症例7  椎間板ヘルニアといわれた

Aさん(14歳、男性)、他県の中学3年生。4月下旬より、特に誘因なく、次第に腰痛、右下肢痛が出現する。某公立病院で、MRI検査で椎間板ヘルニアを指摘される。消炎鎮痛剤の投薬をうける。夏休みに手術も考慮して、入院を予定している。知人の紹介で、6月29日当院を受診する。図のように強い圧痛点あり。体の前屈困難。右足首にも痛みがある。圧痛点に、局所麻酔を注射する(4cc×2)。低出力レーザー照射する。すぐに痛みが軽くなったことを確認する。

ヘルニアが痛みの原因でないこと、全く症状のない人でもかなりの高率でヘルニアが存在することを説明する。 病院からもらっている消炎鎮痛剤は続けて飲んでもらう。(1ヶ月分の投与をうけている。)

1週間後、再診。痛みはかなり改善した。薬を飲み忘れると痛くなるときもある。「走ってもいいですか。」「いいですよ。」

母親「入院の予約は取り消しました。」2週間後、痛みなし。治癒。


コメント

ヘルニアで神経を圧迫すると痛いってほんとうかいな????生理学上、矛盾なく合理的に説明できるのかな??簡単な治療(圧痛点のブロック)で、痛みが取れてしまうことも多いので、もっと多用すべきでないか。 

腰や下肢の筋筋膜痛と考えている。そして、それがおこった原因は、不安とか緊張とかといった、心理的なことではないだろうか。肩こりや緊張型頭痛や顎関節症がそうであるように。 

加茂整形外科医院