平成14年第1回 3月議会だより  2002年3月5日〜15日 
 
 

 

 平成14年度の予算で不妊治療の助成制度が新たに創設されました(13年6月議会12年3月議会で提案)。(1治療する費用の1/2助成 限度 150,000

 また、水洗化の促進と快適な住環境の整備促進を図るため水洗トイレ改造資金融資額を70万円から100万円に引き上げる事や利子補給対象額を50万円から100万円に引き上げること、さらには生活保護世帯(改造に要する経費<50万円限度>)や町民税非課税世帯の一人親世帯(一人親世帯「町民税非課税世帯」 改造に要する経費の20%<20万円限度>)に対する水洗トイレ改造資金の助成制度(13年3月議会で質問)など、さまざまな福祉施策が盛り込まれました。 

一般質問          2002.3.8  A.M 10:00

 平田町長は青山の質問の答弁で、

 市町村合併の能美郡内のデータが年度内にまとまるので、今後、4町で話し合う方針を示した。平成16年3月までに合併をすれば人口条件(3万人以上)だけで市に移行できる。と述べた。

 町道の側溝整備については町内会よりの要望があれば積極的に対処したい。公民館のバリアフリー化については高率の助成をしたい。

 ケアマンションについては現在一人暮らしが137人お年寄りだけの夫婦237世帯ある。将来、広域の中で取り組みたい。

 歩道の消雪装置について、通学路や高齢者対策では設置したい。等と述べた。

青山利明 質問要旨

1. 市町村合併を前提として早急に整備すべき事は何か

2. 町道側溝の整備計画について

3. 町内会公民館の老朽化の整備について補助率のアップをせよ。バリアフリー化については全額補助とせよ

4. 町施設の老朽化のリフォーム計画について

5.その他、町長の見解

6.ケアマンションの設置について核家族のなか老後、夫婦の一人がかけたときの不安がある。公立のケアマ   ンション望む声に答えよ

7.歩道の除雪について 痛ましい交通事故があった。歩道の除雪計画を策定せよ

青山利明 質問詳細

     市町村合併を前提として早急に整備すべき問題についてお尋ねいたします。

平成14年度の予算案の中に不妊治療の助成制度が新たに提案されております。また、水洗化の促進と快適な住環境の整備促進を図るため水洗トイレ改造資金融資額を70万円から100万円に引き上げる事や利子補給対象額を50万円から100万円に引き上げること、さらには生活保護世帯(改造に要する経費<50万円限度>)や町民税非課税世帯の一人親世帯(一人親世帯「町民税非課税世帯」 改造に要する経費の20%<20万円限度>)に対する改造資金の助成制度など、さまざまな福祉施策が盛り込まれていることに対して平田町長、執行部に敬意を表します。

市町村合併を前提として早急に整備すべき問題についてお尋ねいたします。 昨年12月議会の一般質問の答弁のなかで町長は「能美郡4町がそれぞれ問題もあろうかと思いますが、小異を捨てて大同について、能美郡4町一体となった市を目指した合併が望ましいと考えております。インターネットを使ったり、あるいは町の広報を使ったり、そういうことをしながら積極的にPRをし、そしてまたしかるべき時が来れば当然アンケート、やはり何といいましても住民の合意が大前提でございますので、そういったことの啓蒙も図りながら、市制を目指して頑張っていきたいなというのが現在の私の心境でございます。」と述べられました。

 また、去る3月5日町長の議案説明要旨のなかで「平成16年度末の市町村合併特例法の法期限を間近に控え、現在組織されております郡内4町の研究会も一歩踏込んだより具体的な協議に入る重要な時期を迎えるものと考えております。」と発言されました。 そこで、町長に最初にお尋ねいたしますが、昨年12月議会の中で市町村合併特例法の期限は平成17年の3月末であるが、能美郡の合併の場合、平成16年3月までに合併をしないと市になれないと聞きましたが、これで、間違いないのかこの機会に町長にお尋ねいたします。  もし、そうであるならば、時間があまりありません。

 私はすでに、合併を前提とした準備段階に入ったものと思います。町長も「本格的な地方分権の時代を迎え、自治体自らの判断と責任で個性豊かな魅力ある地域づくりに取り組んで行くことが求められております。」と述べられたとおり、平成14年度の予算案にも今の間に整備すべき事柄が網羅されているものと感じております。  さらに、合併を前提とした生活基盤の整備が望まれます。

そこで、町道側溝の整備計画についてお尋ねいたします。今回の予算案の中にも町道側溝改良工事費が3000万円盛り込まれております。これで、現在、各町内会の要望に応えられるのか。お尋ねいたします。  また、市街化区域の中で生活に密着した町道側溝の延長はどれくらいか。そのうち、改良済み、改良の必要な総延長、予算はどのくらいいるのか。これらの整備計画についてお尋ねいたします。

 次に町内会公民館の老朽化の整備についてお尋ねいたします。根上町では昭和49年大成町公民館をはじめ防衛庁等の補助を受けながら、順次、町内会の公民館を整備してまいりました。しかし、近年、老朽化が進み、この、修繕が多大な町内会の負担となっております。現在の地区公民館の補修工事助成は工事費の40% 限度額400万円となっておりますが、これを大幅アップして助成としていただきたいと思います。また、今日の高齢化社会を迎えてさらに、障害者にやさしい町づくりの観点からも地区公民館のバリアフリー化については全額補助となるよう町長にお尋ねいたします。

 次に保育園、青少年ホームやオアシスなど町施設の老朽化の整備計画についてお尋ねいたします。さらに、要望の多い温泉施設について最新の技術での調査が必要ではないか。その他、合併を前提として早急に整備すべき町長のお考えがありましたらこの際、お尋ねいたします。

平田文雄 町長 答弁詳細

それでは、青山議員の質問についてお答えをいたしたいと思います。  ちょっと順序が順不同になりますけれども、よろしくお願いいたしたいと思います。

 まず、第1点目、町道側溝整備についての考え方でございますが、ことしの1月、初めての町内会の組織会のときにもそういうようなお話をいたしまして、町内会の方からひとつ思い切って出してほしいというようなお話をいたしましたところ、かなりの町内の方から陳情書が出まして、予算額も昨年度より1,000万円アップの3,000万円の当初予算を計上いたしまして、現在対応する形をとっておりますが、何分にもこれは地元負担が2割あるというようなことで、全額町でやれば話は別なんですけれども、地元負担の2割、そういう手当てができた町内の方からのみ出てきたように思いますが、ことしの予算でかなり工事が進捗するように思います。年度途中でありましても、それぞれの町内で地元負担2割が用意できれば、また議会の皆さんと相談しながらそういうことに対応をしていきたいなというふうに思うわけでございます。

 また、根上町全体での排水の延長がかなりあるわけでございますが、現在のこのペースで進めていくとまだ数年かかるんじゃないかなと、はっきりしたデータを持ち合わせておりませんが、まだ数年は必要だと思いますが、生活環境の整備充実というようなことで、こういった問題については積極的、優先的な取り扱いをしていきたいなというふうに考えております。

 また、公民館の老朽化に対する各種の助成でございますが、平成10年度に従来30%であったものを40%にアップいたしまして、限度額として200万を400万円にしたというような形で現在進んでおるわけでございますが、町内の方からもこれらについて特段、さらなるアップという要望等もお聞きいたしておりませんし、200万から400万になったというようなことでかなりの線でいっているんじゃないかなというふうに理解をいたしておりまして、これを上げるということは現在のところ考えておりません。  ただ、高齢化時代を迎えまして、公民館活動でいろんないきいきサロンとか高齢者に対するいろんな施策等が非常に地元の協力で進んでおります。そういう観点から、バリアフリーの問題につきましては本体とは別個に高率の助成を新年度よりしていきたいなというふうに現在考えております。

 それから、町施設の老朽化のリフォーム計画でございますが、これらの問題につきましては現在逐次進んでおります。児童館の方も一巡いたしましたし、保育園の方も2巡目入っておる。そしてことしは根上中学校、今後3年かかりまして空調の整備を行いたいし、また福岡小学校、浜小学校、あるいは浜小のプール、福岡小学校の体育館の補修、そういったもの。それから、ことしまた、働く婦人の家、それから健康相談センターの改修等は予算に盛り込んできておるわけでございまして、町の施設につきましては経年を考えながら逐次改修を行っていきたいなというふうに思いますが、何分にも学校がまだ相当時間がかかるというようなことで、どうしても学校優先になっていくんではないかというふうに考えております。

 それから、一番最初に質問のありました合併の関係でございますが、確かに12月議会で今、青山議員が申されたような発言をいたしました。  その後、数カ月たったわけでございますが、現時点で能美郡全体の実像がどうなっているかという、そういうデータが1月末ですべてをまとめ上げるというのはちょっと作業がおくれてきょうまでずれ込んできておるわけでございますが、年度内には一応それを仕上げようというようなことで現在話が進んでおるわけでございます。  そういう中で、それができた段階で郡の町村会としても次なる方向での当然話し合いというものが出てくるものと私は思っておるわけでございます。

 ただ、市制云々のお話がございましたが、16年3月ということであれば人口3万で無条件で市になります。しかし、もう1年後になりますといろんな制約が、市を目指すということであれば制約が出てくるわけなんです。それでそれが今の能美郡の状態でも17年度でもそういうことがクリアできるんじゃないかという見解と、ちょっと難しいんじゃないかという見解と2通りの見解があるということを聞いておりますので、そういうようなことを今後さらに研究いたしまして、これは相手のあることですから、いつということは軽々に申すわけにはございませんが、そういう現在何か地方課の解釈、地方課というとちょっと語弊ありますけど、その解釈は2つあるというようなことで、そういうことをもう一度きちっと念押しをし、場合によっては現地等も見ていただきたいなというふうに思っておりますけれども。

この合併問題はなかなか微妙な問題でございまして、根上町だけがまた突出しているとまた他の町にも影響もございますし、今後はまた議会の皆さんあるいは町民の皆さんのそういうご意向を聞きながら、また他の町との連携をとりながらどういう方法が、合併するとするとどういう方法がいいかというようなことを研究、検討をさらに重ねていきたいなというのが現在の心境でございます。  以上でございます。

青山利明 質問詳細

       次にケアマンションの設置についてお尋ねいたします。

 最近、60代の夫婦と会話の機会がありました。昨年12月議会の話題となり、議会便りを読んだが、高齢者対策について、町長は冷たいのではないか。と、率直な感想を述べられていました。  本日の議会でも、傍聴者が沢山来ていただいております。最近、どこへ行っても議会便りはよく読まれています。そして、合併問題、高齢者対策、子育て支援や地域に密着した問題など関心も高く、鋭く見ておられます。

 その方の話では、核家族のなか、若い者は別世帯となっている。孫も近くにおり行き来もある。夫婦仲良く一病息災で楽しい生活を暮らしているが、今一番、不安なことは万一、一人がかけたときのことを考えると心配だ。その時、仲がよいとか悪いではなく若い者と一緒に暮らせない。すでに、このような生活形態となっている。

 友人が金沢で住んでおり、最近、奥さんが亡くなられて一人で暮らして、痴呆気味となってきたが、金沢のケアハウスに入り元気を取り戻した。自分の部屋があり、トイレやキッチンもある。部屋で食事をつくり、気楽に暮らす事も出来る。みんなで食べる食堂もある。仲間と将棋や会話も出来る。私も昨日、金沢のケアハウスを見学させていただきました。地下1100メートルから自噴する天然温泉には24時間入れるそうです。図書室やダンスホールもあり、そこにくつろぐお年寄りには笑顔がありました。 根上町あるいは能美郡の中でもこのような公立の施設が出来ないか。と、切実な話がありました。  このような町民の声に町長は答えていただきたいと思います。町長にお尋ねいたします。

平田文雄 町長 答弁詳細

お答えいたします。  

議会だよりに少し老人に対する気持ちが冷たいんじゃないかというのは確かに載っておりましたけれども、決して今まで町のため、地域のために頑張ってこられたお年寄りの方を粗末にするという、そういう気持ちは毛頭持っておりませんのでご理解をいただきたいと思います。  その後、ああいう書かれた皆さん方との一遍懇談会を持ちまして、30人ぐらい町の方へ来られまして、いろいろ高齢化問題について大変いい機会を持たせていただきまして、お話し合いの中でそういった懸念も多分聞いておるだろうというふうに思っておりますので、よろしくお願いします。

それでは、ケアマンションのことについてでございますが、現在、根上町にも高齢者のひとり暮らしが137名、それから高齢者夫婦が273世帯に達しておるわけでございまして、今後、高齢化が進む中ではますますこういう方たちがふえていくんじゃないかなというふうに思うわけでございます。

 こういう方たちが老後安心してこの町に住んでいただくためにはどうしたらいいかということが我々に与えられた使命でございますが、ご存じのように根上町は病気になれば病院の方でも長期療養型の施設も完備いたしておりますし、あるいはまた老人保健施設も他町にないような立派な施設等もございます。また、ホームヘルパーとか民生委員の皆さんとか、そういう方たちが中心になって公民館でのいきいきサロンとか、あるいはまた健康づくりのいろんなサークル活動とか、そういうようなことで精神面あるいは健康面での十分とは言えないものの、積極的な対応をこの町はやっているように思うわけでございます。

 そういう中で、一方、町営住宅におきましても、中ノ江とか、あるいは白山、あるいははまなす等につきましては、1階についてはそういう方たちも入れるように、お年寄りが入っても大丈夫なような、そういう住宅施設もなっております。町の方といたしましては、現在の在宅の方で生活される、そういう人たちに対してもバリアフリーのそういう施設のために多額の助成をやっておるわけでございまして、そういう在宅でのケアに対する手当て、それから健康面の手当て、あるいは精神面の手当て、そういうものを三位一体で進めているのが現状でございますので、

現時点では今、青山議員の言われたそういうものを早急にどうこうということは考えておりませんが、将来広域ということになってくると、広域の中でそういうことも当然大事なことだと思うわけでございます。高齢者のニーズに対応した住まいのあり方について、住宅施設とそれから福祉施設の連携のもとの住環境の整備ということについて、今後はそういう町単独だけじゃなくて、広域の中でそういうものは取り組んでいく、そういう時代になってきているんじゃないかなというふうに思うわけでございます。  そういうことでひとつご理解のほどをよろしくお願いをいたしたいと思います。

青山利明 質問詳細

     最後の質問ですが歩道の除雪あるいは、消雪装置の設置についてお尋ねいたします。

 去る2月13日午後7時45分頃、山口町の町道322号線 山口 長崎線で痛ましい交通事故がありました。19歳の将来のある娘さんが死亡いたしました。心からお悔やみ申し上げます。  その時間は気温も低く道路は凍結状態でした。後日、現地へ行きましたが道路の両側に歩道があるのに何故このような痛ましい事故につながったのか悔やまれてなりません。

 近年、健康増進のため、季節や昼夜を問わず多くの町民がウオーキングを楽しんでいます。しかし安全が最優先です。  町長は議案説明の中で「また、バリアフリーな歩行空間を確保するために「加賀舞子線」の整備に着手するとともに、県施工の根上寺井線の歩道整備事業についても事業区間の延伸を要望し、歩行空間のネットワーク化を図り、すべての人たちにとって、快適で利用し易い道づくりを推進し、安全な通行の確保を図りたいと考えております。」と述べられております。

町長には冬の歩道の安全な対策を講じていただきたいと思います。 現在、根上町には歩道の除雪機が一台13年度に2台購入しましたが、ロータリーで20センチの積雪がないと除雪出来ないと聞きました。歩道の除雪を真剣に考えていただきたいと思います。現実に即した除雪機の導入や、歩道の融雪装置、消雪装置の設置。また、歩道の除雪計画の策定も検討していただきたいと思います。

町長の述べられたとおり歩行空間のネットワーク化を図り、すべての人たちにとって、快適で利用し易い道づくりを推進し、安全な通行の確保を冬でも図っていただきたいと思います。 以上、町長の真剣な答弁を望みます。

平田文雄 町長 答弁詳細

お答えいたしたいと思います。  まず最初に、この間、交通事故で亡くなられました方に心からご冥福をお祈り申し上げたいと思います。

 今ほど歩道の除雪計画についてのご質問がございました。根上町の幹線道路につきましては、大型除雪機械で速やかに対応をいたしております。ことしも大した降雪もありませんでしたが、他の町以上の除雪をしたと自負をいたしております。

 そこで、歩道の関係でございますが、現在、根上町で約32キロ歩道があると土木課の調査で聞いておりますが、なかなか歩道の除雪ということには非常に技術的にも難しい問題があるわけでございまして、昨年度の教訓を生かしながらことし新たに2台の除雪機を導入いたしましたし、従来からを入れますと3台の除雪機で歩道の対応ということになっておりますが、先ほど言いましたように、そういう機械的な能力とか、あるいはその雪の捨て場とか、そういうことで本当に苦労が多いわけでございまして、幹線道路については当然これは自治体といいますか、行政の方でやることが必要だと思いますが、これからの新しい21世紀の時代はパートナーシップということをよく言われるわけでございますが、そういうものを基調にしてこういうものに対応していかなければならないんじゃないかなというふうに思います。

 何でもかんでも町がやる、役場がやるというのではなく、自分たちが住んでいるまちは除雪、歩道の除雪ぐらいは自分たちでやろうという、そういうことをボランティア精神の涵養といいますか、そういうことも非常に大事になってくるんじゃないかなと。それに対して町の方でバックでの支援ということは当然必要かと思いますが、歩道に関しましてはでき得る限りそれぞれに住んでおられます地域の皆さん方が、町内会が中心となってそういうことはひとつやっていこうという。

昔は人力のみでそういう時代もありましたけれども、それはただ単に機械がなかったというのみならず、やはり一つの地域のまちづくりだったと思うんです。そういうことがずっと最近失われまして、もう自分の家の前の除雪でも家でこたつに入りながら役場へ電話かけて、ことしあたりでもいろんなことで文句も言われる人もおられますけれども、そういう時代にもなってきております。そういうことは本当に残念なことだと思いますので、行政側から言わせていただければ、主な道、そういうものは当然自動車の通るところは行政が責任を持ってやりますけれども、集落内の歩道とか、そういうことについては町内会を中心にしていただいて、在所総出でそういうものにも取り組んでパートナーシップを涵養していくという、そういうこともこれからの21世紀に心の時代にとっても大事なことではないかなというふうにも思いますので、そういう点も含んでご理解をいただきたいなというふうに思うわけでございます。  以上でございます。

青山利明 質問詳細

町長のおっしゃることはわかるんですが、先ほど言いましたように、融雪装置とか消雪装置の設置、これらについてはいかがですか。

平田文雄 町長 答弁詳細

融雪装置につきましては、やはり子供たちの通学、あるいは高齢者が利用される福祉施設の周辺、そういうことを最重点に考えておりまして、ことしも西二口から福岡小学校への通学路につきまして、延長何キロかちょっと今定かではございませんが、地名を言いますと、

西二口の関戸さんから福岡町の田甫さんの横までを全線融雪をしたい。そして安全で子供たちが通学できるようにやりたいというふうには考えておりますし、今後もそういう箇所については当然順次やります。ただ、その場合はやっぱり子供たちが安全に通学できるということと、それからお年寄りの皆さんが利用されるそういう施設の周辺という考え方でやっていきたいなというふうに思っておりますので、ひとつよろしくお願いをいたします。

 

 

 

平成14年第1回定例会 町長議案説明要旨   2002.3.5

  本日、ここに平成14年第1回定例会が開かれるにあたり、提案いたしました議案等につきましてその大要をご説明申し上げます。 今日、国際的には、昨年の米国における同時多発テロ事件の発生、民族や宗教に根ざした地域紛争の激化、地球環境問題の深刻化など様々な課題が提起されております。 国内的には、デフレ危機に直面するなど厳しい経済情勢の中にあって、少子・高齢化の進展、社会経済システムの転換などますます先行き不透明となっております。

  また、本格的な地方分権の時代を迎え、自治体自らの判断と責任で個性豊かな魅力ある地域づくりに取り組んで行くことが求められております。 さらには、平成16年度末の市町村合併特例法の法期限を間近に控え、現在組織されております郡内4町の研究会も一歩踏込んだより具体的な協議に入る重要な時期を迎えるものと考えております。

 平成14年度の予算編成にあたっては、昨年策定しました新総合計画に基づく諸施策を重点的かつ効率的に推進するとともに行政の継続性をも念頭に編成いたしました。 はじめに、歳入面につきまして、その概要ご説明申し上げます。 特に町税の見積りにあたっては、国の経済見通しや地方財政計画を踏まえるとともに町内企業の収益動向や給与収入状況等を勘案し見込み得る額を計上いたしました。 また、国・県の補助金の確保や町債につきましては、公債費という形で後年度の負担となるだけにできるだけ財源措置のあるものの発行に努めました。 以下、主な施策につきまして、その概要をご説明申し上げます。

  第1に、町の発展の基盤をなす幹線道路網及び公園等の整備と定住化の推進であります。

 まず、幹線道路網の整備として、引き続き都市計画道路の一層の整備促進を図ることとし「浜開発線」につきましては、本年度は用地買収及び物件移転に加え道路改良工事費を計上いたしました。 また、「北中央線」につきましては、当初計画区間が本年度供用開始の運びとなり、根上国道線からJR寺井駅までが直接結ばれ、本町中心市街地へのアクセスが一層向上するものと期待いたしております。 次に、本町の東西市街地を結ぶ「大釜屋踏切」の拡幅につきましては、JR西日本へ工事を委託するための経費を計上したほか、本踏切拡幅工事と並行しながら、前後の取付道路の整備促進を図ってまいりたいと考えております。

  また、新総合計画のねあがり"チャレンジプラン"に位置づけした、 JR寺井駅の東西市街地の一体化と周辺の整備につきましては、道路交通の円滑化や市街地の再整備に大きな効果が期待されますので、その可能性を含めた調査を実施することにいたしました。 永年の懸案であります排水対策につきましては、「西川うるおい空間整備事業」として、周辺環境と一体となった河川整備を引き続き行うこととし、この整備に併せ安全で環境に優しい親しみのある水辺空間を再生するための親水公園整備費の実施設計費を計上いたしました。 また、この整備と並行して抜本的な排水対策について、関係当局にご理解をいただけるよう要望してまいりたいと考えております。 公園の整備につきましては、緑豊かな空間を創出保全することにより生活にうるおいと安らぎをもたらしますので、引き続き高坂公園の整備を行うこととし、自然環境を活かしながら快適さを実感できる都市公園として活用が図られるよう整備を進めて行きたいと考えております。

 次に町営住宅建設事業については、用地取得費及び実施設計費を計上し、従来型住宅に加え、中堅所得者層向けへの住宅も確保し良質で多様な賃貸住宅の供給に努めて行きたいと考えております。 また、山口町の土地区画整理事業についても、継続して所要の助成を行うとともに優良企業の立地のための促進策を講ずるなど積極的に支援することといたしました。 次に、「福島しらさぎの里」の住宅地につきましては、全体228区画の内、195区画が販売され、残り33区画となりました。 住宅地の販売事情は大変厳しい環境にありますが、残り区画の販売についてもなお一層の販売努力をしてまいりたいと考えております。

 第2には、健康で生きがいのある福祉社会づくりであります。 一昨年導入されました介護保険制度も、高齢者の保険料が昨年10月から基準どおりでの徴収となりましたが、デイサービス「白寿」の定員増を図るとともに引き続き良質な介護サービスの提供に努め、安心して生活ができる環境整備に努めてまいりたいと思っております。 次に、元気な高齢者の健康と、生きがいづくりにつきましては、運行開始以来ご利用いただいている「ぐるっとバス」の利用促進を図りながら「白寿会館」、「老人福祉センター」を入浴や休息等のいこいの場として、また「健康と生きがいづくりセンター」を健康・生きがいづくり活動の場として、高齢者の方々が利用しやすい運営に努めるほか、老人クラブ活動への支援の充実や新たにシルバー人材センターの活動拠点を整備し、高齢者健康教室等も含め推進をしてまいります。 また、バリアフリーな歩行空間を確保するために「加賀舞子線」の整備に着手するとともに、県施工の根上寺井線の歩道整備事業についても事業区間の延伸を要望し、歩行空間のネットワーク化を図り、すべての人たちにとって、快適で利用し易い道づくりを推進し、安全な通行の確保を図りたいと考えております。

  次に障害のある方々の福祉につきましては、社会参加促進、自立支援の観点から種々取り組んでいるところでありますが、今般新たに、精神に障害のある方々の福祉に関する事務の市町村委譲にともない、通院医療費公費負担制度や精神障害者保健福祉手帳に関する事務を行うこととなり、合わせてホームヘルプサービス、心の健康講座、訪問相談等を新たに実施し、入院医療費の1/2助成も福祉手帳2級所持者まで適用範囲を拡大し、福祉の向上に努めてまいりたいと思っております。 次に地域福祉の推進につきましては、社会福祉協議会の体制強化を図りながら、ボランティアサポートセンターの活動を中心に推進し、各地区において自主的に活動いただいている「いきいきサロン」活動への取り組みを支援するとともに地域福祉活動の推進に努めてまいります。 次に一人親家庭の方々の福祉につきましては、医療費助成や奨学金支給を引き続き行い、関係機関との連携も図りながら、対象となる方々の福祉の充実に努めてまいりたいと考えております。

  次に、児童環境整備としての、北部児童センターの建設につきましては、「福島しらさぎの里」の分譲により、若い世代の入居者が増え、児童数が増加していることから、子ども達の居場所づくりの確保、地域コミュニティの育成、情操豊かで自由な遊びを通じ、異世代間交流のできる施設として、体力増進機能も兼ね備えた、小体育館付きの児童センターの建設を行うものであり、さらに児童の健全育成と子育て支援図ることといたしました。 次に、保健相談センターの改修工事については、建築後、10数年が経過し、空調機器をはじめ建物の内・外部の老朽化が進んできたため、防衛施設庁の補助事業と並行して建築設備の機能の追加を含め大規模に改修を行うものであります。

 また、今回新たな施策として提案いたしました不妊治療費支給条例につきましては、治療費の一部を助成し、不妊に悩む夫婦の経済的負担の軽減と明るい家庭づくりを手助けし、少子社会の対応施策として制定するものであります。

 次に、医療体制の充実であります。 根上総合病院におきましては、療養型病棟を併設するなど健全経営に努力してまいりました。  平成14年度におきましては、耳鼻咽喉科の診療を週1回から週2回に増やし患者の利便性の向上を図ることといたしております。 この4月には、診療報酬点数の大幅な改正が行われ、より厳しい医療環境が予想されますが、今後とも複雑・多様化する医療需要に的確に対応するとともに患者との信頼関係を深め、きめ細かな患者サービスと業務の効率化、経営の健全化に一層の努力をし、地域包括医療を重視してまいります。 平成14年度予算総額につきましては、26億3,300万円を計上いたしており、その主な内容としましては、院内の高度情報化を図るための電子カルテシステムの導入費として3億2,025万円、医療機器の整備に3,804万円それぞれ計上いたしております。 また、経営の安定を維持するために1億3,000万円を一般会計から助成するとともに、1億円の無利子貸付を行うものであります。

 次に、介護老人保健施設「はまなすの丘」、デイサービスセンター「白寿」につきましては、ともに順調に推移しており、今後とも両施設は介護保健サービスの中核として、さらにケアの質の向上を目指し、多様な介護サービスのニーズへの柔軟な対応に努めてまいりたいと思っております。 また、介護認定された方々が、安心して介護サービスが受けられるよう民間活力の活用を図り、家庭で介護されている方々の負担の軽減と通所サービスの需要増加に応えるため、デイサービスセンター「白寿」では、新年度から利用定員を25人から30人へ拡充し、より多くの皆様に利用していただけるようサービスの充実を図ることといたしております。 国におきましては、高齢化や経済環境等の変化に対応じた医療保険制度改革に取り組んでおりますが、その一環として、本年4月から高齢者の自己負担額が改正される予定になっております。 この状況の中にあって、老人医療費につきましては、本町においても医療給付対象者は年々増加し、推定で平成13年度末では、 2,000名を超えることとなり総医療費も漸増し、新年度の医療給付費等は、15億7千万円を上回るものと思われ、これに対する町負担分として7,850万円を計上いたしており1人当たりの医療費については、年間平均75万円を予想しております。

  次に、国民健康保険事業につきましては、被保険者の健康意識と医療に対する関心の高まりにより、一般被保険者1人当たりの医療費は、県下では下位にランクされております。 しかし、被保険者の医療費に対するニーズの多様化と医療技術の高度化、そして老人医療費の増高等による負担の増大は、低所得層と高齢者の加入者を多く抱える国保において、特にその影響が著しく、国保財政の逼迫した運営は今後とも続くものと予想されます。 町としては、被保険者が安心して診療が受けられることを最優先に考え、疾病の予防に努め、引き続き「人間ドック等3つのドック」の9割助成を行うとともに積極的な健康教育・生きがいづくり対策の充実を図り、いつまでも元気で地域社会の活動に参加できる、高齢者の育成を目指した保健事業を積極的に推進してまいりたいと考えております。

  また、介護保険事業につきましては、65歳以上の方の第1号被保険者は、平成13年度末で2,820名となり、そのうち要介護・要支援認定を受けられる方は370名を上回るものと予想されます。 介護サ−ビス給付費につきましては、総額6億7,300万円を見込み、これに対する町負担分と事務経費等の町負担分を合わせ、1億1,077万円を計上いたしました。 また、在宅介護支援センタ−において、要介護や要支援認定を受けられた在宅の高齢者の方に、医療、保健、福祉の各種在宅サ−ビスを、利用者の状態の改善や介護者の生活実情に合わせ、総合的に提供できる居宅サ−ビス計画の作成に努めてまいります。

  第3には、快適で住み良い生活環境づくりであります。

 最初に、消雪施設の整備についてであります。 前年度から、通学路等の無雪化に向けての調査を進めてまいりましたが、地下水の確保の見通しがついたことから、中庄西二口線の消雪事業に着手することにいたしました。 次に上水道事業の整備促進であります。 平成12年度から本格的に着手しました、第4次拡張事業につきましては、平成15年度に、工業用水系の供用開始を目指すため、引き続き、福島ポンプ場の施設整備、配水管工事及び取水井戸の整備等に8億540万円を計上いたしました。 また、配水管の更新は、公共下水道工事、道路改良工事の施工にあわせて進めていくことにいたしております。

 次に公共下水道事業の整備促進であります。 生活環境の改善、公共用水域の水質保全等を目的として着手した下水道事業は順調に進展をいたしております。 平成14年3月末の供用開始面積は299.42ha、一般家庭・公共施設・事業所等を合わせて3,480戸、11,000人の利用が可能となり。下水道人口普及率は67.5%の見込みであります。 本年度は流域関連公共下水道事業費として、8億7,552万1千円を計上し、38.1haの整備を計画いたしました。引き続き、下水道に対する理解を深めるための普及活動に積極的に取り組み、早期接続により地域一帯の生活環境をよくして行きたいと考えております。 また、水洗化の促進のための施策として、水洗便所改造資金融資制度を見直し、融資限度額を70万円から100万円に引上げるとともに利子については全額助成するものであります。 さらに、生活保護世帯や一人親非課税世帯に対しても、水洗化工事に対し助成措置を講じることにより水洗化の促進と快適な住環境の整備促進を図ってまいりたいと思っております。

 次に、廃棄物処理対策についてであります。 「環境の世紀」の幕開けとともに、大量生産・大量消費・大量廃棄の浪費型社会を見直し、地球環境への負荷を減らす循環型社会の構築に向けた取り組みが急務となっております。 本年4月から、「容器包装リサイクル法」の完全実施に伴い、燃えるゴミの大半を占める「プラスチック製容器包装」の分別収集をスタートさせることにいたしました。これは、廃棄物の減量・減容化と資源の有効活用を図るとともに、温室効果ガスの削減、焼却炉や埋立処分場の延命効果が期待されます。 また、粗大ゴミとして排出されるものや、不用の衣類などの中で、再利用できるものがかなりあるものと思われます。不用品情報登録制度と連携しながら、再利用の可能な物の登録と保管のできる施設として、リサイクル作業所を設置し、積極的に減量化に取り組むことといたしております。 次に、安全で安心できる地域づくりの充実については、引き続き自衛消防団の活動強化と運営の充実、災害時に主要な役割を担う、地域自主防災組織の結成と育成、緊急時の備蓄品の確保に引き続き取り組むほか、新たに地域の防災訓練に助成制度を設け支援することといたしました。

 次に、交通安全対策につきましては、毎年、交通安全基本計画に基づき、交通安全施設等の整備・補完や交通マナーの啓発に努めているところであります。 特に近年、高齢者のかかわる交通事故が増加の傾向にあることから、交通安全協会等との連携をさらに密にし、高齢者に対する交通安全の啓発に努めてまいりたいと考えております。

 第4 に活力ある産業の振興であります。

 商工業につきましては、不良債権処理の問題や株価の低迷、さらに雇用環境は、完全失業率が過去最悪を更新するなど、依然として厳しい状況が続いております。 このような中、商工業振興制度金融の円滑化施策において、従来の融資制度を抜本的に見直し、利用度の高い、県の制度金融である、中小企業振興資金に一本化することとし、この資金に対しての信用保証料を年0.5%助成することといたしました。 これにより、中小企業の安定した資金調達が円滑に確保され、経営の安定化が図れるものと期待をいたしております。一方、町独自の融資制度については、廃止することといたしました。 また、この4月1日から、いわゆるペイオフが解禁されますが、制度資金については、預託金の適正な運用により中小企業者への必要な融資枠を確保いたしております。

 次に、商工会への助成や活動事業の推進などには、引き続き所要の助成を行うことといたしております。 本年、新たに町内企業の競争力向上を図るため、国際標準規格いわゆるISO(アイエスオー)、9000及び14000シリーズの取得に対して、支援することとし、審査登録料の一部を助成することといたしました。 また、商店街活性化支援事業の空き店舗対策やイベント開催、商店街のイメ−ジアップとしての環境整備等にかかる助成措置を大幅に拡充し、厳しい環境が続く商店街に対し積極的に支援することにいたしました。 さらに、雇用に着目した工場立地促進に関する条例を制定し、工場用地の取得及び設備投資額に応じた助成制度を活用しながら、優良企業の誘致を促進し、雇用機会の創出と産業の活性化を図ってまいりたいと考えております。 次に、勤労者福祉につきましては、福祉の増進と生活の安定を図るため、勤労者生活資金を確保いたしております。 また、「働く婦人の家」については、築後20年が経過し、防水機能が低下していますので大規模改修を行うことといたしました。

 次に農業について申し上げます。 21世紀における農業の基本指針を定めた「食料、農業、農村基本法」の成立により、「転作」が新たな制度で実施されることとなりましたが、本町のような湿田で水稲単作地帯においては、転作作物の定着には厳しいものがあります。 町では、地域の実態にあった、生産性の高い水田農業の推進と米の生産調整を円滑に推進するため、町独自の転作対策特別基準による助成を行うとともに転作の実施にあたって集落農業を目指す営農組織の転作機械の導入に対して助成措置を講ずることといたしました。 また、農業・農村における生活環境や生産基盤の整備のため、西任田、赤井、中庄、福岡地区における農村振興総合整備統合補助事業を継続して行い、本年は農道及び排水路の整備を行うことにいたしております。 本町の特産品である「加賀丸イモ」につきましては、これまでも販路拡大に向けて各種の商品開発が進められてきましたが、さらに付加価値を高め、根上ブランドの定着を図るため、生産から加工、製造までを一貫して行うための施設整備に対して支援するため新たに根上ブランド園芸産地整備事業を創設いたしました。

 第5には、心豊かで創造力のある人づくりであります。

 本年4月から学校完全週5日制のもと新しい学習指導要領による教育が全面実施されます。 新しい時代にふさわしい教育の実現に向けて、心豊かで創造力ある人づくりを目指してまいりたいと考えております。 また、学校図書館の充実につきましては、図書館ボランティアを本年度から中学校にも配置し、図書費の充実とあわせ、図書館職員を学校図書館に派遣することにいたしました。 また、小中学校の情報教育の推進につきましては、本年も積極的に取り組むこととし、特に中学校の学習用コンピューターを最新の機種に更新することにいたしました。

 小学校から英語や外国文化に触れ親しみ国際感覚の醸成を図るため、町独自で講師を派遣することといたしました。 「心の教育」については、引き続き「心の相談員」を配置することにいたしております。 また、本年度、新たに教師・保護者・教育関係者を対象とした「親と先生のための教育塾」を開催し、家庭や地域社会との連携を一層図ることといたしております。 学習環境の整備につきましては、根上中学校の冷暖房設備工事に併せて耐震補強工事に取り組むほか、屋外運動場の全面改修工事を実施することといたしております。 さらに、長期的構想として緑豊かな文教ゾーン及び周辺地域の、環境整備を主眼とした「教育の森」構想実現に向けて、庁内で調査・研究チームを組織し、ゆとりとうるおいのある環境づくりに取り組むことといたしております。

  次に生涯学習の推進といたしましては、誰もが、いつでも、自由に学習機会を選択して学ぶことができ、その成果が適切に評価される生涯学習社会の実現を目指します。 今後とも、多様化・高度化する学習ニーズに応えるため、家庭教育、女性教育、男女共同参画社会の推進等、各種講座の開催に一層の創意と工夫を凝らしてまいりたいと思っております。 特に、要望の強い情報通信技術の講習会は、従来からの基本操作に加え中級程度の講習会の実施を計画いたしております。 また、一昨年から地域ネットワークづくり、プレーパークを実施していますが、本年は、地域に根ざすことを目指しさらに積極的に推進することといたしました。

 図書館につきましては、コンピューターシステムの稼動により、インターネット上での図書の検索をはじめ、利便性の高い親しまれる図書館を目指してまいります。 また、本年は貸出し用の視聴覚器材の充実を図るとともに、新たに幼児期からの本との出会いを促すための"ブックスタート"事業を実施することといたしております。 次に文化振興については、地域伝承文化の保存や育成に努めるとともに、町民の自主的・自発的な文化・芸術活動を奨励するとともに、地域文化の交流の場である芸術文化フェスティバルにおける町民芸能大会の一層の充実を図ってまいりたいと思っております。 また、全国川柳大会、根上り七夕まつりにおける"町民踊りの夕べ"、生涯学習推進の集いを開催し、より多くの町民の参加が得られるよう内容の充実を図ってまいりたいと思っております。

  総合文化会館につきましては、オープン以来、多くの町民の皆さんに利用いただき、文化芸術、生涯学習の拠点としての役割を果たしております。 しかし、最近は、皆さまからの利用の要望にお応えできない場合もでてきました。 また、生涯学習、文化に関する要望が多様化していることから、町民のライフステージに応じた学習機会の拡充を図るため、総合文化会館周辺を文化ゾーンと位置づけ、相互に機能を補完しあうような複合施設の整備を重点課題として積極的に取り組むこととし、用地取得費及び実施設計費を計上いたしました。

  次にスポーツの振興につきましては、各種教室、大会を充実して町民の健康と生きがいづくりに努めるとともに、近年低下しております競技力の向上と、少年スポーツクラブの育成を図り生涯スポーツの振興に努めてまいります。 また、全日本競歩根上大会につきましては、町内出身者及び町民の参加を呼びかけ、さらに充実した大会になるよう努めてまいりたいと考えております。 体育施設の整備につきましては、多目的に利用する室内グラウンドの整備工事と、野球場の防球対策工事を実施することといたしております。

  また、本年で第4回目を迎える「美しい根上海岸2002フェスティバル」は、海岸を利用した町のシンボル的なイベントとして、本年も7月20日「海の日」の「グリービーチ」の海開きに合わせ、渚の広場を中心会場に開催を予定いたしております。 次に情報化関連についてでありますが、町民サービスの一層の向上、行政事務のスピードアップと情報の共有化を目指した庁舎内及び関連施設のコンピューターネットワーク化に取り組むとともに、町民の皆さまが必要とする情報をスピーディーに提供できるよう努めてまいります。

 次に、窓口業務につきましては、今年度も住民票の写しと印鑑登録証明書の交付事務を、毎週月曜日午後7時まで時間を延長いたしたいと思っております。 戸籍事務につきましては、電算化の完全移行により、窓口での処理時間の短縮や事務処理の合理化を一層進めてまいりたいと考えております また、住民票の広域交付などを可能にする住民基本台帳ネットワークシステムの平成15年度稼動に向けて、引き続き準備を進めることといたしております。

 以上が、平成14年度当初予算の主要施策の大要であり、一般会計の総額は、70億2,000万円、8特別会計予算総額93億4,410万7千円となりました。 一般会計の財源として、町税22億1,500万円、地方交付税12億円、国・県支出金7億1,940万9千円、町債13億3,350万円を充てるほか、財政調整基金2,800万円をはじめ、目的基金であります減債基金、長寿社会福祉基金、公共施設等整備基金合わせて4億円余を取り崩すことといたしております。 以上が当初予算の概要であります。

  なお、今回、同時に提案いたしました、平成13年度一般会計補正予算につきましては、公債費の繰上償還金8,187万6千円、福祉事業団公債費の繰上償還金3,807万7千円、文化会館の駐車場整備費1億376万円、文化振興事業基金補助金1,000万円、生涯学習等複合施設基本設計費300万円を計上したほか各種事業の年度末における精算によるものであります。 また、特別会計の補正予算につきましては、事業費の確定に伴う所要の補正を行うものであります。

 最後に、町長に就任して最初の予算を編成するにあたって私の所信の一端を述べさせていただきます。 私の生涯の師と仰ぐ、故森元町長の「教育に贅沢なし」。また、この1節"明治維新の激動期、戊辰戦争で焼け野原になった長岡藩に、百俵の救援米が贈られてきた。 その日の糧にも窮していた藩士たちは、喜び、米の分配を迫った。しかし大参事・小林虎三郎は、この百俵の米を資に学校を建てることにし、藩士たちに言った。 「この米を1日か2日で食いつぶして何が残る。その日暮らしでは、長岡は立ち直れないぞ。 国が興るのも、まちが栄えるのも、ことごとく人にある。 食えないからこそ学校を建て、人物を養成するのだ。 明日の長岡を考えろ」・・・こうして明治3年国漢学校が設立された。 後年この国漢学校からは多くの人材が輩出し、長岡復興の礎となった。" と聞いております。 「まちづくりは、まず人づくりから」この二つのことをすなわち「教育に贅沢なし」「米、百俵の精神」を思い浮かべながら教育関係に重点配分いたしました。

 以上をもちまして、私の説明を終わりますがなにとぞ慎重ご審議のうえ、適切なご決議を賜りますようお願い申し上げます。

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青山利明 教育育民生委員長報告    2002.3.15

去る3月11日午前10時より、助役、教育長、病院長、所管課長、委員全員出席のもと、委員会を開催しました。当委員会に審査付託されました案件は、議案17件であります。全ての議案に全員一致で可決採択いたしました。以下、主な議案の審議の内容についてご報告いたします。

議案第2号 財産の取得については、

  町民ソルトボール場用用地27筆7479.44u(335,650,490円)を根上町土地開発公社より取得するものです。(地方自治法第96条第1項第8号及び根上町議会の議決に付すべき契約及び財産の取得又は処分に関する条例第3号の規定により議会の議決を求めるものです。)

議案第5号 根上町図書等自動販売機の適正な設置及び管理に関する条例の制定については

図書等自動販売機の設置を事前にチェックが出来る罰則規定のある条例です。適正な設置及び管理について必要な事項を定めることにより、青少年を取り巻く社会環境の浄化を図り、もって青少年の健全な育成を推進する事を目的とするものです。

議案第6号 根上町不妊治療費支給条例の制定については

治療費の一部を助成し、不妊に悩む夫婦の経済的負担の軽減と明るい家庭づくりを手助けし、少子社会の対応施策として制定するものであります。受給者が治療等について負担すべき額の2分の1以内の額とし、1治療につき15万円を限度に支給するものです。あかちゃん誕生を願うご家庭に大きな喜びが訪れる事を願うものであります 運営にあたってはプライバシーの保護などに充分な配慮が必要であるとのご意見がありました。 議案第8号 根上町育英資金特別会計条例を廃止する条例については 今年度から事務の簡素化を行い一般会計で運営するものです。制度の内容については今まで通り運営するものです。

議案第12号 非常勤の職員の公務災害補償に関する条例の一部を改正する条例について は

学校医など町立学校の公務災害補償は県が負担していたものを学校の設置者根上町が負担することになったものです。

議案第14号 根上町体育施設条例の一部を改正する条例については

所在地変更などによる改正です。 議案第15号 根上町障害者医療給与金支給条例の一部を改正する条例については 精神に障害のある方々の入院医療費の1/2助成を福祉手帳2級所持者まで拡大し、福祉の向上を図るものです。 議案第17号 平成13年度根上町一般会計補正予算(第6号)     〜所管事項〜

文化振興事業基金補助金(10,027千円)生涯学習等複合施設基本設計費(3,000千円)福祉事業団の繰り上げ償還をはじめ年度末を控えてのそれぞれ必要額などの補正であります。 生涯学習等複合施設につきましては、当委員会に於きまして、今までに何回も会議を開き真剣な議論を重ねて参りました。懇話会の設置についての説明がありましたが基本理念に基づき議会との連携を密にして進めるべきである。との指摘がありました。

議案第18号 平成13年度根上町老人保健特別会計補正予算(第2号)は

年度末を控えて必要所要額の増額であります。1月末対象者は1989名、平均一人あたり医療費は750,000円を超えることが予想されます。

議案第20号 平成13年度根上町国民健康保険特別会計補正予算(第3号)は

療養給付費等の伸びによる補正です。国保の月平均加入者は一般2695人。退職者760名であります。

議案第21号 平成13年度根上町介護保険特別会計補正予算(第3号)につきましては

年度末を控えて居宅介護サービス給付費の追加をはじめとしたそれぞれの保険給付費にかかる補正が主なものであります。

議案第23号 平成14年度根上町一般会計予算        〜所管事項〜

小学校英語活動の充実(1192千円)事業は小学校から英語が楽しく接しられるよう学級担任に加え、町独自で英語活動助手を派遣するものです。 教育委員会中型バスの購入(10,000千円)は「総合的な学習」の推進、「特色ある学校づくり」を支援及び強化をしていくため、子どものための学習バス(中型40人乗り)を新規に導入し適切な管理のもと、学校での学習・部活動での利用を基本に生涯学習分野まで有効に利用するものです。 根上中学校屋外運動場整備費 (89,000千円)は福岡小学校に引き続き屋外運動場整備として、バックネットなどの改修も併せ、グラウンドの全面改修を行い学校施設の環境整備を行うものです。

また、学校図書館の図書購入の充実を図り、平成11年度から小学校に配置しています心を育む図書館ボランティア(540千円+産振課雇用対策より浜小、根中のボランテイア1,665千円)を本年度から中学校にも司書を配置し読書活動を推進するものです。 スポーツ指導強化費(スポーツ指導サポーター)(1,300千円)は昨年度から設置しましたスポーツ指導サポーターと継続的なコーチ及び専門講師の招聘等により部活動のスポーツ指導強化を支援し活動育成を図るものです。(サポーター制度 指導回数年間30回、指導時間1回2時間、60,000円 保険、研修参加助成 内訳 謝金1,000千円:町サポーター7人予定と臨時コーチや招聘指導コーチ。体力強化の調査検査等のスポーツ指導強化諸費として300千円)

教育の森整備事業は長期的構想から緑豊かな文教ゾーン及び周辺地域の環境整備を主眼として、今年度、基本となる整備計画を作成し(740千円)、緑豊かで、健康やふれあい、憩いのある森・子ども達が大人になったときに思い出すことのできる町づくりをデザインするものです。

北部児童センターの建設につきましては、「福島しらさぎの里」の分譲により、若い世代の入居者が増え、児童数が増加していることから、世代間交流のできる施設として、小体育館付きの児童センターの建設を行うものであり、さらに児童の健全育成と子育て支援を図るものであります。

次に、保健相談センターの改修工事(92,940千円)については、建築後、10数年が経過し、空調機器をはじめ建物の内・外部の老朽化が進んできたため、大規模に改修を行うものであります。

その他、国民年金の未納者が増えているとの報道がありましたが、根上町に於いても加入者2300人のうち短期の未納者を含め354人、申請免除が250人であるとの報告がありました。 吉原釜屋町のプール、テニスコートの老朽化が激しいが早急に改修をせよとのご意見がありました。

ゴミ処理の能美郡広域事務組合の負担金(112,880千円7750円×16,275人)については減量化の推進の為にも、以前から当委員会で現在の人数割りにゴミの持ち込み量を考慮した算定とせよ。とのご意見がありますが、いっこうに繁栄されないとの厳しい指摘がありました。 能美郡美化センター粗大ゴミの新しい埋め立て場が3月中に完成いたします。長く持たせるには、粗大ゴミの持ち込み量による有料化もやむを得ないとのご意見がありました。 昨年12月議会一般質問にありましたゴミ収集にあたり、祭日等の振り替え収集日の周知徹底については平成14年度のゴミ収集カレンダーに予定日を記入し各家庭に配布するとの説明がありました。

議案第24号 平成14年度根上町老人保健特別会計予算については

対象者が2000名を確実に超え、医療費も15億7千万円を上回る事が予想されます。予算総額で前年度に比べて12.1%の伸びとなっております。 議案第26号 平成14年度根上町国民健康保険特別会計予算につきましては 一般一人あたりの医療費は県下に於いても下位にランクされているものの今後、老人医療費の増加と医療技術のなどの高度化など国保財政も厳しい状況であり、今後、保険事業を初めとした健康づくりに積極的に取り組まれる事を望むものであります。

議案第27号 平成14年度根上町介護保険特別会計予算は

第1号被保険者でありますであります65歳以上の高齢者については2800名を超え、介護認定者も昨年10月で371名となり増加の傾向です。居宅介護175名、施設介護105名。また根上町民が利用している主な施設としては、2月末までにはまなすの丘54名、根上総合病院の療養介護4名、寺井町の特別養護老人ホームへ19名が利用しているとの報告がありました。 サービス給付と併せて、さらなる介護予防に取り組まれることを望むものです。

議案第28号 平成14年度根上町介護保険事業特別会計予算については

サービス計画の作成にあたり要介護者等の状況を把握し的確なケアプランの作成を望むものです

議案第31号 平成14年度国民健康保険町立根上総合病院事業会計予算ですが

奈良院長には27年と7ケ月間と言う長きにわたり「思いやりのある、暖かい心で、質の高い医療サービスを提供し、地域住民の健康を守る。」と言う崇高な使命を達成されました。 さらには経営改善に多大な貢献をされました事に対して、あつく感謝を申し上げます。今後は健康に留意され第二の人生のご多幸を心よりお祈り申し上げます。

 院長は医療法の改正、診療報酬の改正など、医療を取り巻く環境は以前にもまして厳しさをましている。よほど頑張らないと大幅な赤字の懸念がある。難しい時期に沢山の宿題を残すようだが新体制で要は患者のため、町民のために尽くしていけば道は開けていくと思う。 週休2日制については、南加賀の公立病院では鶴来と根上を除いて全て完全週休2日制をとっている。根上は時代の変化とともに、慎重に対処すべきだ。コンピュウター化については患者サービスを大前提に軌道に乗せたい。医薬分業は患者サービスと経営を両立させねばならない。病院の機能評価をとっていくべきだ。

市町村合併が想定されているが合併後の根上総合病院の、あり方についての質問に院長は辰口町に芳珠病院寺井町に寺井病院がある。公的病院として住民と密着した質の高い医療を提供するべきである。行政と緊密な連携をとり、保険、高齢者福祉、地域包括医療、住民の健康管理の為にも合併後も存続すべきである。と述べられました。

以上が審議の内容です。 閉会中の継続審査につきましては、お手許に配布の通りでございます。

以上でございます。