一般質問 2004.6.9(水)
A.M 10:00
ケーブルテレビについては17年秋開設を目指したい。モーツアルトを小・中学校で聞かせる件については教育委員会にもはかり即実行したい。と、平田文雄根上町長は青山の質問で示した。
青山利明 質問要旨
1. ケーブルテレビの開設に付いて 平成14年第2回議会質問で町長は合併の時期を迎えており新市の最優先事業として取り組むとの答弁あったが、その後の経緯と取り組みに付いて説明せよ。
2. 寺井町では16年秋に開局すると聞いているが根上町も開局せよ
3. 保育園、小・中学校にモーツアルトを取り入れる件について 休み時間などに音楽を聞かせてはどうか。
平田文雄 町長 答弁要旨
1.
2.
3・
青山利明 質問詳細
ケーブルテレビ(CATB)の開設についてお尋ねいたします。
現在、石川県でのケーブルテレビの放送状況は金沢市、川北町全域、内灘町、野々市町、津幡町の各一部、小松市、辰口町(和光台)の各一部、松任市全域、加賀市の一部、柳田村全域、能都町全域と聞いております。
ケーブルテレビのメリットはVHF・UHF・BS・CS・FMアンテナ一切不要です。雪や強風、塩害などの心配もありません。FMチューナーに接続すればFM放送もクリアに聞くことができます。また、テレビ小松では有料を含めて47チャンネルあると聞いております。安定画像で娯楽や教養を得る範囲が大幅に広がります。
小松市では生活密着の制作番組(コミュニティチャンネル) 。小松市議会の定例本会議の中継、お旅祭りの子供歌舞伎の上演、子どもたちのスポーツ大会、各種イベント等、市民参加の番組。副音声では小松市消防本部の協力で、火災情報・救急当番医療施設などの情報を提供しております。
平成14年第2回定例会一般質問でこの問題について平田町長に質問いたしました。町長は答弁の中で「町村合併という時期を迎えており、でき得ることなら、新しい自治体の中で最優先事業として取り組んでいくのが一番良い姿ではないか。」と、答弁されました。
しかし、その後、川北町で開局しました。寺井町でも今年度、国の整備事業の新世代地域ケーブルテレビ施設整備事業を受け本年秋に開局する予定だと聞いております。
根上町でのケーブルテレビの開局について、今日までの経緯と取り組み、早急な開局について町長にお尋ねいたします。
次に保育園、小・中学校にモーツアルトを取り入れる件についてお尋ねいたします。
私たちにとって、子供は未来への大事な宝であります。その子供達の環境が近年、犯されつつあります。子供は大人の鏡です。先日も小学生が同級生を殺害するという、あってはならない残虐な事件が起こりました。テレビでは大人が引き起こした犯罪や事件が毎日のように流れ、その内容に純粋な心を持つ子供が日常的に触れていく事で、人の命の大切さに対する感覚が麻痺してきている結果ではないでしょうか?
大事な宝である子供達の心がすさんできている証拠である、私はそう思います。 体にも栄養が必要なように、心にも栄養が必要なのであります。先哲の言葉に「蔵に蓄えた財宝よりも、健康を基本に身につけた技能・資格などの身の財がすぐれている。その身の財よりも、心の財が第一の財なのである。」と言われているように、いかに心が大事かを知る必要があります。
大人である私たちが、未来の宝である子供達に出来る事は何か?それは、教養ある文化に触れさせる機会を与え、子供の感性、心の豊かさを育てる環境を提供してあげる事ではないでしょうか?
そこで私が提案したいのは、朝の登校時、休み時間等にクラッシック、特に世界的にも有名なモーツァルトの音楽をかけてはどうか?ということです。
音楽と聴覚刺激が、知力や想像力の向上、精神の安定などに及ぼす効果として、 「記憶力がアップし、学んだことを保持する」「姿勢の矯正に役立つ」
「想像・創造力をはぐくむ」「ストレスを軽減し感受性を豊かにする」 といったものがあげられます。 実際、1994年、カリフォルニア大学アーウィン校調査では8ヶ月キーボードレッスンを受けた後、保育園児の46%の空間推理力のIQが高まったという研究成果があります。
1998年にはアメリカのジョージア州 知事ゼル・ミラーはクラッシック音楽が学習能力を高めるとした研究に感銘を受けて、州内で生まれた子供にクラッシック音楽CD贈ることにしたという例もあります。
世界のあらゆる音楽の中でモーツァルト音楽が脳を適度に刺激し、体の緊張をほぐし、感覚を安定させる最適な聴覚要素を含んでいるといわれています。フランス人医師アルフレッド・トマティス博士は「音・音楽が人間の耳と脳に与える影響」について研究し、雑音がストレスや緊張を引き起こす一方で、高い周波数をもつメロディーは集中力、明晰な思考力と想像力を育て、脳の言語中枢の働きを促す効果があることを発見したのです。
1990年代以降、モーツァルト音楽の効果が数々の研究で立証されました。 このことは単に頭が良くなるというだけの結果ではないと思います。この結果は心も体もリラックスしたことにより、よりスムーズに勉強に集中できたという裏付けであると言えます。
感受性が育てば相手を思いやる心が育ち、そこから、平和な社会が生まれていきます。
平和の波動を根上町から!!子供一人一人の未来の為に、朝の登校時、休み時間などあらゆる機会にクラッシック、特に世界的にも有名なモーツァルトの音楽を聞かせることを
町長にお尋ねいたします。
平田文雄 町長 答弁詳細
平成16年第2回定例会 町長議案説明要旨 2004.6.8
本日、ここに平成16年第2回定例会が開かれるにあたり、提案いたしました議案等につきまして その大要をご説明申し上げます。 議案等の説明に先立ちまして、町政最大かつ喫緊の課題であります、市町村合併につきまして申し上げます。
去る5月22日寺井町福祉センターにおいて、 合併協定調印式が、谷本県知事の立会いのもと、 森喜朗前内閣総理大臣をはじめ吉田石川県議会 議長、その他多数の来賓のご臨席をいただき、厳粛のなかで執り行われました。
しかし、調印式が終わったと言いましても、これは合併への一里塚であり、最も重要な議会の承認に ついての議案を、近いうちに提出させていただき たいと考えておりますので、議員各位のご協力を お願いいたすものであります。
さて、出納整理期間も過ぎ、平成15年度の収支状況につきましては、現在集計中でありますが、 厳しい経済状況のもと、町民福祉の向上を念頭に 置き、これまでの行政水準の維持・確保に努めた 結果、繰越事業を除き、各分野において事業の円滑な執行を図ることができました。
これもひとえに、議員各位をはじめ、町民の皆様のご理解、ご協力の賜物と心から感謝申し上げます。
一般会計の歳入におきましては、町税が順調に 推移したこと、事業の実施に当たっては、可能な 限り国・県支出金の確保に努める一方、歳出におきましては、経常経費の抑制や効率化に積極的に取り組んだ結果、健全財政を維持できる見通しであり ます。
しかしながら、今後とも先行き不透明な社会経済情勢の中にあって、政府の三位一体改革など、地方財政を取り巻く環境も、依然として厳しいものが 予想されますが、効率的な財政運営に創意と工夫を凝らし、健全財政の維持に一層の努力を重ねてまいりたいと考えております。
さて、今回の定例会に提出いたしました案件は、議案14件、承認6件及び報告4件であります。 まず、今回提出いたしました議案について申し上げます。
議案第23号 町道路線の認定につきましては、高坂町地内の商業施設跡地再開発のための新設 道路を、一般公共の用に供するため認定しようと するものであります。
次に議案第24号 工事請負契約の締結につきましては、福岡小学校耐震補強・大規模改造工事につきまして、請負契約を締結しようとするもので あります。
次に議案第25号 根上町公民館設置条例の 一部を改正する条例につきましては、根上町公民館が総合文化会館内から学習センター内に移転する ことに伴い改正しようとするものであります。
次に、議案第26号 根上町図書館設置条例に つきましては、根上町図書館が現在地から学習センター内に移転することに伴い改正しようとする ものであります。
次に、議案第27号 根上町総合文化会館条例の一部の条例を改正する条例につきましては、文化 会館に、新たに副館長を配置し、館長の代行者を あらかじめ副館長に指定するとともに、別表に内部の施設を追加し、その使用料を定めようとするものであります。
次に、議案第28号 根上学習センター条例の 制定につきましては、広く、世代をこえた交流活動を促進し、住民相互の連携を深め、生涯学習の振興、地域文化の創造と発展、青少年の健全育成を図る ため、その拠点となる「根上学習センター」を設置するための条例を制定しようとするもので、その 設置及び管理に関する事項を定めるものであり ます。
次に、議案第29号 根上町不妊治療費支給条例の一部を改正する条例につきましては、石川県に おいて、不妊治療費助成制度が創設されたことに 伴うもので、県の不妊治療費助成を受けた場合、 町の支給する不妊治療費の助成額については、県費 助成額を控除して、支給しようとするものであり ます。
次に、議案第30号 根上町墓園条例の制定に つきましては、現在建設中の「根上翠ヶ丘墓園」の供用開始に伴うもので、使用者の要件、永代使用料及び管理料を定めるとともに、維持管理に必要な 事項を定めようとするものであります。
次に、議案第31号 根上町公害防止条例の一部を改正する条例につきましては、石川県が安全・ 安心の県土づくりを目指し、県環境基本条例、 県公害防止条例など環境関連の十(じゅう)の条例を統合し、「ふるさと石川の環境を守り育てる条例」を新たに制定したことに伴うものであります。
次に議案第32号石川県町村議会議員公務災害補償組合規約の一部を改正する規約について及び第33号石川県市町村職員退職手当組合を組織 する、地方公共団体の数(かず)の増減及び石川県市町村 職員退職手当組合規約の変更につきましては、それぞれの組合の構成町である、田鶴浜町、中島町、 能登島町が七尾市と合併すること等に伴う規約の変更であります。
次に議案第34号 平成16年度根上町一般 会計補正予算につきましては、早急に対応が必要となる経費を計上いたしました。 その主なものを申し上げます。
総務費では、役場前道路の拡幅に伴う役場前面の、修景施設等の機能移転補償工事費のほか、
来年の NHK大河ドラマ「源義経」にちなみ、弁慶謝罪の碑や石柱などが設置されている、道林町公民館前に「義経と弁慶が互いを思いやる情景の銅像」を設置する費用を計上いたしました。
民生費では、西任田保育園に駐車場を設置する ための経費を計上いたしました。 衛生費では、国の補助採択を受け、五間堂町及び吉原町学習等供用施設の改修費を計上いたしました。
林業費では、松くい虫対策費を追加し、被害の 拡大防止と沈静化に努めることといたしました。 土木費では、町道改良舗装事業費のほか、交通 安全施設整備事業を追加し、役場及び小中学校周辺の歩行空間のネットワーク化に、一層の事業進捗を図ることといたしました。
消防費では、既存の防火水槽を密閉型に改修し、安全性の向上を図ることといたしました。 教育費では、浜小学校周辺の教育の森整備事業と、交通安全施設整備事業による歩道拡幅工事を併行して行い、生徒玄関前の緑化整備費や、防球ネット等の移設費を計上し、教育環境の向上に努めるとともに、史跡等の整備として、明治6年に西二口町の 安受寺において開校された、本町の初めての学校である、福岡小学校の前身「啓道小学校」を後世に 伝えるため、その跡地に記念の石碑を設置することとし、そのための経費を計上いたしました。
以上が今回の歳出の主なもので、これらの財源として、国庫支出金、基金繰入金、財源措置のある 有利な町債を活用したほか、物件移転補償費を充てることといたしました。
次に議案第35号 平成16年度根上町老人 保健特別会計補正予算につきましては、前年度医療費の確定に伴い、超過交付となった支払基金交付金等の返還金を計上するもので、この財源として、 国庫支出金及び前年度繰越金等を充てることと いたしております。
次に議案第36号 平成16年度国民健康保険町立根上総合病院事業会計補正予算につきましては、OA機器の導入等により、手狭となっている 事務室を増築し、事務の効率化を図るとともに、 合併後に予想される事務局の組織・機構改革に備えることといたしました。
次に承認案件について申し上げます。
本日提出いたしました、承認第1号から承認第6号は、いずれも専決処分をいたしましたので、その承認をお願いするものであります。 はじめに、承認第1号根上町税条例の一部を改正する条例及び承認第2号根上町国民健康保険税 条例の一部を改正する条例につきましては、いずれも地方税法の一部改正によるものであります。
町税条例の一部改正は、個人町民税の均等割額の改正、同一生計の妻に対する均等割の課税、長期 譲渡所得の100万円特別控除の廃止及び譲渡 所得の税率の改正等が主な内容で、国民健康保険税条例の一部改正は、長期譲渡所得の100万円特別控除の廃止等が主な内容であります。
次に、承認第3号から第6号までは、いずれも 各会計の補正予算についてであります。 はじめに、承認第3号 平成15年度根上町一般会計補正予算つきましては、歳入歳出それぞれ 3億3,000万円減額し、予算総額を歳入歳出 それぞれ92億3,600万円としたものであります。
まず、歳出につきましては、給与のマイナス改定や期末手当支給率の減少に伴う減額をはじめ、事業費の確定による精算が主なもので、歳入につきましては、町税の最終見込み額及び地方交付税、地方 譲与税、利子割交付金等の確定による増額のほか、事業費の決定による国・県支出金等の補正が主な ものであります。
承認第4号 平成15年度根上町公共下水道 事業特別会計補正予算につきましては、歳入歳出 それぞれ3,670万円を減額したものであります。 主な内容は、年度末による事業費の決定による 精算によるものであります。
承認第5号 平成15年度根上町介護保険特別会計補正予算につきましては、歳入歳出それぞれ 850万円を減額したものであります。 主な内容は、介護サービスの利用が当初の見込みを下回ったことから保険給付費等を減額したものであります。
承認第6号 平成15年度国民健康保険町立 根上総合病院事業会計補正予算につきましては、 一般会計からの補助金の受け入れを、資本的収入 から収益的収入に振り替えるとともに、寄附金を 予算化したものであります。
次に、報告事項について申し上げます。 報告第2号は、寄附採納の報告であります。 3月定例会以降、町民の皆様を始め、本町にゆかりのある方々から寄せられました、寄附採納の報告でございます。
この間、29名の皆様から多額の現金、多数の 物品、土地等のご寄附をいただき、その真心に対し深く感謝申し上げますとともに、その趣旨に沿い、有効に活用させていただきます。
次に報告第3号、第4号及び第5号は平成15年度から平成16年度へ繰り越しました、各会計の 繰越明許費繰越計算書の内容についての報告で あります。
次に、今後の町政の対処すべき課題について申し上げます。 まず、根上学習センターについて申し上げます。 昨年6月から、多額の経費を投じ、建設を進めてまいりました、学習センターの建設工事も順調に 進み、今月中に建物が完成し、現図書館からの図書の移動及び配架作業を行い、7月14日に竣工記念式を予定いたしております。
記念式典には、森代議士を始め県関係者、近隣 市町村長、また、姉妹都市のロシア‐シェレホフ市や姉妹校の韓国培材中学校からも代表の方においでいただくことになっております。
また、開館後は総合文化会館と一体となって運営し、多くの町民の方々にご利用いただき、名実ともに南加賀の生涯学習の拠点施設となるよう万全の体制で臨むことにいたしております。
次に福岡小学校の耐震補強・大規模改造工事につきましては、廊下や教室の壁を補強し、地震に強い校舎づくりを進めることといたしました。 また大規模改造につきましては、来客の確認を 職員室で行うことができるよう、職員室を玄関側に移動させ、学校管理能力の向上を図るとともに、 各教室の家具類や水道設備について全面的に改修し、教育環境の向上を図ることといたしました。
なお、本工事は大規模な改修となることから、 工期は夏休み期間中だけでは不可能で、10月末 までとなりますので、授業への影響を最小限にとどめるよう、また工事の安全を確保するため、工事 区域を棟別に分けるとともに仮教室を7室設置し工事を進めることといたしております。
工事期間中は、何かとご迷惑をおかけいたしますが、本工事は、快適な空間を創出し、次代を担う子ども達の学習環境の向上を図るために行うものでありますので、議員各位を始め、保護者、近隣の皆様ほか関係皆様のご理解とご協力をお願いいたす ものであります。
次に「根上り七夕まつり」の開催についてで あります。 根上り七夕まつりは、来る7月23日から25日の3日間にわたり、新装なった根上学習センター 周辺において、夜空に輝くジャンボ七夕飾りをシンボルに、町の一大イベントとして盛大に開催いた します。
特に本年は、メイン会場が変わるなど、節目の 開催となりますので、多くの方々の来場が予想されることから、円滑な行事運営ができるよう、商工会と一体になってその準備に万全を尽くしてまいります。
次に、今年で6回目となる「美しい根上海岸 2004フェスティバル」の開催につきましては、来る7月31日に「渚の広場」を中心に開催する ことにいたしております。
今回は、3町の合併を半年後に控え、本町が誇る「海」という地域資源を生かし、寺井町や辰口町の町民を交えながら、海辺のシンボルイベントにふさわしい「渚のバースディ祭」となるよう企画・立案し、町内外に広く発信してまいりたいと考えております。
次は国際交流についてであります。 本年は、この7月10日にシェレホフ市長一行と 少年親善使節団が来町し、滞在中は学習センターの竣工式を始め、さまざまな交流を行う計画であり ます。
また、7月31日には、根上中学校生徒たちに よる親善使節団が、シェレホフ市を訪問する計画になっております。 さらに、姉妹校韓国培材中学校からも代表団が 7月12日から14日までの日程で本町を訪れ、 学習センターの竣工式への列席などが、予定されております。
これまでに築かれた交流の輪を、さらに大きく 育てて行こうと考えております。 以上を持ちまして、私の説明を終えますが、なにとぞ適切なるご決議を賜りますようお願い申し 上げ、提案理由の説明とさせていただきます。

|