根上町議会一般質問 2000.9.14 13:30
青山利明 質問要旨
根上まつりの充実について
1.花火大会を充実して夏の風物詩とせよ
青山利明質問詳細
7月28、29、30日根上り七夕まつりが盛大に行われました。(総予算2750万円町助成1250万円)今年は主会場を文化会館周辺に移しました。ジャンボ七夕飾りも充実しミッドナイトウエデイングなど新しい企画もあり、近年にない人出でありました。関係者のご努力に対して心より敬意を表したいと思います。
ところで、30日に北国花火根上大会が行われました。老若男女を問わず花火は夏の風物詩として期待をし、会場周辺だけではなく根上町全域で相当の人が見物しているものと思われます。それにしては、余りにも時間が短くもう少し充実してほしいとの声がたくさんありました。私も今年はしらさぎ公園で見ていましたが、相当の人が集まりました。中には花火の音を聞いて、来る人もあります。見物に来た頃にはもう終わりとの感じです。
北国花火根上大会では20分間、約1400発で270万円かかっていると聞いております。これは主に広告と北国新聞社が負担を頂いていると聞いております。川北町の1万発までする必要はありませんが、町が負担してせめて今の2〜3倍の規模で花火大会をしていただきたいと思います。町長にお尋ねいたします。
町長 大窪昭二 答弁要旨
今後、花火を主催される事業者に対して、花火大会の充実を働きかけていきたい。
町長 大窪昭二 答弁詳細
青山議員にお答えいたします。 まず、根上り七夕まつりの充実について、とりわけ花火大会をもっとにぎやかなものにできないか、規模を大きくできないかと、こういうご趣旨だと思います。
まず、ことしも根上り七夕まつり、天候にも恵まれましたが、大変たくさんの人出でにぎわい、盛大に開催することができました。やはりこれも多くの町民の皆さんが参加していただいたこと、またその祭りを実行するそれぞれの関係者の皆さん方が大変なご努力をいただいたわけでございまして、厚くお礼を申し上げる次第でございます。
根上町の七夕まつりは、やはり根上町の特性を生かした町民参加の祭りとして、時代は変わってきておりますが、その時代のニーズに合うように創意工夫をしながら変遷してきておると、こういうことだと思います。
ところで、ご質問の花火大会でございますけれども、現在、各市町村で行われているわけでございますけれども、大概の花火大会は花火そのもの、単一の催しということであろうかと思いますが、根上町での花火大会は七夕まつりに協賛して開催されておるわけでございます。そういう仕組みの中でございますけれども、したがって根上の七夕まつりは御承知のように町や七夕まつり実行委員会が主催をしておるものじゃないわけでございます。協賛事業でございます。
そうはいっても、ご指摘のようにこの花火大会を楽しみにしておられる町民にとっては、現実のものとしてはやや寂しい思いをしておられるということも現実じゃなかろうかと思っております。したがいまして、花火を主催される事業者に対し、その充実について今後働きかけてまいりたいと、かように思う次第でございます。
なお、祭り全体につきましては、来年は全国七夕サミットが根上町で開催されることになっておるわけでございまして、これを契機に七夕まつりの新たな発展とともに、祭りを通して一層の町おこしに取り組んでまいりたいと、かように考えております。
青山利明 質問要旨
木曾街道線について
1.交通量が近年増えており信号機の増設と 交差点での右折車線を早急に設置せよ。
青山利明 質問詳細
次に木曾街道線についてお尋ねいたします。 近年、木曾街道線の交通量は多くなり朝、夕の通勤時間帯には大変な混雑となります。その為、信号機のない交差点では木曾街道線に入ることが困難で、わざわざ、信号機のある交差点まで移動しているのが実態です。
一日の交通量の統計によると、高坂地点のデータしかないそうですが、平成6年で6300台、平成9年には7900台と増えており、実際の木曾街道線の交通量は大変な数になると思われます。
これらの交通緩和のために信号機の増設と交差点での右折車線の設置。また、根上小松線について早急な根上国道線までの開通と、根上国道線より美川方面への取り組み。これらについて町長にお尋ねいたします。
町長 大窪昭二 答弁要旨
信号機の増設等により、交通緩和をはかりたい。
町長 大窪昭二 答弁詳細
次に、木曽街道線の交通対策についてでございます。 木曽街道線は金沢と南加賀を結ぶ海側を通る重要な幹線道路として、地域の振興発展のために欠くことのできない幹線道路となっておるわけでございます。近年は、この路線に接続するアクセス道も徐々に整備され、ますます通過交通量の増大が予想されてきておるわけでございます。
そこで、ご質問の第1点目の信号機等の設置でございますけれども、交差点、たくさん数はございますが、順次重要地点から信号機の設置がされてきておるわけでございますが、まだ十分と言えないのが現実でございますので、今後とも公安委員会等関係機関に増設の要望に努めてまいりたいと、かように考えております。
また、交通の量の増大から、右折車線につきましてでございますけれども、現状の交差点では右折する車両があると対向車線の直進車が多くなってきておりますので、渋滞が起こりやすい現状になっております。右折車線の設置につきましては、以前は交差点付近のセンターラインを移動することによって右折車両の待機車線を確保するような方針がとられておったわけでございますが、最近の近年の車両の大型化やまた通行量の増大から交通安全上支障があるということで、こういう方式はもう認められないことになっておるわけでございます。
こんなことから考えますと、それを解決するためには、既設の交差点に右折車線を設けるための減速に必要な延長、または車が滞留するのに必要な長さを確保しなければならないわけでございまして、交差点前後の道路の拡幅が伴ってくるわけでございます。
木曽街道線を通ってみましても、こんな状況の中でなかなか既成市街の現状から見てみますと、その用地の確保が非常に困難な状況になっておるわけでございますので、
先ほど申し上げました信号機の増設等によって何とかこれをしのいでいかなければならないことだなと、こんなふうに思っております。 現状はそうでございますけれども、これからつくる道路については、新たに交差点が生じた場合には、右折車の待機に必要な車線をあらかじめ道路築造の段階から整備を行っていくことにいたしております。
ちなみに現在工事中の北中央線と根上国道線との交差点、また間もなく着工する計画が決定しております山口南中央線と木曽街道線との交差点については、このことを念頭に置いた設計、構造になっておるわけでございます。
青山利明 質問要旨
自然との共生、災害に強いまちづくりについて
1.地球温暖化等により思いもよらない災害に 対処できる体制づくりの構築をせよ。
2.水害対策について抜本的見直しと対処
3.調整池をかねた公園の設置
4.火災対策について連絡、連係を密にして万 一の時初期消火に努めよ
青山利明 質問詳細
自然との共生 災害に強い町づくりについてお尋ねいたします。 暑かった夏がようやく終わり、秋の訪れを迎えました。今年の夏の異常な暑さ、その後、9月10日夕方からの記録的な大雨により金沢では9月観測史上1位の172ミリの雨が降りました。
根上町の雨量についてお尋ねいたします。この大雨で内灘町、金沢市で被害がありました。根上町でも一部道路等に冠水があり、付近住民より心配されております。
近年の地球温暖化等による異常気象のせいか、今までの常識を覆す自然災害が各地でおこっております。愛知、名古屋、三重の東海三県では9月11日夕方よりの24時間で500ミリを超える記録的な豪雨で堤防が決壊。18万世帯に避難勧告が出されるなど甚大な被害が出ております。今なお1万7千人が避難をしています。被災地の皆さまに心よりお見舞い申し上げます。
将来思いもよらない災害にも対処できる防災計画の見直し等の体制づくりが構築される必要があります。 「備えあれば憂いなし」災害は忘れた頃にやってくるとも申します。
特に今回、道路等に冠水がおきた福島しらさぎの里の住民には安心と安全、快適な生活が出来るよう、抜本的な見直しと早急な対処が必要であります。西川下流で一定の水量に達したときにはポンプアップして強制的に手取川に流すようにするべきであります。
また、調整池をかねた公園の設置も検討していただきたいと思います。
根上町の水田を利用した保水対策でありますが、もともと水田は自然のダムであります。今日の市街化、宅地化により一時に水が河川に流れ込むようになったのも大きな原因の一つです。根上町の約600haの水田の内180haが転作されております。その内、水張り水田(調整水田)が62haあると聞いております。仮に3000uの水田に30pの水が保水できたとすると900トンになります。62haの水田で185,000トン、中学校のプール100パイ分の水が保水できます。これらも検討に値すると思われます。
自然災害を防ぐためにも、環境問題に取り組むことも大切です。 去る、8月30日、31日と教育民生常任委員会では研修視察をおこないました。京都府木津町のリサイクル研修ステーションを視察いたしました。ゴミについて、環境について学び、考えて、行動する場所としてこのステーションを中心に町をあげてゴミを限りなくゼロに近づける運動を展開しております。
特に木津町ではマイバッグ、簡易包装、詰め替え商品活用キャンペーンをおこなっておりました。 ゴミの減量化については本町でも真剣に取り組んでおります。
町長の提案理由の説明にも積極的にゴミの減量化とリサイクルの推進に取り組んでいる小売店を環境に優しい店「グリーンショップ」として登録し、認定証、協力店表示板ステッカーの交付を行ない、消費者と店舗等の相互協力によるゴミ減量とリサイクル運動の促進を図ることといたしたところでございます。とありました。
自然災害を防ぐためにも、リサイクルと更にゴミを出さない。出ないシステムへと社会全体が取り組んで資源と地球環境を大切にして行かなければならないと思います。
火災について去る7月26日未明、根上町で全焼の火災が発生しました。折しも国道8号線の工事、根上り七夕まつりの準備のため、根上小松線の一部が通行止めのため消防車の到着が遅れたとの情報もありました。これらの情報の連絡、連携を密にして町民の生命、財産を守るため万一の場合には、初期消火に努めていただきたいと思います。
平成7年の阪神・淡路大震災からはや5年がたちました。地震大国言われているわが国にはいつまた、大地震が来るかも知れません。これらの対策にも万全を期していただきたいと思います。公共施設への耐震強化の実態等についてお尋ねいたします。
いずれにしても、これらの災害対策については根上町だけで対処できるものではありません。町長に於かれましては指導力を発揮して広域的に特に水害対策については早急に対処していただきたいと思います。町長および総務課長の所見をお尋ねいたします。
町長 大窪昭二 答弁要旨
1.今後、水害が起こらないよう、治水対策に 万全をきしていきます。
2.田んぼの調整池機能の活用は難しい。
町長 大窪昭二 答弁詳細
次に、災害対策関係でございます。 とりわけ水害対策も含めてでございますけれども、自然との共生をしていく。これは私たちが生活を営む上で最も基本的なことであるわけでございます。
いつどのような災害が発生するかは予想や予期できるものではないわけでございますが、町といたしましては発生した災害には最大限に全力で対応できる体制を整えていくことが大事であろうかと、当然なことであろうかと思っております。
そのためにも、基本的な防災対策を構築するため、防災組織の育成、危機管理体制の強化やお話がありました防災計画の見直し、加えて地域住民の意識の啓発を図る中で地域住民相互間の連携、協力体制を組みまして、あらゆる災害に即した基礎的な対応、体制の整備にこれからも努めていきたいと思っております。
そんな中で、調整池を兼ねた公園の設置についてもお話がございました。先日のような局地的かつ短時間の集中豪雨によって道路の一部に冠水が発生いたしたわけでございます。町では降雨による排水を安全に流下できるような河川、用排水路の改修を進めているところでございますし、また開発行為を行う場合には必要な専用調整池を設置することはもちろんのこと、調整池を兼ねた公園、緑地の設置も行っておるところでございます。加えて、地域や地形を考慮した中で必要な箇所には排水ポンプを設け、強制排水も行っているところでございます。
そんな中で、田んぼ、農用地の活用というお話もございました。現実には、雨が降れば自然的に農地はその効果を果たしてくれておるわけでございます。
ご質問は、それをさらに行政の立場から調整池として機能するような、人工的な企てをしたらどうかということでございますが、ご指摘のように休耕田であろうと調整水田用地であろうと、やはり田んぼは農地を持つ農家にとっては大変大事なものでございます。
ご指摘の田んぼの調整池機能の活用につきましては、やっぱり農業者の立場もありますので、なかなか意図的なことでそういう用い方をするのは難しいのではないかと、こんなふうに思います。現実には、大きな雨が降れば自然の状態としてそういう機能を果たしてくれておることは間違いございません。
今後とも水害が起こらないような治水対策に万全を期してまいりたいと考えております。
しらさぎの里の話も出ました。大事な新興住宅地、町の造成した住宅地でございます。万全に万全を期すということで、降雨の量等の現実も踏まえまして、排水ポンプの増設を早期にさらに増強することに決定をいたして、できるだけ早い時期にとりかかりたいと、かように思っておる次第でございます。
総務課長 山崎一雄 答弁要旨
1.火災が発生した場合でも、被害を最小限に 食いとめる連絡、連携体制により、町民が 安心して暮らせるまちづくりを進めていきた いと思っております。
2. 現在、浜小学校の改修を平成10年度か ら進めておりますが、その中で簡易耐震 構造として施行してまいりましたが、今後も既存の施設の改修計画にあわせて、順次耐震に対する調査、補強を進めていくところでございます。
総務課長 山崎一雄 答弁詳細
青山議員にお答えいたします。 平成12年9月10日の根上町の雨量につきましては、能美消防本部根上分署の観測地点では、10日の零時から10日の10時まで、ピーク時の雨量につきましては108.5ミリメートルでございました。
次に、青山議員の質問のうち、火災対策の連絡、連携を密にして万全の消火活動に努めよということでございますが、現在の消防活動は広域事務組合、消防本部により運営されており、火災、災害に備え、昼夜待機している状態でございます。
まず、火災の対策といたしましては、春季、秋季の火災予防期間中に広域消防、町消防団、自営消防団、自主防災組織等が合同の火災防御訓練を行っておりますし、また町内巡回広報、水利等の点検を逐一行っており、初期消火の活動に努めておるということでございます。
また、火災時の連絡系統につきましては、火災が発生した場合は一般電話からの通報の場合は119番を通じ寺井の消防本部に入り、各分署の通信室に設置してあるモニターを通じて通報内容を傍受し、直ちに出動するということになっております。
また、携帯電話の場合は小松消防本部から転送されるというシステムとなっております。その受電後、通信員は直ちに所管の消防団 員に受令機等により呼びかけをかけ、出動要請を行っております。
また、火災現場への経路につきましての郡内の道路網を常に熟知し、最短距離、時間により現場での初期消火に努め、人命、財産を守ることが使命でございます。
いずれにいたしましても、あらゆる状況下での火災に対して早急に対応できる体制は確立されておるところであり、同時に火災に対して迅速かつ正確な処理等を重ねるために、職員は日々実践火災を想定した訓練を重ねておるところでございます。
今後も火災被害、そして火災が発生した場合でも、被害を最小限に食いとめる連絡、連携体制により、町民が安心して暮らせるまちづくりを進めていきたいと思っております。
次に、公共施設の耐震強化の実態についてお答えいたします。 平成7年1月17日の阪神・淡路大震災以来5年9カ月が経過いたしておりますが、根上町におきましてもその教訓を生かしながら防災行政を進めておるところでございます。
ご質問の公共施設の耐震化についてでございますが、昭和53年に発生しました宮城沖地震による震災被害から建築の耐震設計法は抜本的な改正が行われ、昭和56年に新耐震設計法としてスタートいたしましたが、当町においても昭和56年以降の建築物については現在の耐震の基準に合致していますが、それ以前の建築物についてはその当時の基準に合致した建築物となっております。
建築物に関しましては、法律の改正によりすぐ取り壊して現行の法律に合致させていかなければならないという性質のものではありませんが、耐震対策としては当時のままでよろしいというわけでもありません。
現在、浜小学校の改修を平成10年度から進めておりますが、その中で簡易耐震構造として施行してまいりましたが、今後も既存の施設の改修計画にあわせて、順次耐震に対する調査、補強を進めていくところでございます。
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