ラセーグテスト

ラセーグテスト(下肢伸展挙上テスト)はよく行われる疼痛誘発テストです。患肢を挙上すると神経根がヘルニアで刺激を受け、下肢に痛みが放散するというものです。しかし私は疑わしく思っています。

  • 生理学的根拠は?

  • ヘルニアがあってもラセーグテストが(−)のことも多い。根炎の有無だというかもしれませんがそれにしても生理学的根拠がわかりません。

  • 症例1のように臀部から下肢の圧痛点を除去すると短期間で改善することも多い。

どうも下肢の裏面に多数出現した圧痛点を伸展したときの痛みでないかと考えています。それはちょうど寝ちがいや五十肩の時と同じことだと思います。どうも圧痛点を伸ばすのをいやがるようです。

疼痛回避姿勢

神経根がヘルニアに接触しないように側弯を呈すことを疼痛性側弯(疼痛回避姿勢)といわれています。これも実態はどうなのか疑問です。腰にできた圧痛点を伸ばすような姿勢をとっているようです。圧痛点を短縮するのをいやがっているようです。早期ならば腰の圧痛点を除去するとすぐに改善することもあります。

痙性斜頚と同じではないかと考えています。

加茂整形外科医院