Incidents(出来事あれこれ)
ぽつり、ぽつりひとしずくのひとりごと。      

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1st 暑い!朝からクーラーをつけて本格的に「曲水」に取り組む。印刷屋さんに見積もりを訪ねると、32ページオールカラーでは約55万円と出た。アカン!完全予算オーバー。一回分の版(4ページ)のみカラーにする事にする。お盆休みが入るので、6日までに原紙が欲しいと言われて、さらに瀬戸際状態。夕飯は少し手抜きにしようと、焼くだけの生のハンバーガーを買ってきた。フライパンで焼いたところが、真っ先に一口食べようとした息子が「生焼けだ!」と叫んだ。あわててみんなの分を電子レンジにかけた。皿に肉汁がたっぷり出て縮むくらいにチンしたのに、さっきと同じく中がピンク色だった。なんかうさん臭い色。やっぱり手作りの方が安心できる。

2nd 今日は朝から自分を缶詰状態にして、「曲水」に集中した。大まかに出来たと思って、プリントアウトして順番に並べていくと、2ページ足りない。今回は見開きのカラー版を中心に持ってくるので、2ページで1枚の版は作れない。昼ご飯は朝作っておいたおにぎりに冷蔵庫の残り物とトマト。夕飯はご飯だけ炊いて、娘にホカベンのおかずだけ買ってきてもらった。夜中、「曲水」は上手く収まった。28ページに押し込んだ。生活のリズムが超ハチャメチャ。夫が出張中で有り難い!

3rd 普通の生活に戻して、午前の英会話に出かけようとすると、娘が弓道着を忘れて行ったのに気付いた。あわてて携帯に電話すると、まだ道場に着いてないという。道場まで持って来てと言うのを、それじゃぁお母さんの方が遠回りになると断ってコンビニの前で待ち合わせた。全く、いつまでたっても親を便利屋さんだと思ってるんだから。
市役所に寄って、「障害者特別給付金」の申請を出し、夫の会社に提出する「無所得の納税証明書」をもらってきた。なぜか税務課の前の長椅子の上に、堂々と仰向けに寝てる人がいた。

4th 夫が中国から帰ってきた。娘が「お土産は?」とせがむ。まず出てきたのが、機内食に出た赤ワイン。それから洗濯物。ホテルからもらってきた櫛(息子への土産)やシャワーキャップの類。そしてお菓子。それだっと思ったら、残念 会社用のお土産だった。鉄観音に紹興酒。そしてやっと絹のハンカチが出てきた。しかし、娘には中国の紙幣やコインの方が教育的プレゼントになったようだ。元と圓と角を整理して苦労の末、合計金額を出した。

5th 朝、納税貯金の集金当番をする。ついでに「愛の灯募金」の袋も集める。家に帰ると、弓道場へ乗せて行く約束の娘の友達が丁度来ていた。夫も町内の清掃から帰っていたので、運転手を任せる。娘達3人は揃って昇段試験に合格したそうだ。その知らせをうれしくてメイルで送っていたらしいのに、誰も気がつかなかった。パソコンは一日中オンラインなのに。
夕方からとても涼しく、久し振りに息がしやすかった。けど、晩からお腹にガスが溜まったのと生理痛で、どんな体制で横になっても気持ち悪かった。

6th 資源ゴミの日。最近ちり紙交換車が廻ってこないから、たまった古新聞を収集所に出しに行かなければならない。娘に手伝ってもらう。娘はひょいと抱えて楽しそうに出しに行く。2回目はカートを押しながら。一生懸命歩いてるのに、いつの間にか娘に先を越されてしまう。荷物はほんの少ししか持ってないのに。3回目は金物類を出しに、私だけ出かけた。収集所で、缶の入った袋をもの凄い音をさせて扱ってる人がいて、振り向いてみると聾唖の夫婦だった。乱暴なのでなく、音が無いから気が付かないのだと思う。目線がちゃんと合ったときに、おはようと言うと会釈が返ってくる。

7th 夕方畑にいると、近所の小さな子供達4、5人が、トンボを追いかけて遊んでいた。そのうちおかしな雰囲気になり、ひとり取り残された男の子が大声で泣き始めた。母親が出てきて早く家に帰ろうというのに、ますますその子は意地を張って道の真ん中で仁王立ちになり、大声で泣く。その祖母まで出てきて・・・。なつかしいな、うちも10年チョット前は、毎日あんな風だったな。今は微笑んで眺めてるけど、当時はてんやわんやだった。
そうやって感傷にひたりながら畑にいる間に、印刷屋さんから電話があったらしい。息子がそれを私に伝えたのは夜の10時近くだった。モーッ!

8th 「曲水」に付けるAJUの通巻番号が取れ(早いから今回は「増刊」無し)、やっと原紙を印刷屋さんに出せた。この瞬間が一番爽快な気分。男ならビールを飲む気分だろうね。代わりに、青梅とシソのミックスジュースを飲む。こっちの方が後から暑くなってこなくていいや。
うす暗くなってから、ダスキンの集金の人が玄関にカバンを忘れていかなかった?と来た。無かったと答えると、気分悪くするようなこときいてゴメンと言った。いつも帽子を目深にかぶっているのに、今日は疲れた顔が丸見えだった。

9th また薬草教室があるのを忘れてた。アホ!隔週というのが曲者なのだ!手帳に書いてあるけど、カレンダーに書き込むのをさぼったからだ。最近、家計簿の入力もご無沙汰してる。だから財布がレシートでパンパンに膨らんでる。
移転したスーパーの開店セールに行った。店先でポイントカードの受付をしていた。私の向かいで記入表に書き込んでいた50代の女性が、係員にくってかかるように「なんでこんなカードに生年月日を書かなくちゃいけないんですか?別に買い物に関係ないでしょ?私、書かないから。店長に言っといて頂戴。」と言った。私を含め、その場で鉛筆を握っていた2、3人の手が止まった。・・・やっぱり私は気が弱いから、書き込んで出してきた。もっとプライバシー大事にしなくちゃいけないのかな?

10th
 
リハビリクラブで社会福祉協議会の保健婦さんから話を聞いた。声が小さく細く、真面目だけど大人しいしゃべりにみんな寝ていた。隣の人は大きなあくびをし、しまいに机に突っ伏していた。聴く態度が悪いと言ってしまえばそれまでだが、いくらためになる話でも、聞き手の興味をそそる工夫がなければ、ただの暇つぶしになってしまう。協議会は基本的にサービス業だと思うんだけど・・・サービス精神とユーモアのセンスの欠如。

11th 少し離れた本屋さんへ、夫と中国語のテキストを買いに行った。中国語をかじった私が、アドバイザーとなる。中国語はアクセントが肝心だからCD付きを薦める。夫は携帯用に小さめのテキストも選んだ。夫が支払いをするとき、自分の英語のテキストも一緒にレジ台に乗せた。「後で金くれよ。」とセコイこと言う夫に、「うん。」と答えて済ます。どっちがセコイかな?370円のテキスト代なんだけど。
私達が中国語のコーナーでわいわいやってる横で、私達より少し年上の夫婦が英語の前で「英文手紙の書き方」等を手に取って見ていた。こちらも奥さんの方が旦那さんに、コレはどう?アレはどう?と薦めていた。旦那さんは一言も発せず、憮然として目を通していた。

12th 夫が会社の夏祭りに行くのに、車で送ってほしいと言ったとき「え〜っ」と答えたら、夫はすねた。意地でも自転車で行くと言い、小雨の中ポンチョを着て出かけた。10時半頃夫から電話が掛かってきた。電話に出た娘は「何ゆうとるんかわからん。」と電話を替わった。自転車で帰る途中、めげて迎えに来て欲しいと言うので、「どこに?」と尋ねると「やっぱり来んでいい。」と電話が切れた。しばらくするとまた電話。電話口でボソボソ言ってる。「相当酔ってるね。少し冷めた頃に迎えに行くから休んどって。」と言うとまた切れた。3回目は「自分で帰るから寝とって。」と言ったのでそうすることにした。翌朝、玄関にポンチョが脱ぎ散らかしてあり、泥にまみれてゆがんだ洗剤の箱が乗っていた。自転車ごと田んぼに落ちたのだそうだ。

13th 墓参り。母が来るのを待って、みんなで出かける。久し振りに親戚の人にも会う。挨拶しても目がうつろなじいちゃん。後できいたら最近ぼけてきて死んだ奥さんの名前も忘れてしまったとか。赤ちゃんだった子が走り回ってる。うちの子供達も大きくなったねと言われる。墓地が整備されてきれいになった。無縁仏がまとめられ、小さな観音さんの像が建った。樹木も切り明るく広々見渡せる。子供の頃は、焼き場もあって前を通るだけでも気味が悪かったのに。欲を言えば、真ん中を貫いている通路が、段差を無くして全面舗装して欲しいな。夕日の中、畑や用水を覗きながら帰る。

14th 家族で協議の末、夫の実家へ行くのは18日にしようということになった。息子は目前に模試があり、娘は、普段部活三昧だから宿題がたまっている。で、子供達を留守番において、夫婦でどこか涼しいとこへ行こうと車で出かけた。「昆虫館」へ向かった。私は行ったことがあるが、夫は初めて。髪に蝶の止まった雅子妃のパネルがあったと話すと、雅子さんファンの夫は虫よりそっちの方に興味を示した。最大の誤算・・・蝶は基本的に熱帯の生き物だ。だから昆虫館は「暑い!」
鳥越の一向一揆資料館へ行った。こっちは涼しい。新聞で全国鈴木さんサミットが開催されるとあったが、その訳が映画を観てわかった。手打ちソバを食べて、一向一揆祭りがあるので混みだした駐車場を後にした。

15th 今年、うちはまだ誰も海へ行っていない。去年は週に3回ぐらい行ってた息子も今年は白い。朝、夫が行かなきゃ虫が治まらないという顔で高松へ貝拾いに行くと言った。息子の「サザエ採りじゃないのか」という言葉で、行き先変更。氷見の向こうにしようとなった。子供達はやはり留守番。高速に乗る手前で、2台の車が休耕田に落ちているのが見えた。1台は仰向けになっていた。「気を付けなくちゃ」と2人で顔を見合わせる。(翌日の新聞で6人が死傷した事故だと知る。)能越道が高岡まで伸びていて、目的地まで2時間かからなかった。夫は待ちこがれたように海に入る。私は水着を用意していたが、やはり足に自信が無い。車の中を掃除機かけてきれいにし(そうしないと落ち着かないくらい汚い)クーラーかけて昼寝して待った。
馬糞ウニ(名前だけ聞くと食べる気しないけど)とサザエが採れ、夕飯は磯の香りが広がった。夫は子供達に逃したアワビの話を一生懸命していた。

16th これまでせいぜい夫の盆休みは、3、4日しかなかったのに今年は9日もある。よりによって今年である。
家族揃って送りの墓参りした後、娘は中学時代の集まりに友達と出かける。せっかく母が今夜は奢るから外食しようかと言ったのだが、娘がいないから内食。迎えに行く約束の9時に電話してきて、もう少し遅くなると言う。ダメ!譲らず迎えに行く。しぶしぶ家に帰った娘に、長尻よりシンデレラの方がかっこいいと言い、一緒に行ったAちゃんも帰ったのなら、なお良かったと誉めた。

17th 午後、夫が職場の中国人が帰国するので、その送別会場まで送っていく。夕方からおよばれがあるから飲むのは程々にと言っておいたが、4時間半後、迎えに行くとすっかり出来上がっていた。息子は5時半に模試が終わると言ってたのに6時を過ぎてもまだ帰らない。1時間遅刻して、生父母の金婚式バーティーに家族で出かける。食事中、息子はほとんど席には座らずロビーに行って自分の好きなテレビ番組を見ている。パーティーは姉夫婦が色々工夫して余興などした。こんな時、いつも思う。姉はいいな。余計なこと考えなくていいもの。小さい頃、養女になった私としては、一緒に行った母の心情なども斟酌してしまう。夫も息子もお気楽である。表面は明るくしても、家族の中にいても、一人自分の暗い心の部分に閉じこもるときである。

18th 夫の実家へ墓参りに行く。出がけ、息子は自分の用事だけに専心する。私は切れた。昨夜の態度にも腹が立った。車内で息子の自己中を言い立てながら、それを言ってる自分も情けなかった。涙が出た。洗い流す涙でなく、体に溜まって深く重くよどんでいく気がした。夫の「それで気が済んだのか」という言葉にも更に落ち込んだ。
義父母達と共に墓参りをし、恒例の記念写真を撮る。足を引きずってる私に義父母は目を留める。義兄の家にも寄る。昼は食べに出かけようかと言うのを断って、海に寄りたいからと辞す。が、海沿いを走ったが波が荒くて諦める。レイトを見るつもりだったが、予定を早めて映画館へ行く。息子は「ジュラシックパーク」と「ドゥリブン」を、娘と私達夫婦は「パールハーバー」を観る。 

19th 誰も出かける用事がなければ、当然PCの空きがなかなかまわってこない。PC前の椅子を椅子取りゲームするように、入れ替わり誰かが座っている。
夫が中国語のCDを聴いて発音している。その横で娘が英語の宿題の「Love Story」を開いてやっているが、娘は宿題そっちのけで中国語を覚えてしまう。一方、夫はなかなか中国語が覚えられない。しまいに頭痛がしてきたと投げ出した。人間はやらなくちゃならないことからは逃げたくなる。

20th 「曲水28号」の発送日。30周年記念号としてページも多く、カラー版も入れた。期待して手に取ったとたん、「えーっ!」と思わず声が出た。右綴じ用に編集したものが、左綴じになっている。当然、中身はスムーズにつながらないから、読み手はページをめくる度に次はどこを読むか探さなければならない。支部長さんが今となっては仕方ないからということで、発送した。が、家に帰ってもう一度読むと、やはりK商会に言っておくべきだと思った。支部長さんに了解を得てK商会に電話した。最初はやんわり切り出した。私「なぜ綴じ方を変えたんですかね?」K「横書きの文章が多かったもんで・・・」私「以前にも同じ事があって、その時綴じ方を変えないよう言ったはずなのですが。製品の中の文章を読みました?」K「・・・」私「何故一言の相談もなく、変更したのですか?」途中で夫が帰ってきて、横でやりとりを聞いていた。わざと電話の近くで大きな声で「話にならん!全部やり直ししなけりゃダメだ!」相手の態度が少し変わった。K「済みません。」・・・いつも発送後は小さな達成感を味わえる。今回は苦い。

21st 何度も支部長さんやK商会とのやりとりの末、曲水を150部だけやり直し、主なところには発送し直し、その分の送料をK商会に負担してもらうことになった。また、新年号でお詫び文を出すのでその印刷代を負担してもらうことになった。支部長さんも原稿を書いてくれた先生など、あちこちにお詫びの電話を掛けなければならなかった。いつも原紙と一緒に、下書き用にプリントアウトしたもので雛形を作って同封するのだが、今号は分量が多く、また、これまでの毎度の付き合いでわかっているだろうと省いたのが悔やまれる。まさか勝手に通巻番号の位置まで変えられるとは思ってもみなかった!今回の騒動でわかった。いつも頼んでいるK商会は印刷屋さんとの仲介をするだけであって、直接作っているのではないのだ。だから色々問い合わせても反応が遅い。今回の値段の見積もりにしても450部も500部も値段に大差は無いと言ったのに、請求書には一部単価に500を掛けてあったという。じゃあ、やっぱり50部の違いは大きいじゃないの!
台風が近づいている。

22nd 台風のため補習授業はお休みとなるが、普通の雨が降っただけで終わった。最近は責任を問われるのが恐くて、学校も先手を打って過保護になってる。台風のあの暴風圏のでかい○も、かなりいい加減だ。あの○に完全に入っていたんだけどね。あんまり余裕とって大きな○だと、差し引きして見るようになってしまう。スーパーに「台風接近中」とPOPを出して乾電池とか並べてあった。台風で商売も出来るんだと感心してしまった。
曲水58号、今度はAJUから注意を受けた。綴じてあると雑誌扱いとなり、第三種に違反するのだそうだ。小泉さんの郵政民営化策に伴って、監査が厳しくなっているとのこと。みこころセンターにお詫びする。

23rd なんだか今日は体がやけに重かった。昨日、鉄剤を静注してきたばかりなのに。薬草教室のYさんから予定変更で、「河原決明」の採集に行くとの連絡をもらったけど、どうしても体が動かず欠席した。ソファで昼寝をし、夕方涼しくなってきたら元気が出た。今年はとりわけ河原決明が良くできているらしいのに、残念だったなぁ。玄関の鉢植えの河原決明は20pにも満たない。背戸でミョウガを探したが、座薬くらいの小さいヤツが一つ見つかっただけ。今年は猛暑だったのに水やりをサボったもんね。ごめん。

24th 玄関の鉢の睡蓮が今年3つ目の花を咲かせた。毎年ひとつ、多くてふたつなのに。まさか枯れるんじゃないでしょうね。肥料も何にもやらなくて、水を時々足してる程度なのに、ひょいと思い出したように花をつける。時々息子がブツブツ言いながら、鉢の中をかき回している。小動物や藻類が繁殖しているらしい。この間、息子が出がけに睡蓮の鉢に水を入れといてと言った。「はいネ。」と返事だけしたら「すぐ行動を起こす!」と、誰かがいつも言ってるセリフを恐い顔して残して行った。睡蓮は横で、黙って聴いていたと思う。

25th 「電脳ライフ北陸2001」に夫と出掛ける。IT関連の機器・ソフト・サービスの展示会。夫はどうしても色っぽいコンパニオンが誘うブースに寄っていこうとする。ちょっと、何しに来たの?動画も撮れるデジカメ+メイルなどの機能の付いたDoCoMoのeggyが面白そうだった。アンケートに答えたりクイズに答えて抽選したりと、結構忙しい。いつのまにか団扇やパンフレットが手にたまってきた。同じくうちわを持った義兄夫婦に出会った。
夕方から母も一緒にNHKの「真打ち登場」の公開録画を見に行った。方言丸出しでノイル・コイルがとても受けたけど、果たして全国放送ではオンエアされるかな。マイクの近くだったから、一生懸命拍手したけど、リウマチの手は音が出ないんだよね。柳昇さんの独特の雰囲気、いいなぁ。ところで、会場の寺井町福祉会館の洋式トイレのアコーディオンカーテンには鍵がない!

26th 休日出勤となった夫の昼食は、当然の事ながら用意していない。なのに急に帰ってきた。娘が後で食べるからと、ラップしてその上にマジックで名前を書いたカレーうどんが残っていた。娘に「お父さんにあげてもいい?」と聞くと、承諾したのだが、夫は決まり悪そうに、そこまでしてあるものを食べる気にならないらしい。自分で冷蔵庫から漬け物やちくわを出してきたが、やっぱり視界に入るカレーうどんが気になった。そうして最終的には食べた。
写真屋さんからもらったクーポン券で、先日の金婚式の写真を4つ切りワイド198円で引き伸ばしてプレゼントしようと思った。一枚のクーポンで何枚でも出来るのかと思い、9枚を注文しようとしたら甘かった。一枚につき一枚。ま、普通そうだよね。でもハンバーガーのクーポンは5名くらい利用できるよ。・・・この次の写真屋さんのクーポンに、「一枚につき一枚」の但し書きが入るかもしれない。 

27th Hさんから虫瘻槻のマタタビをいっぱい採ったから分けてあげると電話があった。わ、もうそんな季節だ。欲しいんだけど今取りに行ったり世話する時間が無い。かと言って、わざわざHさんに持ってきてもらうには気の引ける距離だ。Hさんには、前にマタタビ酒の作り方をコピーして渡してある。出来れば完成品が欲しいな。けど、生えてる山の空気を吸って自分で手折ったものは、飲むとき一味違うんだよね。ミョウガも取りに行きたいので、自分で山に行くよと告げる。

28th 「曲水58号」の再発送分、宛名シール&お詫び状を各84枚作って、支部長さんトコへ速達で出す。本当は昼前に仕上がっていたので、すぐに本局へ行けば速達にする必要がなかっただろう。けど、娘が私の自転車で登校し、娘の自転車しかない。娘の自転車は乗りにくい。車を出してまで行きたくない。娘が帰ってきたけどまだ暑い。もう少し涼しくなってから・・・ズルズルと夕方になってしまった。
今回の宛名作りでは、エクセルの表からワードに移して簡単に作成したかったのだが、やろうとすると「クエリが設定されてません」とか出てきた。素直にクエリをCDからHDに入れた。なのに、うまくいかない。何度も赤丸に×印のダイアローグと「ジャン!」という憎たらしい警告音に出会った。結局、エクセルをスペースで区切ったテキストファイルにし、コピー&ペーストで作った。本屋さんへ行って、ゆっくり研究してこなくちゃ。

29th 息子から体育祭にリーダーが着る衣装を作ってと言われた。新聞紙に赤いチョークで書きなぐったような型紙で。型紙を切り抜くところから始めた。股上のカーブが3本あるし、前身頃と後ろ身頃の丈が合ってない。この型紙誰が作ったのか尋ねると、女生徒が作ったのを自分で写してきたのだという。まぁ、どうせ体育祭一日持てばいいんだから、適当でイイや。
だけどどういう風の吹き回しかね?体育祭なんてクソも面白くないと言って、高一の時は抜け出して空港までGLAYの飛行機見に行ったくせに。私の高校の頃は、ちゃんと衣装係が縫ったのに、今じゃセルフサービスかいな。
とても鮮やかなブルーでポリエステルのサテン地に合う糸がなかったので、布を裁つところまでする。

30th 一日衣装作りをする。30年前のミシンの老体にむち打って縫う。下糸の釜を入れるのがなかなか出来なかったり、細かい糸の始末に手こずったり、道具をポロポロ手から落としたり・・・。つくづく手の変形が進んでいることを実感させられた。子供の小さいときは、よく作ったっけ。パジャマやおけいこバッグなど。娘のピアノのやバトンの発表会の衣装も。幼稚園のお遊戯会の衣装を、早く作って提出した方が気が楽だと徹夜して作ったら、先生が勘違いして「もう一着お願いします。」とよその子の分まで頼まれたっけ。手を動かしながら色んな考え事をする。・・・そうだ。もしかしたらこんな衣装を息子のために作るのも最後の機会かもしれない。衣装作りを頼めるような彼女もおらんのかいと、息子をふがいなく思ってたけど、ま、いいか。

31st 街でひょっこりTさんに会った。あじさいグループのKさんの葬式の帰りだという。立ち話で別れ、すぐ家に帰って昨日の新聞の死亡欄を見た。Tさんの言うとおり、私達の知っている名前でなく、もっと和風の古風な名前が載っていた。とにかくこの辺りではこれでもかというほど目立った彼女を思い出す。茶髪が流行る前からとっくに鮮やかに髪を染め、その髪をきりりとひっつめたアップにまとめ、アクセサリーで飾っていた。前髪は一文字に切り揃え、機関銃のようにしゃべる彼女に合わせて小刻みに揺れた。黒の粗い網タイツをはき、破れたところは繕い、ピンクの小さな鈴を下げて編み目のゆがみをごまかした。そして話の合間にバカヤローとかチキショーという間投詞が入った。時々憑かれたように「私はみんなからいじめられた、メトにされた。」と言った。他人の悪口を言うかと思うと、陰で通りの落ち葉を黙々と掃いた。強がりと弱気、自己主張と自己卑下がモザイクに出てる人だと思った。通称名を使うほど彼女の鬱積した気持ちは昇華されただろうか?彼女はきっと自分に付けられた戒名に満足しないだろう。彼女は私達の中では今後も通称名で語られる。

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