一般質問 2003.6.13(金)
A.M 10:00
8期目最初の定例議会が開かれ一般質問が行われました。傍聴者も多数ありました。ありがとうございました。
青山利明 質問要旨
1. インフルエンザの予防接種について、65歳以上のお年寄りについては、現在、自己負担が1000円、非課 税世帯は無料となっている。児童、幼児についても町独自の助成制度の創設をせよ。
2. 介護老人保健施設について、入所希望者に対する施設が不足している。増設を望む声に答えよ。
3. 「はまなすの丘」のサービスが低下しているとの声がある。職員の増設をせよ。
4.根上総合病院の充実について、女性専門外来の開設をせよ。
平田文雄 町長 答弁要旨
1.昭和51年より平成6年まで予防接種法により実施していた。いろんな問題があり以後、任意で行っている。 国の動向を見ながら慎重に対処したい。
2.全て官で手当てできない。民間が参 入でき安いような環境を整備したい。下ノ江地区で民間での設置計画 ある。公共性高いので支援したい。
3.74床で法律的には25名の職員の配置となっている。現状27名配置している。現状で最高のサービスした い。
4.そう言う時代に入っている。早速とはいかないが、今後、充分研究をしたい。
青山利明 質問詳細
子育て支援についてお尋ねいたします。
インフルエンザの予防接種については65歳以上のお年寄りについては、現在、自己負担が1000円。非課税世帯については無料で実施されていると聞いています。
一方、児童、乳幼児については全額自己負担で、保護者によりますと、一回2500円で2回受けるそうです。子供が二人だと約10,000円必要だそうです。若い世帯には大きな負担で、町独自の助成制度を望む声を多く聞きます。また、専門家の立場からもこうした制度の必要性を提案される医療関係者もいます
。
インフルエンザは普通の風邪と違います。普通の風邪はのどの痛み、鼻汁、くしゃみや咳などが中心で、全身症状はあまり見られません。発熱もインフルエンザほど高くなく、重症化することはほとんどありません。
一方、インフルエンザは患者の咳などで空気中に拡散されたウイルスで感染します。38〜39℃以上の発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛。あわせて風邪と同様ののどの痛みなどに加えて気管支炎、肺炎、小児では中耳炎、熱性けいれん、急性脳症などを併発し、重症化する事があります。
特に乳幼児や高齢者では死に至ることもあります。 インフルエンザは基本的に流行性疾患であり、一旦流行が始まると、短期間に乳幼児から高齢者まで膨大な数の人を巻き込む恐れがあります。
予防接種を受けないでインフルエンザにかかった人の70%から80%の人はインフルエンザの予防接種を受けていればインフルエンザにかからずにすむか、かかっても症状が軽くて済むという有効性が証明されています。
児童や乳幼児は保育園や学校で感染するケースが多くあります。 高齢者と同様に児童、乳幼児についても町独自の助成制度の創設を町長にお尋ねいたします。
次に介護老人保健施設についてお尋ねいたします。
政府は6月10日の閣議で2003年版高齢社会白書を決めました。それによりますと昨年10月1日現在で75歳の高齢者人口は前年より51万人増の1004万人となり初めて1000万人の大台を突破した。男女別では男性が363万5千人。女性が640万8千人でした。
65歳以上の高齢者は2363万人で総人口に占める割合である高齢化率は前年より0.5ポイント増加して18.5%となりました。2015年には26.0%、2050年には35.7%に達すると予測しております。
根上町でも65歳以上の高齢者は15年4月1日で人口16384人のうち2899人で昨年より同じく0.5ポイント増加して17.7%です。
誰もが健康でいきがいを持って心豊かな老後を迎えたいものです。高齢を迎えても的確なサポートがあれば人生はいつまでも楽しく暮らせます。老いてこそ人生、入所する方が人生の主人公となるように。そんな思いをこめた、介護老人保健施設「はまなすの丘」の職員の皆さまの日頃の入所者に対する献身的なご努力に対して感謝申し上げます。
特に介護老人保健施設の機能と役割は、明るく家庭的な雰囲気の中で、利用者の意思と人格を尊重し、常に入所者の立場に立ってサービスの提供に努める施設です。このことにより、早期の家庭復帰を目指しています。利用者の自立した生活を営むことを支援し、家庭復帰をめざします。と、あります。
こうした中、入所を希望してもなかなか入所できない実体があるようです。現実には年間に出入りはわずかだとも聞いております。 現在、根上町の入所希望者が約40人だと聞いております。家族の気持ちは出来れば家庭で介護したいと、言う思いが強くても家族も心身ともに疲労が重なり中には救急車2台で介護していた家族も病院に運ばれる事もあったと聞いております。
こうした、施設の増設は先ほどの高齢化率の増加を考えますと真剣に取り組むべき課題だと思われます。町長にお尋ねいたします。
あわせて、はまなすの丘の職員の増員についても特に夜間は3人での対応だと聞いており、職員に加重の負担がかかりサービスの低下につながっているとの声もあります。検討を頂くよう町長にお尋ねいたします。
次に根上総合病院の充実についてお尋ねいたします。
診療報酬の改訂やサラリーマンの自己負担が2割から3割に増えた事などにより外来患者の減少など、病院経営を取り巻く環境は厳しいものがあります。こうした中、新たな医療サービスの展開が望まれます。
一方では「女性特有の疾患や健康の悩みを、横断的にきめ細かく対応できる相談・受珍体制の構築が必要」と思われます。女性の健康に関するトラブルが多様化している今日、性差に基づく医療の確立と、生涯を通じた女性の健康支援の必要性があると思われます。
根上総合病院に女性医師による女性専門外来の創設を町長にお尋ねいたします。
平田文雄 町長 答弁詳細
平成15年第2回定例会 町長議案説明要旨 2003.6.11
本日、ここに平成15年第2回定例会が開かれるにあたり、提案いたしました議案等につきましてその大要をご説明申し上げます。
はじめに、出納整理期間も過ぎ、平成14年度の収支状況につきましては、現在集計中でありますが、長引く個人消費の伸び悩み、雇用情勢の悪化に加え設備投資の低迷など、厳しい経済情勢の中で、町税が順調に推移したこと、事業の実施に当たっては、可能な限り国・県支出金の確保に努める一方、経常経費の削減に積極的に 取り組んだ結果、健全財政を維持できる見込みであります。
これもひとえに議員各位をはじめ、町民の皆様の ご理解、ご協力の賜物と心から感謝申し上げます。 本年においても、先行き不透明な社会経済情勢により、地方財政を取り巻く環境も、依然として厳しいものが 予想されますが、効率的な財政運営に創意と工夫を凝らし、健全財政の維持に一層の努力を重ねてまいりたいと考えております。
さて、今回の定例会に提出いたしました案件は、報告3件、議案3件、承認9件であります。 まず、報告事項でありますが、3月定例会以降、町民の皆様を始め、本町にゆかりのある方々から寄せられ ました、寄附採納の報告でございます。
この間、31名の皆様から多額の現金、多数の物品等のご寄附をいただき、その真心に対し深く感謝申し上げますとともにその趣旨に沿い、有効に活用させていただきます。
次に、議案第29号、平成14年度根上町一般会計 補正予算につきましては、当初予算編成後、間もないこともあり、今後の事業執行上、止むを得ない必要最小限の補正予算を計上いたしました。
その主なものを申し上げます。 まず、総務費につきましては、根上町・寺井町・辰口町の3町の合併に向けて、各種事務事業の調整のための協議を重ねているところでありますが、その中でコンピュータ処理を行う、電算システムにつきましては、合併前までに統一されたシステムを構築しなければなりません。
システム統合に必要な業務は、50を超えることから作業量は膨大となり、合併先進事例ではその開発に 約20ヶ月を要しております。 このため、合併協定書の締結前ではありますが、合併スタート時のシステムの安定性と信頼性を高めるため、寺井町が主契約者となり、システム開発と統合に必要な経費9億円を3町が均等に負担することとし、本年分として7,000万円を計上するとともに、別途債務負担行為として2億3,000万円を計上いたしました。
次に土木費につきましては、北中央線整備事業の一層の進捗を図るため、用地取得費及び物件移転補償費を 追加したほか、町営住宅「西任田」の居住性の向上と、法改正に適合するための経費を追加するものであります。
一方、これらの歳出に要する財源につきましては、国庫支出金及び町債のほか、財政調整基金を充てることといたしております。
次に議案第30号 平成15年度根上町老人保健特別会計補正予算につきましては、前年度医療費の確定に 伴い、超過交付となった支払基金交付金等の返還金を 計上するもので、財源は前年度医療費の確定に伴う、 国庫支出金の過年度分の追加交付分、及び前年度繰越金等を充てることといたしております。
次に、議案第31号 根上町手数料条例の一部を改正する条例につきましては、来る8月25日から、住民 基本台帳ネットワークシステムが本格稼動し、住民票の広域交付が可能になります。
本システムの稼動に伴い、広域交付にかかる住民票交付手数料及び住民基本台帳カード交付手数料等の金額を定めるものであります。 次に承認議案について申し上げます。
本日提出いたしました、承認第2号から承認第10号は、いずれも専決処分をいたしましたので、その承認をお願いするものであります。
はじめに、承認第2号 根上町税条例の一部を改正 する条例及び承認第3号根上町特別土地保有税審議会 条例を廃止する条例につきましては、いずれも地方税法の一部改正によるものであります。
主な内容は、個人町民税における株式の配当及び譲渡所得に対する源泉徴収制度の創設、固定資産税の評価替えに伴う負担調整措置の継続、及びたばこ税の税率の 引き上げ等であります。
特別土地保有税審議会条例の廃止につきましては、 本年4月からの課税停止措置により、設置目的がなく なりましたので廃止するものであります。
次に、承認第4号 根上町国民健康保険税条例の一部を改正する条例につきましては、地方税法の一部改正によるもので、その主な内容は介護納付金の課税限度額を7万円から8万円に改正するものであります。
次に、承認第5号から第10号までは、いずれも各 会計の補正予算についてであります。
はじめに、承認第5号 平成14年度根上町一般会計補正予算つきましては、歳入歳出それぞれ3億8,070万円減額し、予算総額を歳入歳出それぞれ74億円としたものであります。
まず、歳出につきましては、給与のマイナス改定に 伴う減額をはじめ、事業費の確定による精算が主なもので、歳入につきましては、町税の最終見込み額及び地方交付税、地方譲与税、利子割交付金等の確定による増額のほか、事業費の決定による国・県支出金等の財源の 補正が主なものであります。
承認第6号 平成14年度根上町公共下水道事業特別会計補正予算つきましては、歳入歳出それぞれ4,450万5千円減額いたしたものであります。
主な内容は、事業費の決定による精算、及び町債の 借入れ利率の低下による、公債費の減額であります。
承認第7号 平成14年度根上町国民健康保険特別 会計補正予算つきましては、歳出において、医療費の 減に伴い保険給付費及び老人保健拠出金をそれぞれ減額したほか、根上総合病院の経営健全化のため繰出金を 増額したものであります。
歳入につきましては、国民健康保険税の最終見込み額、医療費の確定に伴う国庫支出金の、過年度分の追加交付分等を増額したほか、退職者医療交付金を減額いたしました。
承認第8号 平成14年度根上町介護保険特別会計 補正予算につきましては、歳入において、介護保険料の最終見込み額を増額し、国庫支出金を減額いたしたものであります。
承認第9号 平成14年度国民健康保険町立根上総合病院事業会計補正予算につきましては、年度末における収入の確定、及び事業費の精算に伴うもののほか、他 会計からの補助金の増額であります。
昨年4月の医療法の改正及び診療報酬のマイナス改定の影響による医業収益の減収や、消費税関係雑支出の 増等のため、国保会計から3,000万円を繰入れ、病院経営の健全化を図るものであります。
承認第10号 平成15年度根上町介護保険特別会計補正予算につきましては、前年度に交付されるべき、 医療費等に対する国庫支出金及び支払基金交付金が、 翌年度に繰り延べとなったことから、平成14年度の 歳入に不足が生じ、これを補填する措置として、繰上 充用を行いましたので、その金額を補正いたしたものであります。
次に、今後の町政の対処すべき課題について申し上げます。 まず、「根上り七夕まつり」の開催についてであります。 「根上り七夕まつり」につきましては、本年も7月
25日から27日の3日間にわたり、町の一大イベントとして盛大に開催いたします。 今回はパークゴルフネットワーク会議で交流のある、北海道の幕別町の参加が予定されており、北海道特産品の試食や販売をとおして、まつり会場の賑わいに、一役買ってくれるものと期待いたしております。
次に、今年で5回目となる「美しい根上海岸2003フェスティバル」の開催につきましては、「根上グリーン ビーチ」の海開きに合わせ、7月20日に、渚の広場を中心に開催することにいたしております。
今回は、3町の合併機運が高まるなか、本町が誇る「海」という地域資源を生かし、寺井町や辰口町の町民を交えながら、海辺のシンボルイベントにふさわしい「渚の バースディ祭」となるよう企画し、町内外に広く発信してまいりたいと考えております。
次は国際交流についてであります。 本年は、この7月4日にシェレホフ市長一行と少年 親善使節団の来町、8月1日には、根上中学校生徒たちによる親善使節団が、シェレホフ市を訪問する計画に なっております。
特に今回は、新しいシェレホフ市長にとって、初めての来町となりますので、歴代市長が築かれた交流の輪を、さらに大きく育てて行きたいと考えております。
また、8月17日には、県ロシア協会が主催する、 小松空港からのチャーター便による、イルクーツク州 交流都市訪問とサンクト・ペテルブルグ建都300周年記念行事に参加するための「ロシア訪問石川の翼」が 計画されておりますので、この企画に呼応し、本町からも代表団を派遣したいと考えております。
最後に、生涯学習等複合施設の進捗状況についてで あります。 昨年4月から建設準備を進めてまいりました、生涯 学習等複合施設整備事業につきましては、用地取得・ 用地造成工事も終わり、建設までの一連の準備が完了 いたしました。
これもひとえに、地権者をはじめ関係町内会、関係 各位のご協力・ご支援の賜物と厚くお礼申し上げます。 現在、実施設計も最終段階に入っており、今月末の 発注に向け、鋭意その準備を進めているところであります。
平成16年6月の完成を目指し、総合文化会館と一体となった、南加賀の生涯学習の拠点として、整備を進めて行きたいと考えております。 工事期間中、附近住民の皆様には何かとご不便・ご迷惑をおかけする場面もあるかと思いますが、ご協力をいただきますようよろしくお願い申し上げる次第であります。
以上を持ちまして、私の説明を終えますが、なにとぞ適切なるご決議を賜りますようお願い申し上げ、提案 理由の説明とさせていただきます。

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