなどが可能となると、聞いております。

 根上町においても、町独自では難しいと思われますが根上ケーブルテレビの開設について、町長にお尋ねいたします。  

  次に姉妹都市交流についてお尋ねいたします

根上町とロシア・シェレホフ市は姉妹都市提携から本年で25周年を迎えました。

 去る、8月17日から24日にかけて町長、議長を初め5名の公式代表団および文化使節団14名がシェレホフ市へ訪問いたしました。記念式典が盛大に行われ、今後の両市町の交流について教師や体育・文化活動で活躍する子どもたちの交流を充実すべきであるとの提案があったと、町長の議案説明の中でありました。

 私は以前にも申し上げましたが、両市町の役場職員の交流、少なくとも一年以上、滞在して言葉や文化などお互いに学ぶべきだと思います。姉妹都市提携から25周年も迎えて、役場職員の中にもロシア語の堪能な職員が沢山いても良いと思うのは私一人ではないと思います。

 まず、言葉です。通訳の養成にもつながりますし、インターネットを通じてもっと身近に交流が進むものと思われます。今後、さらに交流を深め友情を育てる意味でも是非、実現をしていただきたいと思います。町長にお尋ねいたします。

 

 

 

平成13年第3回定例会町長議案説明   2001.9.11

 本日、ここに平成13年第3回定例会が開かれるにあたり、提案いたしました議案につきましてその大要をご説明申し上げます。

 今年の夏は、梅雨明けが例年よりも早く、連日猛暑が続き、根上グリーンビーチの海水浴場は、「美しい根上海岸フェスティバル 2001」や全国インラインスケート大会が開かれ、大変な賑わいを見せました。 ところで、景気については依然として最悪状況にあり、雇用面にも不安感が強く、政府の構造改革の行方が不透明のままで、地方を取り巻く環境は大変厳しい状況であります。

さて、今回の定例会に提出いたしました案件は、報告5件、 議案5件、承認1件、認定2件及び同意1件でございます。 まず、報告事項でありますが、6月定例会以降、町民の皆様方から寄せられました寄付採納の報告でございます。この間15名の 皆様から多額の現金、また多数の物品の寄附をいただきました。 皆様方の真心に対し深く感謝申し上げますとともに、その趣旨に沿うべく有効に活用させていただきます。

次に、第2号から第5号は、根上町土地開発公社、根上町商工 振興公社、根上町福祉事業団及びねあがり文化振興事業団の平成 12年度経営状況の報告についてであります。 いずれも健全な運営がなされておりますが、今後とも設置目的に沿った適正な管理、運営に努めてまいりたいと思っております。

次に、議案第2号、平成13年度根上町一般会計補正予算の主なものとして、まず、衛生費については、ゴミのリサイクルを推進する「循環型社会」の形成のため、平成11年度から8保育園と青年の家から出される生ゴミを「ぼかし」の利用により減量し、堆肥としてフラワーセンターの花づくりに利用しております。 しかし、生ゴミの量に比べて減量率が低いことなどに問題があり、今回、大型の生ゴミ処理機を導入し、大幅なゴミの減量と取り扱いが容易な堆肥として花づくりに活用するほか、イベント等で広く町民に配布するなど生ゴミの再利用と減量化の啓発を図ってまいりたいと思います。

次に、消防費については、消防ポンプ車が購入から12年経過したため、ポンプ能力の低下や錆による腐食、塗装の劣化が進んでいますので、今回、防衛施設庁の補助金を確保し、更新整備を行い、機動力の増強を図り、安心して暮らせる町づくりに努めたいと思います。

次に、教育費については、福岡小学校グラウンド整備工事の完成により利用者の増加が見込まれますので、その利便性を図るため、新たにクラブハウスのトイレを開放型に改修するものであります。 また、根上中学校の吹奏楽部が今月末に開催されます吹奏楽 コンクール全国大会に参加するための助成費を計上いたしました。

また、体育施設の整備につきましては、福島運動公園内のソフトボール場が都市計画道路根上・小松線の整備に伴い、面積が縮小するため、新たに根上中学校横に町民ソフトボール場を整備するものであります。 また、道林町のテニスコートについては、施設の老朽化により 全面改修するものであります。 以上が今回の補正予算の主な大要でありますが、これらの財源として、国、県、町債、前年度繰越金等を充てることといたしております。

次に、承認第1号、平成13年度根上町公共下水道事業特別会計補正予算の専決処分の承認につきましては、昭和59年度下水道 事業高資本対策分の低利な起債への借換えであります。

次に、認定第1号、平成12年度根上町水道事業会計決算認定について申し上げます。 まず、建設改良事業については、老朽管布設替工事、公共下水道工事に伴う配水管布設工事を実施し、第4次拡張事業については、平成15年度からの供用開始を目指し順調に進捗しております。 財政面につきましては、経費の節減と経営の合理化に努めた結果、 前年度に引き続き、経営の健全化を維持することができました。 今後は、第4次拡張事業の進捗を図りながら、安全でおいしい水の安定供給に努めてまいりたいと思っております。

次に、認定第2号、平成12年度国民健康保険町立根上総合病院事業会計決算認定について申し上げます。 高齢者医療費の著しい増加により、医療費抑制策は、年を追うごとに厳しくなっており、病院経営は益々厳しくなってきております このような状況下にあって、事業収益では前年度比で2.3%の増収、事業費用は、人件費や診療材料等の増加により2.2%上昇し、病院経営は厳しい状況にあります。 しかし、療養型病棟の活用と収益性の高い看護基準を適用することにより医業収支は改善されており、わずかながらも利益を計上することができました。 また、介護老人保健施設、デイサービスセンターともに利用 状況、経営は順調に推移しております。 今後とも、病院、介護施設の連携を密にし、診療体制の充実を図り、健全な運営と医療・療養のニーズに的確に対応できるよう自治体病院の使命である地域医療の中核として更なる経営努力を重ねてまいりたいと思います。

 次に、同意第1号、根上町教員委員会委員の任命について申し上げます。 教育委員、加藤他可子氏には、10月31日をもって任期満了となりますが、引き続き同氏を任命いたしたいので同意をお願いするものであります。

次に、根上町総合計画の策定については、一昨年から準備作業に取り掛かっていましたが、今一度、町民の皆様から葉書やインターネット各町内会等からご意見ご提案を頂き、役場内の専門部会や策定委員会において議論を進めているところであります。 この素案が出来次第、議会の皆さんにご説明し、ご意見をいただきながら原案を作り上げ審議会へ諮問し、その議を経て議会へ提出させていただきたいと考えております。

次に、町村合併については、町民への行政サービスを第一に考えた合併について議会の皆さんと議論を深めながら研究してまいりたいと考えております。

次に、国際交流につきましては、去る8月17日から24日にかけて姉妹都市シェレホフ市から招待をいただき、根上シェレホフ 親善協会会長でもある吉浦町議会議長外5名の公式代表団及び 文化親善使節団の皆さん14名とともに訪問いたしました。 本年は、姉妹都市提携25周年の記念の年であり、記念式典が 盛大に催され、今後の両市町の交流について教師や体育・文化活動面で活躍する子どもたちの交流を充実すべきとの提案があり、今後、議会の皆さんともご相談し、交流を深めてまいりたいと思います。  また、今回のシェレホフ市訪問に際し議会の皆さんや町民の方々の暖かいご理解をいただき心から感謝申し上げます。

 以上を持ちまして、私の説明を終えますが、なにとぞ慎重ご審議 のうえ、適切なるご決議あらんことを心からお願いいたします。

 

 

青山利明 教育育民生委員長報告    2001.9.21

 去る9月19日午前10時より、助役、教育長、病院長、所管課長、委員全員出席のもと、委員会を開催しました。当委員会に審査付託されました案件は、議案4件、認定1件であります。 全ての議案に全員一致で可決採択いたしました。以下、主な議案の審議の内容についてご報告いたします。

 議案第2号 平成13年度根上町一般会計補正予算(第2号) 〜所管事項〜 

のなかで、衛生費についてはゴミのリサイクルを推進する「循環型社会」のために平成11年度から8保育園と青年の家から出される生ごみを「ぼかし」の利用により堆肥としてフラワーセンターの花づくりに利用しておりました。しかし、時間がかかることや、臭いもある。など問題もあるため、今回、一日で約100キロまで堆肥化できる生ごみ処理機(660万円)をフラワーセンターに導入することになったものです。(現在1日50キロを処理している)能力があれば福岡小学校も含めるとの説明がありました。今後、根上中学校、浜小学校もリサイクルできるよう研究をするようにとのご意見がありました。

 墓地周辺整備費については山口町(524千円)です。工事費の30%150万円を上限として町内会に助成するものです。

 教育費については、福岡小学校グラウンド整備工事の完成により利用者の増加が見込まれ、利便性を図るため、新たにクラブハウスのトイレを開放型(1100万円)に改修するものです。

 また、根上中学校の吹奏楽部が9月29日 第49回全日本吹奏楽コンクール全国大会に東京都 普門館で全国7千校中二十九校出場の栄冠を勝ち取って大会に参加することになりました。その助成をするものです。(475万円参加者69名 内 部員64名) 根上中学校吹奏楽部のご検討を祈念いたします。

 体育施設の整備については、福島運動公園内のソフトボール場が都市計画道路根上・小松線の整備にともない、面積が縮小するため、新たに根上中学校横に屋内運動場を解体撤去した上で、駐車場50台を備えた町民ソフトボール場(134,170千円)を整備するものです。

 道林町の町民第一テニスコート整備(36,781千円)については施設の老朽化にともない現在4面を3面にして駐車場を兼ね備えた整備をするものです。

 新図書館の建設について、平田町長は9月14日の一般質問の答弁のなかで建設に意欲を示されました。委員会の中で小野教育長からも新図書館の建設で現在25,000冊から10万冊の蔵書にしたい。開架面積も1000u必要である。(現在167u)また、現在30人から40人の一日の利用者を100名に持って行きたい。現在の図書館については資料館等の利用を考えている。また、付近一帯を教育の森といわれるような緑豊かな地域にしたいと発言されました。

 担当課長からは現在の図書館の駐車場の整備は付近の全体計画の中で取り組みたい。来年度はCDやビデオなど現在の図書館を充実したいと説明がありました。

 委員からは新しい時代の図書館活動のあり方があるのではないか。建物だけを造れば良いのか。合併問題の方向性を決めてからでも良いのではないか。全体構想の中で慎重に取り組むべきである。また、基金(5億円)はあるが国、県の補助はどうなるのか不透明であるとのご意見もありました。 なお、図書館建設の問題については今後とも当委員会の中で、調査研究のうえ議論を重ねてまいります。

議案第3号 平成13年度根上町国民健康保険特別会計補正予算(第1号)

については 平成12年度において、退職者医療交付金に清算の結果、返還が生じたことによる補正です。

議案第4号 平成13年度根上町介護保険特別会計補正予算(第1号)

については 平成12年度において介護サービス給付金の清算に伴い、国庫負担金、支払い交付金に返還が生じたことによる補正です。

議案第5号 平成13年度介護保険事業特別会計補正予算(第1号)については 居宅介護支援事業にかかる職員が産休のため代替として臨時傭人(ようじん)料の補正です。

認定第2号12年度国民健康保険町立根上総合病院事業会計決算認定

について 奈良病院長の説明では町から多額のご支援を頂き 昨年4月より療養型病棟の活用により、さらに収益性の高い看護基準・介護基準に取り組み、その一方で訪問看護・訪問リハビリテーションを充実することにより、医療・保険・福祉相互の連携を密にすることにより、地域包括医療の充実に努めてきました。これらが項をそうして入院・外来ともに増加しました。(年間、入院4187人、外来6669人、一日平均27.3人の増)

また、介護老人保険施設「はまなすの丘」、デイサービスセンターともに利用状況、経営は順調に推移しているとの報告がありました。 医療法の改正や、自己負担増、診療報酬の改定など厳しい環境となるが病院としては「思いやりのある、暖かい心で、質の高い医療サービスを提供し、地域住民の健康を守る。」との基本理念をかかげ4つの目標と3つの基本方針さらに具体的方針を定め、職員の中から募集、決定した基本理念等のシンボルマークを定めて、院長を中心に職員一丸となって取り組んでゆくとの力づよい、決意を示されました。

 また、17年間使ってきた、透視の機械を更新したい。婦人会のご好意による婦人検診の機械を導入したい。   委員より医薬分業についての質問がありました。これに対して奈良院長は小松、大聖寺、松任などですでに実施しており、根上総合病院もその方針で行く。ただ、コンピューター化に来年度取り組むので連動して取り組みたい。

 また、医業収支比率は前年度98.4%が12年度106.2%と改善されたがさらに充実を望む。看護婦の患者さんへの応対についての質問に職員研修を通じて向上を目指したい。総婦長を中心に取り組んでいる。との、答弁がありました。

 その他、4年に一回の教科書選定問題については、採択の経過について、選ばれなかった教科書の理由など、今後、選考過程の経過を詳しく説明せよ。とのご意見がありました。

 以上が審議の内容であります。  なお、当委員会では委員会終了後、福岡小学校グラウンド整備工事、クラブハウスの現地視察をいたしました。

閉会中の継続審査につきましては、お手許に配布の通りでございます。 以上でございます。