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小型船舶操縦免許証のフリガナ表記とは

小型船舶操縦免許証の表面には、記載事項の中で氏名フリガナについてこのスペルで間違えていないかとの御質問を受けます。

フリガナには原則、漢字(住民票上、ひらがな表記有り)の上にローマ字で表記される形式となっています。

もともと、ローマ字はヘボン体と非ヘボン体の二種類があって、小型船舶操縦免許証や海技免状は、ヘボン体形式を採用しており、
両者とも混同している方が判別付かないことが原因と思われます。

ヘボン体のローマ字について

船舶操縦免許証のフリガナ表記が正しいかどうかは、ヘボン体のローマ字をひらがな等で一字ずつ理解するから始まります。

姓と名の各先頭のローマ字の一つだけ大文字で、それ以外は小文字で表記されます。(例えば、SatoやTaroなど)

ただし、後述で解説ありますが、文字の位置に応じてヘボン体のローマは、省略や一部変化あるので御注意ください。

なお、小型船舶操縦免許証のローマ字フリガナを本人の意向があっても非ヘボン体にすることはできません。

ヘボン体ローマ字一覧(ひらがな・濁音等)
ひらがなローマ字表記
a
i
u
e
o
ka
ki
ku
ke
ko
sa
shi
su
se
so
ta
chi
tsu
te
to
na
ni
nu
ne
no
ha
hi
fu
he
ho
ma
mi
mu
me
me
ya
yu
yo
ra
ri
ru
re
ro
wa
i
e
o
後述
ga
gi
gu
ge
go
za
ji
zu
ze
zo
da
ji
zu
de
do
ba
bi
bu
be
bo
pa
pi
pu
pe
po

ヘボン体ローマ字で注意すべき点

上記の単体文字を組み合わせた際にヘボン体のフリガナで特に注意すべき点は次の三つです。

これらを理解できれば、船舶免許証のローマ字のフリガナは正しいのか間違っているのか、ほぼ一目瞭然でしょう。

母音で伸びる長音

母音である伸びる長音、いについて、末尾以外及び、末尾で終わる場合でも省略されません。
(例えば、飯田-いいだ-Iida・浩平-こうへい-Kohei)

母音である伸びる長音『う』について、末尾以外及び、末尾で終わる場合でも省略をします。
(例えば、香田-こうだ-Koda・太郎-たろう-Taro )

母音である伸びる長音『お』について、末尾以外で終わる場合は省略をします(例えば、太田-おおた-Ota)。
また、末尾で終わる場合は省略しません(例えば、溝尾-みぞお-Mizoo)。

変化する文字とは

ローマ字で『ん』は、nと答えられる方がほとんどかもしれませんがそれは間違いです。次にどんな文字があるかで変化をします。

『ん』については、末尾以外で次にくるローマ字が『b』・『m』・『p』の三つであれば『m』で表記をします
(例えば、秋刀魚-さんま-Samma・勘平-かんぺい-Kampei )。それ以外の場合はnです。

促音の文字の表記

促音とは、つの小文字(例えば、八田-はった-Hatta)で表されるものです。

促音の次に来るローマ字を2つ重ねることで表示してください。

例外として促音の次にchが来る場合は、cchとせずにtch としなければなりません。(例えば、湿地-しっち-sitch)

ローマ字で表記される理由

そもそも、どうして小型船舶操縦免許証の氏名のフリガナがローマ字で表記されるでしょうか。

フリガナがローマ字表記される理由は、見栄えが良くさせることではありません。

船舶は主に海が舞台であって国際条約上、記載が求められていることや海難時に外国籍の船舶とも遭遇することから本人確認が
できるものと推測されます。

また、流水し滅失した場合でも外国よりローマ字で記載されていることから本人へ届けられることがあるかもしれません。