第 6 日  (Thu.10/03)

南通市探検(お堀一周・清真寺・八仙城)南風楼(泊)


お堀一周 今日も自転車に二人乗りして出かける。

                        (写真左)このお店、どうも気になる。「日本池坊花道」とあるが、池坊のお家元は
ご存じなのだろうか?これは「池坊はなみち」で「華道」ではないようだ!
それと、花屋なのに駄菓子やジュースの方が店の目立つところに置いてある。
  まぁいいんだけど、あやしげである。

ボートに乗ってお堀を一周する計画だ。チケットの買い方がややこしい。
中国人の親子も一生懸命買い方を読んでいた。(写真右)
100元を保証金として先に支払い、後で代金(30分15元)を差し引いて
返金する仕組みだ。ホテルなども現金払いだと、この支払い方式が一般的だ。
「お客様は神様」でなく「お客様は泥棒かもしれない」なのだ!

   電動モーターの船に乗る。先客が残していったひまわりの殻が
床にこぼれていた。川面の涼しい風を受け、街の雑踏を眺めた。緑深い公園、
近代的なマンション、古い家並みの間からはお堀で洗濯する人が見えた。
水面から急に魚が飛び跳ねてきて、歓迎してくれた。
竜の頭のついた20人乗り遊覧船と手漕ぎのボートも堀に浮かんでいた。
手漕ぎボートには屋根が無く、見るからに暑そうだった。すれ違ったとき、
漕ぐのに疲れた若者が「電動にすれば良かった。」という視線でこちらを見た。
竜の遊覧船は、すれ違いざま、大きな波紋を立てた。私達のボートは木の葉
のように揺れた。昨夜Lさんが、「あまりお堀の広い所に行ってはダメですよ。
沈んでいても誰も気付かないから。」と冗談で言ったのが、
急にマジじゃないかと思えた。     

清真寺・八仙城 イスラムのお寺があるというので訪ねてみたのだが
「清真寺」と札のある門をくぐったが、何か変?守衛室のような所があったので
尋ねてみようとはいると、イスラム系の太った男がいた。「中を見せてほしい。」
と言うと、イスラム人は両手を広げて何か言いながら、私達を
追い立てるようにした。仕方なく、外に出た。気が付くと、ザクロを売っていたり
焼き肉を売っている周りの屋台の人は、みなイスラム系の顔つきをしていた。

八仙城のショッピング街の中で「シンジャン、シンジャン●▽×#」と歌うように
屋台で羊の串焼きを売っているイスラムの兄ちゃんがいた。香ばしい香りが
鼻をくすぐった。「これ2本!」と中国語で言った。兄ちゃんは指を2本立てて
「Two?」と聞いたので「Yes」と答えた。すると「ジャポネーゼ?」と聞かれた。
イスラム人にも日本人と分かってしまうのか、と少しがっかりした。私は
思いっきり中国人らしく振る舞っていたつもりなのに。
串焼きは香辛料が効いておいしかった。タレで手がべとべとになった。
兄ちゃんがそれを見て屋台に下げてあったトイレットペーパーをちぎってくれた。
中国人にはない気のきくことをしてくれたのだが、渡されたペーパーは、
先のお客が既に手を拭いた後らしくシミだらけだった。

文峰大世界
にまた行った。私の財布を買うために。お買い得財布は
ワゴンに入れて手に取ってみられるが、少し値の張る物はガラスケースに
飾ってあるので、店員に出してもらう。メーカーごとにガラスケースが別で
売り場を行きつ戻りつし、何度も店員さんに出してもらい、やはり気に入らない
からと仕舞ってもらい・・・とものすごく時間をかけて、ようやくリウマチの手でも
使いやすそうなのを選んだ。200元也。西安ですられた財布は
もう、忘れよう!この財布を又20年以上使ってやろう!


最上階は食堂街だった。色んな食べ物(中華から日本食まで)の店が
カウンター形式で並んでいた。お客は欲しい物をレジで言ってお金を支払い、
料理名を書いた紙をもらい、それをカウンターで注文して受け取る仕組みだ。
レジでもカウンターでも、人が列に付いているようでいないような、
押しくらまんじゅう状態だ。一方、食べるテ−ブルは、隣の人と肘が
ぶつかりそうな間隔で、おまけに大声でおしゃべりしながら食べている
一団もあって、戦場のようだった。食べた後は、誰も食器を返さずに帰るから
食器の外に出されたエビの殻や豆の皮がテーブルに散乱し放題だった。
そして、デパートの床なのに平気で唾を吐く人もいた。作業員がおがくずを
蒔いて掃除をしているわけが分かった。・・・見ていただけで疲れた・・・。
一階でアイスクリームフェアをやっていたので、1つ買って頭を冷やした。
1つ5元(約¥75)。夫が「高いな〜。」と言う。私は日本の金銭感覚で
そうは思わなかったのだが、帰りに寄った市場では、5元で
山ほど野菜の買い物が出来た。

南風楼 部屋で市場から買ってきた材料を調理し、夕食にした。揃っていない
器具や調味料をやりくりして料理するのはおままごとみたいだった。

今日は21回目の結婚記念日だ。夫が、近所の日本人用スナック「みゆき」
私を連れて行く約束をしてあるのだと言う。おかきをお土産に
持って出かけた。店には日本人男性客が数人いた。夫はマスターや小姐に
「連れてきたよ。」と挨拶して、奥のテーブルに腰掛けた。まだ日本語が
たどたどしい新米小姐と、日本語の上手な元ママさんが側に来た。
元ママさんは歌もうまいし、会話も人を逸らさない。久しぶりに夫とカラオケで
デュエットし、元ママさんには中国語の歌を一緒に歌ってもらった。

新米小姐は、会話に付いてくるために、テーブルの上に分厚い「中日辞典」と
「日中辞典」をド〜ンと乗せた。それで、「リウマチ」を調べてもらった。
「風湿症」と言うのだと分かった。彼女はその言葉を見るなり、
「あ、知ってる、知ってる!年寄りの人がなるんでしょ?」と言った!
やっぱり中国でもリウマチは「年寄り病」というイメージらしい。
そして彼女は「黒骨藤が効くんだよ!」と言った。何それ?テレビで宣伝している
中薬(漢方薬)らしい。その後、彼女は何かと私の世話を焼いてくれるようになった。
竜眼(果物)まで食べさせてくれようとした。お気持ちはありがたいんだけど、
そこまで気を使わなくていいんだよ、私のリウマチは。

西安で財布をスラれた話をした。財布の中身がたった130元だと知ると
中国人達は笑って、スリに同情した!日本人=お金持ちを仕留めたのに、
その位のお金じゃかわいそうに、スリは親分に叱られているだろうと!

・・・ム、ム、ム、昨日、Lさんにも全く同じ台詞を言われた。あのね、日本人だって
お金持ちじゃない種類もあるって事を、分かって頂戴よ!

南風楼に帰って、帰りの飛行機のリコンファームをしようとした。
チケットの綴りには、リコンファームをせよと書いてあるのに肝心の
中国東方航空の電話番号が書いて無い!インターネットのホームページから
上海のオフィスを調べて電話した。中国語のオペレーターが出たので、英語の
オペレーターの番号を教えてもらう。ところが、何度かけてもそこが出ない!
もう一度中国語のオペレーターに尋ねると、別の番号を教えてくれた。
今度は出た!寝ぼけた女性の声がした。もう深夜を回っていた。彼女の英語は
分かるのに、私の英語を聞き取ってもらえない。また別の番号を教えてくれた。
そこへかけると、しゃきっとした女性が出てきた。便名、名前を告げている途中で
彼女が言った。「コンピューターのサーバーがダウンしてます!」で、また別の番号を
教えてくれた。今度は中国語の男性が出てきた。彼の声は素敵だったが
英語の私に、中国語で「済みませんが聞いても分かりません。」と言うだけだった。
あきらめて寝た!
翌朝、オフィスが正常に動きだしてから電話した。スッタモンダしたのが嘘のように
すんなりリコンファーム出来た。もう、72時間以上前というタイムリミットは
過ぎていた。中国語のリコンファームの仕方を知っておかなくては!

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