海図とは航行用の地図のこと。このページでは、1級船舶免許試験に必要な海図の基礎ガイダンスページとして記述。
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1級小型船舶操縦士試験の学科科目で、海図をどうして学ばなければならないのでしょうか。
登山する時も地図を見て宿泊先の山小屋までの距離などを綿密に計画を立てないと、ルートを外れて遭難してしまいます。
海も同じです。大海原に出る前に海図を見て出港前に天気・風・速度を考慮して到着予定時間を立てなければなりません。
1級小型船舶操縦士のように航行区域に制限がない船舶が計画を立てずに大海原に出てしまうと海難に遭いやすくなります。
また、暗岩など干潮・満潮時刻などを調べないと乗り上げて座礁してしまうことも海図を熟練することで予防できます。
海図を身につけなければならない、もう一つの理由である航行区域とは。
海図の基礎として、各種器具の役割をきちんと理解します。
器具の技術は、地図の経度・緯度で度・分・秒という単位を使い数字を出すために必要。
三角定規は、直線を引く器具です。固定して描ける技術を身につけないと誤差が生じます。
コンパスとディバイダーは、容姿は似ていますが、役割は異なります。
コンパスは主に、鉛筆が付いており角度を求める場合などに円弧を描くもの。
ディバイダーは主に、針のみで尺を取る精度を上げる器具。
海図上で使う距離・速度など単位と簡単な計算について説明します。
距離は、陸ではキロメートルですが、海はマイルを使います。1マイルは1,852メートルと覚えてください。
速度は、陸ではキロですが、海はノットを使います。1ノットとは1時間で1マイル(1,852メートル)進む船舶の速度
をいいます。
時間は、陸・海で時間を使います。例えば15分の場合は、0.25時間と換算します。60を掛けることで分に戻ります。
以上の単位が二つ分かれば速度×時間=距離の公式に当てはめてはじき出してください。
例えば、12ノットで進む船舶が24マイル進んだ時のかかる時間は、12×時間=24と当てはまるので24÷12で2時間。
独学で、又は予習を始める場合に用意する物、次の6つの器具等になるので専門店で各自購入してください。
練習用海図は、複数枚購入することで鉛筆の跡が残らず練習でも数字の精度が上がります。
国家試験受験型と違って教習(国家試験免除型)は、講習日にレンタルしてくれます。
海図の出題の割合について1級小型船舶操縦士試験では、国家試験でも教習(免除)型でも海図が14問のうち3問出題。
海図は、学科運航Ⅰ8問の3問のウェイトを占めています。
合格ラインが14問中10問以上(学科運航Ⅰ8問中4問以上且つ、学科運航Ⅱ6問中3問以上)の正解が必要になるので、海図は
大切なウェイトを占めています。練習問題で時間配分に慣れる必要あります。
自身も始めは、海図はできませんでした。器具の使い方の基礎に戻り正しい使い方を身につけることが攻略の近道。
問題は大凡、5パターンで海図をマスターするかどうかは問題と練習次第で出来ます。5パターンから3パターンが試験出題。
間違えたときは、解説をじっくり読んで納得をして、同じ問題や類題を繰り返すことで身についていきます。
最後に海図は試験に合格したから終わりでなく、実践でずっと使えるようにすることが目的です。